この記事では、ディベートの試合で行われている反論・反駁の方法についてお伝えしていきます。ディベートの試合では、やみくもに思いついたことを反論するのではなく、いくつかの手順があります。それをこの記事で全て紹介していきますね。
できれば、『ディベート』という限られた世界の中で終わらずに、実社会や日常でも応用できるように、マメに記事をブラシュアップしていきます。
記事の流れは、競技ディベートの試合で勝つためのテクニックから入りますが、徐々にそのテクニックの中身や意味を掘り下げて、実社会や日常のコミュニケーションに応用できるように説明していきます。ディベートができないディベート講師の方は是非とも参考にしてください。(笑)
はじめに
1.反論とは何か?
1-1 反論の意味・定義
文字通り、相手の意見に対して批判や反対の意見を述べることです。
コトバンクさんの定義をそのまま引用します。
相手の論や批判に反対の意見を述べること。また、その議論。「反論の余地がない」「論評に反論する」
ことバンクより
1-2 反論は論理的じゃなければいけないのか?
はい、ディベートの試合では、論理的な反論が求められます。
論理的の意味:主張したら必ず根拠や理由など主張したことを裏付ける情報を示すこと
AさんとBさんのやり取りをご覧ください。
Aさんの主張-日本の教育はこのままだとダメになる!教育改革をするべきだー!
Bさんの反論-いや、それは一概に言えないんじゃないかなー。別に、日本の教育は悪いわけではないし
Aさんの反応-・・・・そうだね。(「同意してくれよー」と心の悲鳴)
いかがでしょうか?Aさんは、正しそうな主張をしているのですが、自分の主張を裏付けている根拠を示せていないのです。
元から同じ考え・同じ基準を持っている人同士の会話でしたら、無条件で同意は得られるでしょう。一方、全く違う考えの人であれば、「え?この人何を言っているの?」と心の中では思っています。(表面上は納得したふりをしつつも)
逆に、根拠をきちんと示せれば、「ああ、そういう考えなのね」と同意や納得はしてもらえます。(共感は得るには別のテクニックが必要ですが、それはまたの機会で)
話を戻します。
Aさんは「日本の教育はこのままだとダメになる」と言ったら、なぜ日本の教育はこのままだとダメになのるか?の根拠を示すべきなのです。
逆に、Bさんも「日本の教育は悪いとは思わないし・・・」と言ったら、日本の教育が悪いとは思わないことを裏付ける理由を示すのがフェアです。
前置きが終わったところで本題に入ります。
2.ディベート編
このテーマについては賛成・反対など個人の意見を持ち込まず、ディベートの試合で行われている反論・反駁を理解する目的で先を読み進めてください。
では、サンドバック立論についてみていきましょう。
2-1 サンドバック立論
サンドバック立論とは、反論の練習用に作られた立論のことですね。この後にお伝えする反論のポイントや手順を学ぶことを目的に作ってみました。
日本政府は、早期英語教育を推進するべきです。
プランは3点です。
1.小学校1年生から英語・英会話を必修科目にする
2.先生はネイティブの先生にする。
3.国語・算数・理科・社会の授業を1コマ減らして英語に割り当てる
メリットは1点「グローバルな人材を育てること」
論点1.「内因性」-現状何らかの問題があること
現状、日本の英語教育は「世界で遅れを取っている」と世間では批判されていますね。その原因は、読解や文法などを中心とした教育方法であり、書くことや話すトレーニングを義務教育で行ってこなかったからです。
いちばんの問題は、「外国人と英語で話すこと」です。中学・高校で6年間英語を学んだのに英語・英会話に対して抵抗感を抱く人がたくさんいます。子供のころから英語で話すトレーニングをしてこなかったことが原因です。
論点2.「重要性」-その問題を解決するべき決定的な理由
一方で、日本企業の海外進出はドンドンと加速しています。それを裏付けるかのように、ユニクロでは日本人と外国人の採用率を2:8にすると発表しました。いわゆるグローバル化ですね。このままだと日本は生き残っていけません。
この時代に日本が生き残るとしたら方法はひとつ。英語を話せる人材を育て、海外にドンドンと進出していくことです。
論点3.「解決性」-プラン採用により、問題が解決する証明
子供のころから英語・英会話を学ぶことで、英語がスッと入ってきます。まるで、母国語を覚えるかのように、きれいな発音で話せるだけではなく、外国人の先生と英語でコミュニケーションをとれることも期待できます。
