コミュニケーション能力とは?17通りに分けてみた

投稿日:2015年12月18日 更新日:


コミュニケーション能力とは?

2013年の11月ごろのお話。お客さん先で大失敗をして、上司からの信頼が丸つぶれ。部長から「お前はコミュニケーション能力がなさすぎる。セミナーに行ってこい!」といわれました。

トーマツイノベーションが開催するコミュニケーション講座に参加をしました。そこでコミュニケーションのイロハを教わるわけです。

その週の土曜日に、社会人ディベートCafe☆を開いて、社会人の方にディベートを教えていました。しかも「話し方」に特化した内容でした。

ad
力也
こいつ大丈夫か?
真理
大丈夫じゃない。転職コンサルタントが必ずしも転職が得意なわけでもないし。

なぜこんな暴露話をしたかというと、ディベートを教えているんだからコミュニケーションができると思われたくないからです。

よく人から、コミュニケーションの方法や会社での人間関係についての悩みを相談されるんですね。相談には積極的にのりますが、人間違っていない?と心の中でつぶやいています。

はじめに

1.コミュニケーション能力ってなんだよ?

それから2年後です。2015年4月に、若者サポートステーションというNPO法人で職業相談員として働きました。私の仕事は、ワードやエクセル・パワーポイントのインストラクターとコミュニケーションの講師です。

ニート・無職の方に向けてコミュニケーション講座を開催したことがありました。ニートや無職の人の課題は、やっぱりコミュニケーションですからね。中には、面接官とお話をすることを想像できない人もいます。

そんなニートや若年無業者の人たちにコミュニケーション講座を教えようと思い、ゼロからコミュニケーションの教科書をつくることになりました。

2.「コミュニケーション能力とは?」とネットで調べまくった

「ぶっちゃけコミュニケーションって何?」と自問自答しながら、ネットサーフィンをしまくりました。

みんなコミュニケーションという言葉をやたらめったら使いますが、この言葉の意味をキチンと自分の頭で考えて、自分の言葉で説明できる人って本当に少ないんですね。それでいて、「コミュニケーション」という言葉を連発するから無責任なのもいいところ。

2-1 WIKIPEDIAに相談をしたが・・・

はい、この通りです。

  • 言語による意志疎通能力(#言語学用語の「Communicative competence」を参照)。「コミュニケーション能力」という言葉は、元々は言語学の分野で用いられた学術的な用語であった。
  • 感情を互いに理解しあい、意味を互いに理解しあう能力。感情面に気を配って、意味をわかちあい、信頼関係を築いてゆく能力。[1]
  • 非言語的な要素(相手の表情、眼の動き、沈黙、場の空気など)に十分に注意を払うことで、相手の気持ちを推察する能力(非言語コミュニケーション)
  • 上記の非言語的な要素により知った相手の気持ちを尊重して、相手に不快感を与えないタイミングや表現で、自分の感情や意思を相手に伝える能力
  • 意思疎通、協調性、自己表現能力(厚生労働省による就職基礎能力の定義[2])
  • 社会技能(ソーシャルスキル)。暗黙知。
  • 上手にコミュニケーションを行うための体系づけられた知識、技術(コミュニケーションスキル)
  • 合意(コンセンサス)形成能力
  • 「論理的コミュニケーション能力」(自己の考えを論理的に明確に、相手に表現する能力)
  • 会話のキャッチボールを上手く行える能力
  • 企業が求人広告等で応募者に要求している「コミュニケーション能力」は、ビジネスシーンにおいて発揮が期待される精選された「折衝能力」「交渉能力」「説得能力」を指しており、必ずしも対人コミュニケーション一般を円滑におこなうスキルをもって満足するものではない

全部で11通りありました。Wikipediaさんも悩んでいる様子ですね。

2-2 専門家の人に聞きまわった

  • コミュニケーションに関連した本や文献をたくさん読んでみた。
  • カウンセラー、コンサルタント、営業、教師、作家の人に質問した
  • 即興ディベートワークショップの参加者に聴いてみた
  • みんなでコミュニケーション能力とは何かについて議論をした

結果、適当に濁す人もいれば、自分の経験をひたすら語る人まで様々です。答えらしい答えは得られませんでしたね。全部ごっちゃまぜしちゃえ!ってことで強引に17通りに分けました。

3.共通項目が6つできた!

