論理vs感覚-うう脳、うさ脳、ささ脳、さう脳の違いとは?

2016年11月6日

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文系脳と理系脳は何が違うのか?議論の講師が語るコミュニケーションと考えの食い違いを全て解説 の番外編です。

拡散してください。

まず、この記事に訪問してくださり、ありがとうございます。

ディベートの講師をしているせいか、皆さんからささ脳と思われているようですが、私は自他共に認めるうさ脳です。自分の利き脳とそのパターンを知ると、自分の得意不得意がわかるのか、仕事がはかどりますね。

今後は、ディベートやエニアグラムにも、ひとりひとりの利き脳を活かしたワークを入れようか検討中です。

即興ディベートワークショップ

この記事では、利き脳をテーマに4つのタイプについてすべてお伝えしていきます。

即興ディベートワークショップ2019

はじめに

1.腕と指の組み方で情報の「捉え方」と「処理」の仕方がわかる?

右脳左脳

出典:http://feely.jp/5429/

以前、FACEBOOKで知人が紹介していて興味をもちました。

1-1 腕を組んでみる

まずは、両腕を組んでみてください。

  • う脳:右が下であれば、右脳でアウトプット
  • さ脳:左が下だったら、左脳でアウトプット

なぜそうなる?

無意識に自分の利き腕を守っているからでしょう。

1-2 指を組んでみる

  • う脳:右が下であれば、右脳でインプット
  • さ脳:左が下だったら、左脳でインプット

同じように、今度は、指を組んでみて、右の親指が隠れていれば、右脳を守っている証拠です。下側の指と利き脳の関係は、おそらく無意識に自分の利き脳に該当する腕や指を守っているからでしょう。

さて、あなたは、4つのうちどれでしょうか?

即興ディベートワークショップ2019

2.うう脳、うさ脳、ささ脳、さう脳の違い

4つのパターンを作ったので見ていきましょう。

2-1 うう脳-右脳でインプット/右脳でアウトプット

楽天的でマイペース
直感とひらめき重視な感覚人間タイプ

芸術家タイプですね。

言語から非言語情報までアナログで処理することができます。更に、その情報をアウトプットするときも感覚で行います。

うう脳の代表キャラといえばこの人

amazon.co.jp

スティーブジョブズですね。(笑)

アーティスト、デザイナー、クリエイターなどゼロから何かを創り出す人はうう脳なのですね。
客観的な事実や理屈よりも、自身の直観やひらめきを大事にします。

そして、人に何かを説明するときは、頭の中で何かを描き、その絵の内容を人に魅せる感じで説明します。

スティーブ・ジョブズってそんなイメージですよね。

因みに、スティーブジョブズは、プレゼンの天才と言われていますが、前日にひとりで練習をしていた話も有名です。

うう脳の強みは、練習を積み重ねることで感覚ベースでインプットとアウトプットができるようになれることですね。

なにかひとつを極めれば、天才に慣れるかもしれません。

うう脳の方は、抽象的な言い回しが多くて、論理や数字で人に何かを説明することに苦手意識を持っていますが、プレゼンは練習をすれば誰でもできるようになります。

うう脳はディベートが強い? マシンガントークがハンパない!

余談ですが、うう脳は、案外と「ディベート」が得意だったりします。ディベートは、論理やロジックで考えることが求められますが、最終的にはその論理やロジックすらも感覚で処理できないと試合についていけません。もちろん、トレーニングが必要ですし、一朝一夕では身につきませんが、モノにすれば最強です。

一方、うう脳は抽象思考が得意なので、日々の生活で抽象度を上げる訓練をしてみてもよいでしょう。

抽象度については、こちらの記事でまとめたのでご覧ください。

抽象度とは何か?抽象的との違い!高める方法・実例あり

2-2 うさ脳-右脳でインプット/左脳でアウトプット

完璧主義で自分で決めたい個性派

うう脳が、感覚でアウトプットするのに対して、うさ脳はインプットこそ感覚的ですが、その感覚をロジックや言葉で表現することに拘ります。そのため、うさ脳は、誰かと話をすることが大好きです。4タイプの中で、最もコミュニケーション中毒でしょう。