また、日本で働きたい外国人の方はたくさんいます。ネイティブスピーカーの先生もたくさん集めることも十分に可能だといえます。
まとめます。これまでの立論でお伝えしたように、今の日本で必要なのは英語なのです。これまでの立論に納得していただけたら肯定側に投票してください。
では、反論をしてみましょう。
この時点でいくつか反論が思いついたら紙に書いてみて下さい。
2-2 では、早速反論をしてみましょう
というわけで、今回は反論の基礎知識から解説をしていきます。おそらく、これまでの記事のまとめになると思うので、途中でわからなくなったら、以下の記事を参考にしてみて下さい。
それでは、反論・反駁の基礎の基礎からお伝えしていきます。
3.反論・反駁の基礎知識
反論の基礎
- 「根拠」「論拠」のどちらかに反論を行う
- 反論はダウト、キック、ターンの3種類
- メリット・デメリットの3要素に対して行う
まずは、鉄則1の【「根拠」「論拠」のどちらかに反論を行う】についてみていきましょう。
3-1 「根拠」「論拠」のどちらかに反論を行う
まず、ディベートの試合では、主張そのものに対して反論はしません。その主張を支えている「理由」や「根拠」に対して行い、相手の主張を崩していく作業になります。
- 根拠に対する反論-主張を裏付けている根拠が怪しい。Reallyの反論
- 論拠に対する反論-根拠が主張を十分に裏付けていない。Why Soの反論
抽象的で申し訳ございません。
先ほどのサンドバック立論を例を根拠に対する反論と論拠に対する反論の2つを説明します。
3-1-1 VS根拠-その1 「本当に」根拠があるかを確かめる
根拠に対しての反論は、相手が裏付けたことが事実・「本当のこと」なのかを指摘する作業になります。
ディベートでは、何らかの主張をしたら、根拠を述べることは鉄則ですが、その根拠が「本当のことなのか?」と確かめる必要があります。
VS 肯定側立論-内因性
現状、①日本の英語教育は「世界で遅れを取っている」と世間では批判されていますね。その原因は、読解や文法などを中心とした教育方法であり、②書くことや話すトレーニングを義務教育で行ってこなかったからです。
いちばんの問題は、「外国人と英語で話すこと」です。中学・高校で6年間英語を学んだのに英語・英会話に対して抵抗感を抱く人がたくさんいます。子供のころから英語で話すトレーニングをしてこなかったことが原因です。
教育評論家の中には、「日本の英語教育は遅れている!」と指摘する人がいますが、意外と「本当にそうなんですか?」と質問をしたら、おそらく何も言えないでしょう。「書く・話すなどのトレーニングを行っていない」も同じです。
「書く」を含んだ理由は、ビジネスの現場で使う英語はメールや報告書作成がほとんどで「話す」シーンよりも「書く」ほうが多いからです。また、サンドバックとして有効だからです。
3-1-2 VS根拠-その2 逆に反証をしてみる
「その1-根拠があるかを確かめる」でお伝えしたことは、主張に対して根拠がキチンと示されているかを確認するところです。
否定側第一反駁-内因性に対しての反証
確かに、そのような主張をしている人はいますが、誰がしているかというと、英会話スクールや一部のビジネス系のメディアばかりなんですね。日本人は英語を小、中、高で勉強しているのに全く身についていない!といえば、その分だけ英会話スクールや英語の教材が売れるからです。要は、これ自体がマーケティングなのです。
完全にこの主張がウソとまでは論じてなくても、このような主張をしている人たちは極わずかな人たちである、という理由が言えれば、相手の主張を大きく削ることができます。
ディベートに限らず何らかの議論をしているときに、「数が少ない!」「数値が不明確だ」と反論をする人がいますが、ディベートの試合では、この反論は弱いです。一見、その通りなのですが、その先の「なぜ少ないか?」「どれだけ少ないか?」「どのような情報が足りないか?」などの反論側が積極的に理由を示せた方が試合運びが有利になります。
この手の反論を聴いているほうからしてみれば、「まぁ、そうだよね。で、その先は・・・?」と思ってしまうわけです。重箱の隅をついた反論かもしれませんが、本当に重箱の「隅」なのです。
柱を崩すぐらいの反論をしないと判定には大きく影響しません。
3-1-3 VS論拠-その1 根拠が主張を支えている理由を崩す
では、柱を崩す反論とはどんな反論でしょうか?
