ディベートの「準備」の手順を一挙公開

2019年2月24日

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※書き途中です

ディベートの準備って具体的にどんなことをするんですか?

だいたい、この4つです。

  • 1.情報収集-テーマに関する知識を仕入れるために、書籍・新聞・雑誌を集める作業 ※プレパ
  • 2.資料編集-集めた資料を編集して、資料集としてファイリングをしておく ※ ブリーフ
  • 3.立論作成-肯定側・否定側立論と反駁カードを作成する ※ ケース・DM・カード作成
  • 4.練習試合-試合前にサークル内で練習試合を何度も行う ※スピーチ練習

【追記1】この一連の動作を「プレパ」と呼ぶ場合もあります。
【追記2】即興ディベートは、その名の通り、即興での試合です。
1~4は行いません。

では、早速、プレパの手順について解説をしていきます。

テーマが発表されてから、学生時代に私たちがやっていたことです。

即興ディベートワークショップ2019

1.情報収集-テーマに関する知識を仕入れる

テーマが発表されてからは、まず最初に行くのが図書館でした。例えば、「今期は死刑廃止の是非についてディベートします」といわれたら、死刑に関するあらゆる資料や文献を集めるわけです。それこそ専門家になる勢いです。

では、情報集の方法について紹介していきます。

1-1 図書館・書店に足を運んでテーマに関連する情報を集める

私の場合、都内でいちばん大きな図書館に足を運びました。

広尾にある中央図書館ですね。

テーマに関連する情報を片っ端から集めます。とにかく足を使う感じです。

2.資料編集-集めた資料のファイリング(ブリーフ作成)

資料を集めたら、PCを立上げて文字入力を行います。卒業論文を書くようなイメージかもしれませんね。引用できる箇所は全部入力をします。どこからどこまで引用すればよいのか判断がつかない場合は、とりあえず全部タイピングをすることもおススメします。

2-1 資料集(ブリーフ)を作成する

「ブリーフ」とカバンのBriefを意味しています。資料集のことです。パンツではありません。

証拠資料「集」ですね。断片的な資料をひとまとめにしたものをブリーフと呼んでいます。

資料集(ブリーフ)を作成したので、参考にしてください。

テーマ:日本政府はペットの売買を禁止するべきである

で試合をしたときに作ったものです。

即興ディベートワークショップ2019

3.立論作成

立論作成手順についてはこちらの記事を参考にしてください。

ディベートの方法|肯定側立論(メリット)・否定側立論(デメリット)の作り方

ディベートの試合で最初に行うのが、立論スピーチです。肯定側であればテーマを肯定する理由を述べて、否定側であればテーマを否定する理由を述べます。この記事では、そんな立論の作り方や上手な伝え方について紹介 ...

本題はココからです。

ディベートの鉄則は、主張をしたら必ず根拠を述べることです。その根拠は、集めた資料を引用することなんですね。
それなので、このような資料集を作ったら、主張したいことを裏付ける材料として、スグに使えるように立論を作ります。

2013年11月に、都内で活動しているディベート団体にお邪魔をしたときに、日本政府は、ペット売買禁止するべきである、というテーマでディベートをすることになり、その時に資料をいくつか集めて、4分程度でスピーチができる肯定側立論を作成しました。立論の解説に入るまえに一度まとめます。

死刑論題の資料集はこのレベル

アカデミックディベート-エビデンス

ワードで文字カウントをしたら、ワードに書き起こして22ページ。単語数は、37324です。

本当は、これの10倍くらいのボリュームがあったのですが、いざ試合をしてみると全く使わない証拠資料もあったので、バサバサと削除しても、これくらい残りました。

ブリーフのまとめと補足

試合で引用をするために記事の一部を抜粋してタイピング

ディベートの試合では、自分の主張+資料の引用する。

引用するときは、「引用開始~引用終了」といって引用個所を明記する

たくさん読み上げること求められる。超早口にならざるを得ない。

学会発表や講演会のように、書かれていることを省略したり、端的に要点のみを伝えても、それは無効とされます。最初から最後まで全部読み上げるもの、と覚えていください。

 

3.アカデミックディベートに向いている人

 

こんな人ならアカデミックディベートはおススメ

  • 情報収集と資料作成をする時間がある人
  • エネルギーを持てあましている人
  • 情報収集と資料作成を楽しめる人

 

ネックになるのは、情報収集や資料作成かもしれませんが、アカデミックディベートの世界で情報収集や資料作成をしないのはディベートをしていないのと一緒だと、現役時代に後輩のディベーターから散々言われて、本当にその通りだと思いました。

やっぱり、アカデミックディベートで実績がある人は、心底この情報収集と資料作成を楽しんでいますね。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

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運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

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