ディベートを学ぶと話す力は身につくのか?本音で答えます。

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「人前で話す力を身につけたい。だから、ディベートを学びたい」
・・・そんな人が後を絶えません。

きっかけはなんであれ、ひとりで多くの人がディベートに興味を持ってもらえることはうれしいことです。

そして、あなたが人前で話す力を身につけたいのであれば、お役に立ちたいと思っています。

これは本音です。だからこそ、この記事ではディベートを学べば本当に話す力が身につくのか?ということについてお伝えしていきたいと思います。

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理由は2つです。

1.ディベートを学ぶ“だけ”では話す力は身に付かないから
2.話す力を身につけるためには、2つの努力が必要だから

ディベートを学べば論理的思考能力が身に付き、だれでも説得できるような話し方ができるようになる、と謳っている人たちをぶった切る記事になるかもしれませんね。

ご容赦ください。

1.話す力とは?

まずは、話す力の定義を明確にします。おそらく、あなたが欲しい話す力は、この3つのうちのどれかでしょう。

  • 説明する力-「何が言いたいかわからない」と聴き手から指摘されない話し方
  • 論理的に伝える力-「その話はおかしい。論理が飛躍している」と反論されない話し方
  • ユーモアを交えた話し方-「あなたと話をしていてもつまらない」と相手から凹まされない話し方

私が思いつく限りでは、この3つです。他に何か思いついたら教えてください。

で、ここで問題です。

1-1 あなたの悩みは「本当」にディベートで解決するの?

本当にディベートが必要か?
そもそもなぜディベートが必要か?
ディベートを学べばその問題は解決するのか?

ちょっと考えてください。もしも、この問題に対して答えられなければ、ディベートを学んでも時間の無駄になるでしょう。

ディベートは議論をするトレーニングを磨く場にはなりますが、イコールそれが話すトレーニングにはならないからです。

1-2 説明する力は身につくのか?

確かに、ディベートの試合では、第三者であるジャッジや観客に解りやすく説明をすることが求められます。実際に、ディベートの本を開くと、どんな人にも解りやすく伝えることの重要性は説かれています。

1-2-1 でも、ノウハウはあまりない

説かれているのでは相手に解りやすく伝える重要であり、その方法論については詳しく説明されていません。

池上明さんが解説しているような「伝える力」については殆ど教えていません。

ディベートのプレゼンテーションと一般的なプレゼンテーションは似ているようで違います。

1-2-2 ジャッジは、説明の解りやすさを重視していない

ディベートの試合をすると、ジャッジに対して解り易く伝える方法についてはたくさん教わりますが、それらのほとんどが日常のコミュニケーションで活かせるか、と言われたらNOです。

なぜなら、ジャッジ=一般人ではないからです。加えて言うなら、ジャッジは下手くそな説明でも何が言いたいのかを理解できるようにトレーニングをしています。

たとえどんなにわかりにくい説明でも、論理さえしっかりしていれば投票してもらえます。現に、私がそうしています。

逆に、どんなにわかりやすい説明でも、論理がつながっていない、内容が抽象的すぎると判断したら投票しません。

即興ディベートワークショップでは、私もジャッジをしていますが、説明が解りやすい=投票理由、にはなりません。

どんなに説明が上手でも試合の中で投票理由や判断材料を与えてくれなければ、やっぱり負けです。

オバマ元大統領やジョブズのまねをしても、負けるときは負けます。

1-3 論理的に話せるようになるのか?

論理的に話せた方がディベートでは強い。これはその通りかもしれません。

ところで、質問です。

論理的に話せる
とはあなたにとってどういう状態でしょうか?

以前に、この質問をした時に、こう答えた人がいました。

「相手から納得してもらえる状態」
「なるほどって言ってもらえる状態」

確かに間違っていません。というより、その通りです。

そこで、改めて質問をします。

「相手から納得してもらえる状態」
「なるほどって言ってもらえる状態」
とはどういう状態でしょうか?

まずは、ここをしっかりと考えてください。ディベートと論理的思考力の関係については、この後にゆっくりとお話をします。無駄に長くなるので。。。

最後の、「ユーモアを交えた話し方が身につくか?」を見ていきましょう。

1-4 ユーモアを交えた話し方が身につくか?

面白い人になれるか?ってとこですかね。

結論からいうと、なれません。

ディベートを学んで相手から「この人の話面白い」と思ってもらえるような話し方ができると期待しない方がよいでしょう。即興ディベートワークショップの参加者に意外と多いです。

それだったら、お笑いか漫才の勉強をしたほうがよいでしょう。

むしろ、「ディベートを学べば人を笑わせるような話し方が身につくよー」とか平気で言っちゃっている人の方が面白いです。色んな意味で。

もちろん、他人から面白い人と思われたいからディベートを学びたい、という発想に至ったのなら、あなたも相当面白いです。(別に嫌いではありません。むしろ、ぶっ飛んだ人は好きですから)

とりあえず、ディベートを学んだら、エンターテイナーになれる、とは思わない方がよいでしょう。

1-5 私はエンターテイナーですが・・・

といっても、私自身はエンターテイナーだと思っていますが。人からそう言われます。

「面白い人だね」とよく言われます。ありがとうございます。

残念なことに、私は、ディベートを学んだから面白い人になったのではなく、ディベートを始める前から、面白い人でした。

高校時代は、米国の現地校にいてエンターテイナーを目指して身体を張っていました。高校時代は、十分に英語が話せなせず、それでも自分から話をかけに行かないと誰にも相手にされないので、本当に体当たりプレイでした。

大学1年のころは、アルバイトでナイトワークをしていました。お客さんの横に座って、お酒を作ったり、お話をする仕事です。ホストじゃありません。サパークラブです。

全部、ディベートを始める前の話です。上手に話せるようになってから話そうなんて、そんなことは考えていませんでした。毎日が即興の体当たりプレイです。

自分でいうものアレですが、もともと面白い人なのです。

だから、バーバリーのスカートが似合う先輩に出会い、ハニートラップに引っかかり、ディベートサークルに入会されました。

おまけに、ディベートの「デ」の字も知らない状態から、ディベートサークルの新勧をさせられました。本当に体当たりプレイです。

これだけでも面白いでしょ。

2.ディベートではどんなことが学べるの?