先ほどの肯定側立論の重要性のところですね。
VS 肯定側立論-重要性
一方で、企業の海外進出はドンドンと加速しています。それを裏付けるかのように、ユニクロでは日本人と外国人の採用率を2:8にすると発表しました。いわゆるグローバル化ですね。このままだと日本は生き残っていけません。
この時代に日本が生き残るとしたら方法はひとつ。英語を話せる人材を育てて海外にドンドンと進出していくことです。
以前にネットニュースを見ていたら、ユニクロが日本人と外国人の採用率を2:8にするいう記事がありました。この根拠に対して「本当のことですか?」と反論をしても構いません。
しかし、事例や根拠に対して事実論争を挑むと、水掛け論になりがちです。これはディベートの公式戦でもよくあること。お互いが真逆の事例をぶつけ合うのですが、最後は水掛け論になってしまいます。
ここでおススメなのは、相手の事実をあえて認めて、その事実から主張へのつながりを崩すことです。
否定側第一反駁-重要性の論拠に対しての反駁
ユニクロの従業員比率が2:8になったことは認めます。なぜなら、アパレル産業は、世界中にお客さんがいればいるほど儲かるビジネスモデルだからです。バーバリーやシャネル、ナイキ、ニューバランスなどが日本でも事業展開しているのと同じ理屈です。そう。確かに、アパレル産業は、グローバル展開をしないと生き残れません。しかし、他の産業はどうでしょうか?本当に、日本人と外国人比率を逆転させないと生き残れないのでしょうか?その理由については、全く説明はなされていません。
さて、ここからもっと攻めましょう。一部のケースと全てのケースとの切り分けまでの反論ができました。次は、反論する側も全てのケースには当てはまらない!と論じる必要があります。こんな感じに・・・
否定側第一反駁-重要性の論拠に対しての反駁
実際に高度な英語力が求められるお仕事は国内にどれくらいあるのでしょうか?仮に97%の求人票の応募条件の中に英語必須の記載があれば、その通りかもしれません。しかし、実際は逆です。100枚の求人票があれば、英語必須と書かれているのは、多くて3%ぐらいです。もちろん、英語が使えるに越したことはないのですが、実際はあったらいいよ!ぐらいのレベルなんです。絶対に必要とか、グローバルな人材ではないと生き残れない!なんていうのはただの煽り文句に過ぎません。
もちろん、この場合、肯定側は、国内の求人票について詳しく、英語の必要性を裏付ける情報を出せれば話は変わってきます。しかし、今回の場合、肯定側はそのような議論展開ができていませんでした。それなので、否定側の何となくの数字のほうが説得力が高いと判断されるわけです。
3-1-4 VS論拠-その2 論拠に対して反証も行う
先ほどの反論が、世界がグローバル化しているから、英語を勉強して海外に行け!という論理が強引ではないか?でしたね。これだけで終っては勿体ないので、反証を加えることで相手の論理を崩していきます。こんな感じです。
否定側第一反駁-重要性の論拠に対しての反駁
さて、そこまでグローバル化は脅威でしょうか?グローバル化社会に対応しなければ日本は生き残れない!という議論は30年も前から一部の人達の間で行われていましたが、実際はどうでしょうか?私たち、別に普通に生活できていますよね?何が言いたいかというと、グローバル化の波はあるのかもしれませんが、子供たちにガツガツと英語を勉強させてまで解決しなければならない問題ではないのです。
肯定側の重要性で示すことは、何が何でもプランを採用してテーマを実行する積極的な理由」です。逆に、否定側は、「決してそんなことはない!」と最後まで反証できれば、この論点では有利に試合運びができます
