2017年ごろから即興ディベートワークショップにもコーチング、カウンセリング、コンサルティングの仕事をしている方々からお申し込みを頂くようになりました。
そこら辺のお仕事に興味があった時期だったので、まさか向こうから来てくれるとは!
ちょっと感激です。
現時点でコーチング、カウンセリング、コンサルティングの分野で生計を立てているわけではありませんが、その道で独立を考えていました。
2018年からは、本格的にコーチとして活動するようになりました。
やっぱりディベートに理解がある人達が多いので、凄く教えがいがあります。コーチのだいご味はクライアントと一緒に特定の問題や課題を解決するために一緒に考えていくことですね。
さて、話を戻して、今回のテーマ。
コーチング、カウンセリング、コンサルティングの違いについて、これまでお会いしたお客様の声や意見を参考にしながら解説をしていきます。
はじめに
【結論】カウンセリング/コーチング/コンサルティングの仕事の流れは一緒
カウンセリング/コーチング/コンサルティングはサービス業
コーチ、カウンセラー、コンサルタントのお仕事は、クライアントの悩みに耳を傾けるところからスタートして、どのようにして解決するかを一緒に考えていきます。そこから必要なアドバイスをしていきます。
カウンセリング、コーチング、コンサルティング、結局のところコミュニケーションをするサービス業なんですね。ところが、カウンセリング、コーチング、コンサルティングには微妙な違いがあります。
微妙な違い:聴く、考える、伝えるで分ける
- カウンセリング:相手の悩み(課題)に耳を傾ける→聴く
- コーチング:その悩み(課題)について一緒に考える
- コンサルティング:問題解決をするための方法を伝える
カウンセラーから行きましょう。
カウンセラーは、クライアントの声を「聴く」がメインです。対して、コーチはともに「考える」に時間を割きます。そして、コンサルタントは、「伝える」・・・特に、コンサルタントは、どんなプレゼンをしたかが価値に直結しますから。
3者とも、コミュニケーションを通して、なんらかの価値を与えていく仕事なのですが、その中身に意外な違いがあるんですね。では、その違いが明確になるタイミングは、クライアントが何を求めているか?です。
クライアントは、何を求めているか?
カウンセラー/カウンセリング
クライアントがカウンセリングに求めていることは、悩みや不安を解消したい!なんです。
例えば、「会社での仕事が辛くて鬱になりそうだ」「人生で色々と辛いことがあって生きていけない」「失敗をして自信を失ってしまった。立ち直れない」などです。
クライアントの状態
まさに考える余裕がない状態です。
お友達に悩みを打ち明けても、「結局何をしたいの?」「その問題なら簡単に解決するよ。以下・・・ウンタラカンタラ」といったアドバイスは求めていません。問題の解決案や課題を克服する方法よりも、まずは問題や課題そのものを明確にしていきたいと考えています。
お金を払ってカウンセリングに申し込む理由
「それはカウンセラーが話を聴いてくれるからでしょ!」と思うかもしれません。確かにその通りです。しかし、それだけではありません。カウンセラーが求められている理由は、話を聴いてもらった、その先にあります。
それはズバリ、自分の中で悩みや課題が明確になるからです。相手に話を聴いてもらういちばんの効果は、それ自体が気持ちいいからだけではなく、クライアントが自分の悩みや課題に対して向き合えるからです。
辛かったこと、苦しかったこと、耐えられなかったこと、を言葉にして表に出すことで、それ自体が癒しとなります。カタルシス効果(精神の浄化作用)とも言われていますね。
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コンサルタント/コンサルティング
コンサルタントに求められていることは、課題や問題を解決してくれるところでしょう。カウンセリングの場合、課題や悩みが明確になれば、クライアントは自力で問題を解決できると考えられていますが、コンサルタントはプラスアルファで知識や技術の提供が求められます。これをソリューションと呼んでいます。
コンサルタントは時間を売っている
先輩のコンサルタントにこんな質問をしました。
「なぜ、クライアントはあなたに月300万も払うんですか?」という質問です。かなり露骨な質問だったと思います。その方は、かつては世界No1のプロゴルファーがスポンサーだった会社のコンサルタントに所属している方。
そして、その方はあっさりとこう答えました。
「仮にクライアントが自力でやろうとすると、300万以上のコストが発生するからだと思いますよ」
何だかわかりやすい・・・。
仕事の目的が問題解決だと仮定して、特定の問題を解決するために人件費60万円/月の従業員が5人集まって取り掛かるよりも、コンサルタントに依頼をしたほうが早く、そして確実だという計算なのでしょう。
とはいっても300万円・・・個人では負担できない金額ですね。
ホームページ制作でも法人のほうがお金には妥協しませんからね。
但し、クライアントは時間を買っているわけではない
それでもクライアントが求めるのは時間ではなくアウトプットです。その点では、コンサルタントはやっぱり結果が全てです。結果が出せなければ、次のお仕事はありません。
何時間働いたかは、一切評価してもらえない世界です。
そんなの当たり前だろ!と思うかもしれませんが、その当たり前が成立しない世界があります。
それが、最後のコーチングです。
コーチ/コーチング
コーチングは、クライアントと対話を通じてクライアントが自らゴールに向かって進めるように支援をしていくお仕事です。一緒に考えるところにコーチングの価値があります。
クライアントは、コーチと一緒に対話をして、一緒に考えて、自らゴールに進んでいくようになれば、それでコーチのお仕事は成立します。
コーチ/コーチングの立ち位置は不明確
結果に対してコミットする必要がないわけです。
その理由は、結果を出すのはあくまでクライアントのお仕事であり、具体的に何をするか?は全てクライアント任せ。コーチは、クライアントが結果を出すために気づきを与えるだけの役割なのです。
コーチングをスタートしたときに、先輩コーチからこのように言われました。
「自分たちの役割は支援をしていくことに徹するのみであり、仕事はサポートをすることのみだよ。」
彼はそうと言い切りました。
ちなみに、彼はコーチとしては稼げていませんでした。
以前のバイト先の同僚でした。(笑)
結果にコミットすることもなく、
具体的なアウトプットも求められるこ都はありません。
ただ、「支援」という便利な言葉を使って、クライアントを支えていくだけ。
そんな都合のいい仕事があるのか?と正直思いました。
しかし、そのような仕事は実際に成立します。
コーチにの役割は、そのための「良き」ペースメーカ
ゴールにたどりつくまでのペースメーカーであり、突き詰めるとよきお話相手です。
コンサルタントからアドバイスやソリューションを頂くことは、かえって余計なお世話と感じてしまい、あえて必要以上何もしないコーチを雇います。
それでもクライアントは、2万~50万円というお金を払ってくれます。
当時は、お金がある人はなにを考えているのかがわからなくなった瞬間でもありましたね。
今は、社長さんが銀座のクラブに行ってママに相談するようなものだと考えています。(笑)