カテゴリーを整理して、6つの項目からコミュニケーション能力がどんなものかをまとめました。

  • 基本スキル
  • 非言語
  • 日本で大切
  • 自己アピール
  • 利害対立
  • 自分とのコミュニケーション
  • その他

是非とも、今何が足りなくてどんなスキルを身につけたのかを考えながら、この先を読んでみて下さい。

1-3 基本スキル-伝える力、聴く力、言葉のキャッチボール

まずは、基本スキルの「伝える力」「聴く力」「言葉のキャッチボール」の3つですね。

  1. 会話のキャッチボール-2人で話をして、「伝える」「聴く」がバランスよくできている状態
  2. 伝える力-自分の意志や考えを言葉で表現して相手に理解してもらう力
  3. 聴く力-相手の話を聴いて、本当に何が言いたいのかを理解する力

第一位は、会話のキャッチボールができているか、でしたね。「伝える力」vs「聴く力」どちらが大事か?というテーマでディベートにもなりましたが、結論は両方が大事で、要は会話の言葉のキャッチボールができているかどうかでした。

真理
いずれにせよ、相手ありきで行うってことね。
力也
なんだか当たり前のような気がする

当たり前ですけれど、この当たり前がものすごく難しく、この当たり前のことができなくて悩んでいる人がたくさんいます。私もその一人かもしれません。

■伝える力×聴く力-技術編

伝える力は、自分の意志や考えを言葉にして伝えるノウハウや実践力です。ここで難しいのが、何を伝えたかではなく相手がどこまで理解できたかを確かめながら伝えないといけないということです。一方、聴く力はその逆です。相手が何を言ったかではなく、どんなことを伝えたいのかを知る力です。

真理
カウンセリングの場で行われている、共感的態度や受容的態度とは違うのね?
うん、カウンセラーの場合、伝え手の鏡になって聞き流していればよいだけだからね。

カウンセラーの場合は、相手の壁になりただガマンをして聴いていればよいだけですが、議論・討論・交渉・ディベート・ディスカッションのステージでは、「理解する」「理解しに行く」「理解させる」というアクションが求められます。

ディベートでも、肯定側と否定側が交互にスピーチをするため言葉のキャッチボールはできます。ですが、事前にスピーチの順番が決まっているため、会話のキャッチボールはできないんですね。

4-5.非言語のコミュニケーション-信頼関係を築く力・察する力

さて、「理解する」ですが、必ずしも言葉だけではないことです。言語レベルのコミュニケーションよりも、非言語レベルのコミュニケーションのほうが何倍も大事だという意見もありました。

 

  1. 信頼関係を築く力-相手から信頼されることを第一に考えられる態度・もしくは人間性
  2. 相手の様子を察する力-いわゆる空気を読む力、相手がどんな気持ちなのかを想像する力
特に、日本人は阿吽の呼吸や以心伝心とかいって、露骨にノンバーバルな要素を求めてくるわよね。メンドクサイ
真理
あら、田舎なんかに行くと、アメリカも同じよ。

ディベートの場では、ノンバーバルコミュニケーション力は、求められませんが、リアルの世界ではやっぱり見た目やその人の雰囲気がものを言いますね。私も、人前で話すときは、かなり見た目に気を遣うようになりましたから。

空気を読むについては、もう少し調べてから書き足します。今しばらくお待ちください。

6-7 ビジネスマナー・協調性(チームワーク)