今回のサンドバック立論では、肯定側はプロパガンダのように大げさな発信をしているものの、注意深く聞いてみると論証がお粗末すぎます。大げさな発言をすればするほど、立証する責任がドンドンと重くなってくるので、肯定側立論を作るときには是非とも気を付けたいところです。
3-2 反論はダウト、キック、ターンの3種類
ディベートの反論はいくつかパターンが決まっています。それが、今回お伝えする3種類の反論です。
3種類の反論
- 1.ダウト-論証(の一部)の不備や弱点を指摘して議論を弱くする反論
- 2.キック-論証が十分要件を満たしてないと論じて議論をゼロにする反論
- 3.ターン-真逆の結果(評価)になると論じてひっくり返す反論をする
さて、この3つの反論をサンドバック立論の解決性で見ていきましょう。
VS 肯定側立論-解決性
論点3.「解決性」-プラン採用により、問題が解決する証明
子供のころから英語・英会話を学ぶことで、英語がスッと入ってきます。まるで、母国語を覚えるかのように、きれいな発音で話せるだけではなく、外国人の先生と英語でコミュニケーションをとれることも期待できます。
また、日本で働きたい外国人の方はたくさんいます。ネイティブスピーカーの先生もたくさん集めることも十分に可能だといえます。
肯定側は解決性を組み立てるときに、以下2つのことを立証していきます。
- その1.本当に問題が解決するのか?
- その2.そもそもプランを実行できるか?
逆に、反論をするなら、先ほどの根拠と論拠を応用して、「問題が解決できないこと」「そもそもプランが実行できない」の2つを証明すればよいわけです。
では、ダウト、キック、ターンを使って、肯定側の解決性に対しての反駁を行っていきます。
3-2-1 ダウト-論証(の一部)の不備や弱点を指摘して議論を弱くする反論
まずは反駁の基本ともいえるダウトです。ダウトでは、相手の議論を完全にゼロにすることはできませんが、削ることは可能です。少しでも論証が弱いところがあれば、ダウトをたくさん打って相手にプレッシャーをかけましょう。
VS 肯定側立論-解決性
子供のころから英語・英会話を学ぶことで、英語がスッと入ってきます。まるで、母国語を覚えるかのように、きれいな発音で話せるだけではなく、外国人の先生と英語でコミュニケーションをとれることも期待できます。
また、日本で働きたい外国人の方はたくさんいます。ネイティブスピーカーの先生もたくさん集めることも十分に可能だといえます。
ダウトの欠点は、完全に議論を崩せないところです。また、この手の反論は肯定側も予測済みです。次の反駁で、「確かに完全に英語を覚えられるわけではありませんが、重要性でも示した通り英語は必要で、最大限努力をするべきです」と切り返してくるかもしれません。
2-3 順番に「反論」「反駁」を行う
試合の流れをひとめでわかる図を用意しました。以下の流れで試合が進んできます。
試合の流れは各団体によって異なってきますが、インプロ部の即興ディベート講座では上図を採用しております。4つの反駁の流れについて簡単に解説をしていきます。
- 1)否定側第一反駁-「肯定側立論」にのみ反論をする、新しい論点の提出は禁止
- 2)肯定側第一反駁-「否定側立論」と「否定側第一反駁」の両方の議論に反論をする
- 3)否定側第二反駁-「肯定側第一反駁」に反論、これまでの議論をまとめ&比較
- 4)肯定側第二反駁-「否定側第二反駁」に反論、これまでの議論をまとめ&比較
2-4 主張そのものには反論をしない
相手の主張ではなく、その主張を支えている「根拠」に対して反論をします。
相手の主張が「間違っている」「おかしい」と叫ぶのではなく、主張したことに対して論証がしっかりとなされているかをチェックする作業だと思って下さい。
ここら辺については次で詳しく説明をします。
3.「反論」「反駁」がチェックとは?
