ワードエコノミーとは、無駄な言葉を削る作業のことです。スピーチの推敲(すいこう)ですね。
ディベートの試合は、時間との戦い!立論は早口でOKと本講座では教えています。
短い時間で必要な主張を的確に伝えるかはもちろん大事です・・・。そのときは原稿をチェックしましょう。
長ったらしい言葉や言い回しがあれば、迷わず削減できるところまで削減してみて下さい。
例えばこんなのですね。
- 重複した表現を避ける
- リズムの悪いスピーチはしない
ディベートでは、これをワードエコノミーといいます。
無駄な言葉があれば、できる限り削除して、言い回しを工夫します。
具体例ですね。
※「KFCはアルコールを販売するべきである」というテーマでディベートをしたときにつかった原稿を例にお伝えしていきます。
モデルディベートの原稿ですね。
私が作りました。
録音して聴きなおしてみると、重複した表現が言葉が多かったですね。
ドンドンと削除しました。-重複した表現が多いのは私の悪い癖みたいです-
- 「これから肯定側立論を始めます」
- 「ケンタッキーフライドチキンはアルコールを・・・」
といった表現は試合前にテーマは紹介されているため、あえて立論のスピーチ時間を使ってまでいう必要はありません。よって削減。「ケンタッキーフライドチキン」「アルコール」という言葉を連呼していたので、削減しました。
テーマのキーワードが、ケンタッキーフライドチキンとアルコールだから何度も説明しなくても伝わると判断しました。削減に次ぐ削減を繰り返していたら、半分くらいまで減りました。
1-2分ほどスピーチ時間を確保できたので、論点を追加したり、よりサクッとした言いまわしに変換していました。
ディベートの試合では、丁寧に話す必要はありません。
限られた時間の中で必要な情報をどれだけ与えられるかです。その点、無駄を省くスピーチは非常に有効です。
ジャッジも心の中では「前置きよりも早く本題に入ってくれ!」思っているので、ワードエコノミーをしても印象は悪くなりません。
納期数時間前にラストスパートをかけるぐらいの意識で向かえばよいでしょう。