  1. ビジネスマナー-そのコミュニティーで求められる振る舞いや言葉使い
  2. 協調性(チームワーク)-自分の利益よりもチームの利益を第一に考える態度

あなたはビジネスマナーに自信があるでしょうか?なぜ日本でビジネスマナーが大事かというと、みんなが大事だというからです。そこに理由はないんです。日本の人事部さんの指摘が印象的。

例えば、基本的なあいさつや連絡ができなくて、お客様が立腹するようなケース。ビジネスの場では、たとえ営業センスやITスキルが優れていても、言葉遣いや立ち振る舞いがぞんざいであるというだけで、お客様からの信頼や信用を失うことが少なくない。コミュニケーションを取ることにも支障が出てきて、本来の業務がうまく遂行できなくなってしまうこともある。また、ビジネスマナーの欠如は、対顧客への悪影響のみならず、職場の生産性、効率性にもダメージを与える。

このようにビジネスマナーというのは、対外的企業活動をする上でも、社内の組織運営を円滑に進める上でも、極めて問題となってくる。何より、ビジネスの常識を知らないということは、こうした仕事先や職場でのトラブルが続出する大きな原因となっていることを、まずは知ってほしい。

日本の人事部

 

続いて、チームワークや協調性。チームワークは、定義にもよりますが、共通していえるのが、自分の利益よりも組織やチームの利益を第一に考えることですかね。

日本的な働き方といえば、元新聞記者・経営コンサルタントの渡邊さんが面白い本を書いています。

これからの働き方を考えるときに、日本人のメリットの大小と産業のレベルを判断するときのマトリックスです。注目してほしいのは、右下のジャパニーズプレミアムです。以下、本書よりジャパニーズプレミアムの定義。

  • 日本ならではの高いサービスマインド、職人気質、チームワークスピリットを活かす
  • 「同じ日本人」という信頼感を活用した対面サービス
  • 営業マンや旅館の女将など

「10年後に食える仕事、食えない仕事」 渡邉 正裕 (著)

真理
つまり、人材会社の営業をしている私はジャパニーズプレミアムってこと?
そうね。あたしは、本業は「重力の世界」で副業は「無国籍のジャングル」ってとこかしら。

よくグローバル化になると、日本人の仕事がなくなり生き残れなくなる、という主張している人がいますが、いくら世界がグローバル化しようと、日本で働く以上、日本人のメリットは必ずあります

同書より引用します。

また、例えば超優秀なインド人が3年で日本語をマスターし、住宅メーカーの営業マンになったとして、日本市場で活用できるだろうか。(中略)一生に一度の買い物を、あえて外国人に託すのは躊躇するだろう。同じカルチャーを共有する日本人の中から担当者を選ぶはずだ。一方で、例えば航空会社のパイロットが日本人かインド人かを気にする乗客はいない。

「10年後に食える仕事、食えない仕事」 渡邉 正裕 (著)

エンジニア、研究者、トレーダーなどは、無国籍ジャングルになりつつありますが、一方で保険の営業マン・生保レディをしている外国人を見たことがないように、一定の仕事は残るわけです。

やや話が脱線したので戻しますと、「空気を読む」「チームワークを大事にする」という2つは、日本人にとっての雇用が確保されるセーフティーネットにもなるのです。

な・・なるほど。(システムの保守・運用)
でも、論くんの場合は、いわゆる重力の世界だから、そのうち外国人にとって代わるかもよ。もしくは機械化するかもね。
真理
そうね。早くステップアップしてグローカル人材を目指すか、今からリアルのコミュニケーション能力を身につけてジャパニーズプレミアムに移動したほうがいいかもね。(笑)

とりあえず、ビジネスマナーと空気を読むに関しては以上です。ある意味、世渡りスキルなのかもしれませんね。

では、次に入りましょう。次は、会社で生き残るために求められる仕事のスキルに直結したコミュニケーション能力です。

8-10.自己アピールする力-自己表現力・知識・論理力

さて、ここからは攻めのコミュニケーション能力についてもお伝えしていきます。

  1. 自己表現力-相手に対して物事をハッキリと伝えて、意思を表明する力
  2. 知識-その分野の専門知識。専門職などどれだけ知っているかが物をいう世界で有効
  3. 論理力-物事を筋立てて伝える力。相手に「なるほど」と思わせるような話し方
真理
特に、専門職にとっては、必須とも言える3つのコミュニケーション能力ね。この3つがある人は面接の通過率が良いわ。
先ほどの、無国籍ジャングルで生きる人にとっては必須スキルかもね。