仕事で上司やお客さんに何かを伝えるときに、「結論から申し上げます。この内容だとダメです」とは言いませんよね?絶対にカドが立ちますから。
なので、私たちは間違いを指摘するときに、「確認なのですが・・・・」という言葉を使うかと思います。
ディベートの反論・反駁は、この「確認」に似ているかもしれません。では、ここでどこを確認するのか?その方法についてお伝えしていきます。
3-1 いきなり主張には反論・反駁をしない
いきなり、主張に対して反論・反駁はしません。何の意味もないからです。というより、やかましいだけ(笑)。簡単にNG例の反論をお見せしましょう。
NG例-主張に反論するとはどういうことか?
Aさん:TOEICの点数が高い人ほど年収が高い。よって、我々もToeicの勉強をするべきである
Bさん:そんなことあるわけないだろ!よって、不要。
Bさんの「そんなことあるわけないだろ」は反論ではありません。否定しているだけで、どこにも「論」がないからです。
ディベートの試合では完全にNGです。『TOEICの点数が高い人ほど年収が高い。』は認めたことになります。
では、どうすればよいかというと、この主張を支えている根拠に対して反論をするのです。
3-2 「根拠」と「論拠」にのみに反駁をする
先ほどのケースだと、「TOEICの点数が高い人ほど年収が高い」が根拠になります。だから、「我々もTOEICの勉強をするべきである」と主張しました。
ところで、「TOEICの点数が高い人ほど年収が高い」は本当でしょうか?
例えば、先ほどのNG例をOK例に変えてみましょう。
OK例-根拠に対して反論・反駁をする
主張:TOEICの点数が高い人ほど年収が高い。よって、我々もTOEICの勉強をするべきである
反駁1:「TOEICの点数が高い人ほど年収が高いのか?」と言っているが、憶測でないか?これを裏付ける根拠・事実はあるか?
反駁2:「TOEICの点数が高い人ほど年収が高い」が事実だと仮定しよう。なぜ、年収を上げるためにTOEICの勉強をしなければならないのか?その論拠を示せ。
3-2-1 反駁1:根拠に対しての反論・反駁
- 「それは事実ですか?」
- 「それは本当のことなのでしょうか?」
- 「具体例はありますか?」
このような反論がベストです。今回のケースだと、「TOIECが高い人ほど年収が高い」は、議論を提示した側が自ら立証しなければなりません。ディベートでは、これを「立証責任」といいます。
ぜいたくを言うと、「TOEICの点数と年収は関係ない」という根拠を示せれば、あなたの説得力はグンとアップします。これを「反証責任」といいます。
3-2-2 反駁2:論拠に対しての反駁・反駁-その1
「Toeicの点数が高い人ほど年収が高い」がある程度正しいとします。それでも、「我々も、TOEICを勉強するべきだ」は、完全に間違ってはいないのですが、やや暴論です。
理由は以下の通りです。
- 「この事実は、うちの会社・今の事業に当てはまるのか?」
- 「年収が高いのはわかったけれど、なぜTOIECを学ぶべきなのか?」
TOEICの点数と年収UPの関係が立証されていても、そこから「自分たちがTOEICを勉強するべき」、という主張に繋がっていないからです。
「この事実は、うちの会社・今の事業に当てはまるのか?」は簡単です。仕事で英語を使う必要が全くなければ、そもそもTOEICを学ぶ必要はどこにもありません。
では、「年収が高いのはわかったけれど、なぜTOIECを学ぶべきなのか?」についてみていきますね。ここはディベートといより当たり前と言っちゃ当たり前論です。
- そもそも、あなたはTOEICの勉強してまで年収をあげたいか?
- 労力・時間・お金に見合うほどのメリットがあるのか?
この2つの壁をクリアできなければ、誰も行動は起こしません。そもそも英語の勉強の必要性に迫られても、本気で英語を学ぶ人は、ごくわずかです。