ちょっと面白い本を最近読んだので紹介します。
10年後に食える仕事か食えない仕事かを判断するためのマトリックス。
- 無国籍ジャングル-世界で活躍する外資のトレーダーやスーパーエンジニア。日本人のメリットゼロ
- 重力の壁-単純労働に従事する人たち。インド人や中国人と価格競争をすることになる。日本人のメリットゼロ
- ジャパニーズプレミアム-宮大工などの伝統職人や日本人を相手にした仕事をする人。日本人のメリット大
- グローカルエリア-政治家・議員など日本人にしかできない仕事。日本人オンリー
右下のジャパニーズプレミアムに注目ですね。
改めて、
ジャパニーズプレミアムとは?
- 日本ならではの高いサービスマインド、職人気質、チームワークスピリットを活かす
- 「同じ日本人」という信頼感を活用した対面サービス
- 営業マンや旅館の女将など
「10年後に食える仕事、食えない仕事」 渡邉 正裕 (著)
よくグローバル化になると、日本人の仕事がなくなり生き残れなくなる、と主張している人がいますが、いくら世界がグローバル化しようと、日本で働く以上、日本人のメリットは必ずあります。
同書より引用します。
また、例えば超優秀なインド人が3年で日本語をマスターし、住宅メーカーの営業マンになったとして、日本市場で活用できるだろうか。(中略)一生に一度の買い物を、あえて外国人に託すのは躊躇するだろう。同じカルチャーを共有する日本人の中から担当者を選ぶはずだ。一方で、例えば航空会社のパイロットが日本人かインド人かを気にする乗客はいない。
「10年後に食える仕事、食えない仕事」 渡邉 正裕 (著)
エンジニア、研究者、トレーダーなどは、無国籍ジャングルになり、グローバル化の波に飲み込まれています。
一方で住宅の営業マンや生保レディをしている外国人を見たことがありませんよね?
日本人しかできない仕事は必ずあるんですね。
ただし、日本人の振る舞いは必ず求められます。
はい、無国籍ジャングルとは、左上のエリアです。
以下、無国籍ジャングルの定義です。
- 世界70億人と仁義なき戦い
- “超成果主義”の世界
- 勝ち残れば青天井
- 才能も運も必要
- 顧客と直接接点がない業種が多い
「10年後に食える仕事、食えない仕事」 渡邉 正裕 (著)
ジャパニーズプレミアムとは対極で日本人のメリットが全くないエリアです。
ハードな営業やめんどくさいコミュニケーションなど日本人らしさは求められませんが、スキル=人格のような世界です。スポーツ選手みたいなものですね。