はい、無国籍ジャングルとは、左上のエリアです。

以下、無国籍ジャングルの定義です。

  • 世界70億人と仁義なき戦い
  • “超成果主義”の世界
  • 勝ち残れば青天井
  • 才能も運も必要
  • 顧客と直接接点がない業種が多い

「10年後に食える仕事、食えない仕事」 渡邉 正裕 (著)

ジャパニーズプレミアムとは対極で日本人のメリットが全くないエリアです。ハードな営業やめんどくさいコミュニケーションなど日本人らしさは求められませんが、スキル=人格のような世界です。スポーツ選手みたいなものですね。

 

13 パワーゲームを制する力-折衝、交渉、説得

  1. 折衝能力-利害関係が一致しない相手と問題を解決するために、かけひきをすること。
  2. 交渉能力-特定の問題について相手と話し合うこと。利害対立を調整すること
  3. 説得能力-相手に納得させること。自分の要求を通すこと

ここら辺は政治家のスキルですかね。また、ディベートをすると、これらの技術は身につくのでは?という質問をいただきますが、ディベートができるのは論理や理屈だけの世界です。人は理屈だけでは動きません。いや、理屈だからこそ、動きません。

利害や感情をコントロールすることはできません。そして、万が一相手を論破したら、そのあとの報復がとてつもなく恐ろしいので、ディベートの活用はちょっと待ってください。

14-15 自分とのコミュニケーション

これまでは相手がいることを前提にコミュニケーション能力について説いてきました。自分とのコミュニケーションも意外と大事です。

  1. 自己理解-自分の性格や考え方を客観的に理解している状態
  2. セルフトーク-自分の内面に向きあう力・自分自身と会話をする力

言ってみれば、自己分析がしっかりとできている状態ですね。就職活動をすると誰もが自己分析をしますが、気付けば自分にとって理想の自分を描いて、本当の自分からドンドンと離れていくようなケースがあります。

これは私の場合ですが、即興ディベートワークショップの場では、色々な意見をガンガンと発信していますが、これはあくまで即興ディベートの講師としてディベートを教えているときのキャラです。

ディベートが終わった後に時間が空いている方と飲みに行ったりもしますが、グダグダで優柔不断なキャラすぎてみんなからビックリされます。(笑)

16-17 その他

一昔前のコミュニケーション講座で教わったことです。色々なコミュニケーションの本を読みましたが、最も参考になったのはこの2つでした。そして、私にとって、コミュニケーション能力について悩む機会を奪った一言

  1. 仮説と検証-結局のところ、トライアンドエラー
  2. リーダーシップ-リーダーになればコミュニケーションは凄く楽

結局のところ、コミュニケーションも仮説と検証の繰り返しだと教わりました。要するに、答えはあるようでない、ということですかね。本を読んでも、セミナーに参加をして知識だけを仕入れても実践しないと何の意味もない、というのが結論。

即興ディベートワークショップは、実践を通して仮説と検証を繰り返すという点では、どのコミュニケーションセミナーよりも優れています。

続いて、リーダーシップです。ここでいうリーダーシップとは、組織のリーダーや管理職になることではありません。簡単にいうと、自分から何かを発信する側の立場になる、ということです。

4.コミュニケーション能力UPよりも大切なこと

「なぜコミュニケーション能力をあげたいか?」その理由について考えてみることをおススメします。コミュニケーションについて相談を受けたときに、最後に私が言うことです。

 

 

 

sponsored link



sponsored link



こちらの記事もどうぞ

-コミュニケーション

Copyright© インプロ部 , 2017 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.