ディベートではどんなことが学べるかを考える前に、そもそもディベートではどんなことをするのかを考えてみてください。

「え・・・賛成側と反対側に分かれて議論をすることでしょ。」と答えが返ってきそうです。その通りです。これは間違っていません。実際にその通りです。

2-1 議論をするためには「リサーチ」をする

話がとびとびで申し訳ございません。まず最初に解ってもらいたいことが1点あります。ディベートには、リサーチメインのディベートとスピーチメインのディベートがあります。

  • リサーチメイン-アカデミックディベート
  • スピーチメイン-パーラメントディベート

日本で行われているディベートのほとんどが、この前者のリサーチメインのディベートです。なので、ここからはこのアカデミックディベートをしたら、何をするのかについて簡単にお伝えしていきます。

2-2 テーマに関連する資料を片っ端から集める

賛成側と反対側に分かれて議論をするためには、どちらの立場にたっても議論ができるようにキッチリと事前にリサーチをして、十分な状態で試合に臨みます。

テーマが事前に与えられて、そのテーマに必要な情報を集めるために、図書館や本屋に行きます。ネットで調べてもOKですが、ネットの情報はみんなが調べられるため、その時点で価値がありません。

2-3 試合前にどれだけリサーチをしたかが全て

さて、試合中はどんな感じかというと・・・。

最初のスピーチは、事前に作成した原稿をみんなの前で猛スピードで読み上げます。反論をするときも、事前に作成した反論カードを読みあげます。

つまり、試合に備えて、どれだけ準備してきたかが、勝敗を大きく左右します。即興ディベートのように、その場で考えて、その場でスピーチを組み立てて、その場で相手の議論に反応するようなことは誰もしません。

2-4 例えば、「日本は死刑を廃止するべきである」というテーマが与えられたら

お住まいの地域でいちばん大きい図書館に行ってください。そして、日本の死刑制度に関する資料を片っ端から集めてください。

本を180度開いて、コピー機の上に載せて印刷をしてください。10円はたくさん消費します。コピー機には100円をたくさん入れることになります。缶コーヒー10配分を超えます。

2-5 テーマに必要な資料を集めること・・・これがいわゆるディベートです。

「いや・・・私が身につけたいのは、人前で話す力なんだ。資料を集めることじゃないよ」と思うかもしれませんが、ディベーターはみんながみんなこの作業をひたすら繰り返しています。

むしろ、この資料集めることを誰よりも楽しんでいます。

逆に、資料集めが楽しくないと感じたら、すぐにやめます。学生は付き合いで仕方なく大会までは一緒に頑張ってくれますが、社会人は即やめます。

同じ時間があれば、他のことに費やしたいですからね。

2-6 リサーチをしなければディベートはできないのか?

結論から言うと、そんなことはありません。先ほどお伝えしたのは、アカデミックディベートに限った話です。

もちろん、日本のディベート団体のほとんどが
このアカデミックディベートをメインに行っています。

中には、即興ディベートをしている団体もありますが、アカデミックディベート団体の人が遊びで即興ディベート講座を開いているケースが多く、完全に即興ディベートにはなっていません。

これをアカデミックディベートのような即興ディベートと呼ぶディベーターもいます。

中には、即興ディベートを中心に行っているディベート団体もありますが、主に英語ディベート団体です。彼らにとって、本当の目的は、英語・英会話の上達であって、ディベートはあくまでおまけです。

英語ディベート団体の人たちが、「英語でディベートができるんだから、日本語でもディベートができるでしょ」ってことで、時々、英語で行っている即興ディベートを日本語で行っているだけにすぎません。

あくまでおまけなのです。

即興ディベートに特化しているのはうちだけです。

2-6 リサーチ力を身につけたいか?

先ほどの話に戻りましょう。

死刑論題がテーマだったら、死刑制度の専門家並の知識を身につけてください。

そこからディベーターとしてデビューできます。

おそらくこの作業をやらないのは、あなたにディベートを学ぶと論理的思考力が身につくよ、と適当な事を言っているディベート講師だけです。

何が言いたいかというと、何も考えずにディベートを始めると、ドンドンと遠回りになります。

3.即興ディベートはリサーチをしないのか?

はい、しません。というより、リサーチ禁止です。テーマはその場で与えられて、外部の情報に頼らず自分の言葉だけで説明します。

スマートフォンで情報検索をすることも禁止です。あらゆることを自分の言葉で説明してジャッジ・観客を説得しなければなりません。

では、ここから即興ディベートを学べば、「話す力」は身につくのか?

ということを2つに分けて解説していきます。

・・・・すみません。本日は遅いので、また今度にします。

どうしても先が気になるのなら、こちらの記事を参照ください。

答えのほとんどは載せています。

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