  • 完璧主義-何事も言葉にできないとイライラする
  • 自分で決めたい-頭の中で無意識にまとめるトレーニングをしている
  • 個性派-人生を通してインプットしてきた経験や情報が色濃く出る

うう脳にも個性派いますが、うさ脳は、個性が出てしまうんですよね。

例えば、あるうう脳のAさんとうさ脳のBさん。2人ともオシャレな服が好きだとします。

うう脳は、「かわいい、すてき~。」という言葉を交わして、その感覚を共有できれば満足します。

一方で、うさ脳の方は、「何が素敵なのか?」「どこがポイントなのか?」「自分がその服を着たらどうなるのか?」と質問をしてきます。思考空間だけのコミュニケーションだと満足せずに、あらゆることを言語化したがるのはこのためです。

そんな、うさ脳の武器は情報発信やプレゼンです。

自分の考えや意見を発信してきます。

自己主張が強いと思われたり、議論好きな人から色々と突っ込まれますが、それでも黙っているほうがつらいため、結局しゃべってしまいます。

デザイナーやエンジニアは黙々と作業をしますが、うさ脳の人がこの仕事に就くと、本当に周りの人に話をかけてきますね。

うさ脳は話す相手の数が幸福度につながるので、話し上手になることをお勧めします。感覚で情報を認知して、論理に返還をするのなら、トゥールミンロジックがお勧めです。

ディベート実践編!トゥールミンモデル(ロジック)-6つの論理

2-3 ささ脳-左脳でインプット/左脳でアウトプット

物事を筋立ててマジメに考えるタイプ。
几帳面で努力派

ささ脳は、完全にロジックタイプですね。コンサルやシステムエンジニアで活躍する人にささ脳は多いですね。うう脳とは対照的な位置にいます。

アナログやフアフアした情報は受け入れず、キチンと明文化された情報を好みます。統計資料や事例、そして数字など膨大な情報をひとつの事柄に落とし込むのが得意です。

一方で、極端に慎重や完璧主義になり、相手の意見が納得できないと批判する傾向もありますね。

相手の意見を批判してもよいですが、ロジックに強ければ、相手の弱いところを指摘して、その後に即興で補強してあげるのもひとつの手ですよ。

<NG例>

うう脳:「占いって信じられないかもしれないけれど、よく当たるんだよね」

ささ脳:「科学的に証明されていないよね。そんなのはダメだよ」

うう脳:「でも、統計的にも証明されているんだよーー」

ささ脳:「統計といっても、データの入手の仕方や調査方法が明らかじゃないじゃん。そんなの怪しいよ」

うう脳:「そっかー(なんなんだこの人(イラッ)」」

こんな対応をするとうう脳は凹みます。「そんなの知っているよ!」と心の中で思っているでしょう。

もしも、こんなことが言えたら・・・。

<OK例>

うう脳:「占いって信じられないかもしれないけれど、よく当たるんだよね。」

ささ脳:「へー、そうなんだ―・・・ってちょっと信じられない。でも、データとかあるにはあるよね。テレビでも正しいと論じている人もいたし・・・」

うう脳:「え!そうなの?でも、確か統計的に証明されているとか行っていた人もいたー」

ささ脳:「そうなんだー。もしも知っていたら教えてよー。統計とかみたいから☆」

うう脳:「え?いいよ。でも、今度ね(調べなきゃ・・・)」

むやみに不備を指摘するのではなく、得意の差さ脳を活かして、相手の論理の弱いところを直して、物事を改善するぐらいの気持ちをもてると強いですね。

根拠が不十分な情報や論理が破綻していると感じるとイラっとするかもしれませんが、それを補強してあげると好感度を高めることができますよ。

ちなみに、ささ脳は、エンジニアや技術者に多いですが、コーチ・カウンセラーとしても活躍することができます。クライアントがささ脳であれば、やっぱりささ脳の人に相談をしたほうが一緒に話していて楽だと感じるからです。そして、ささ脳は論理がベースであるため、相手よりも少し論理的に物事を考えることができれば、相談されやすいわけです。

但し、ロジカルな問題解決に走ってばかりは禁物。クライアントよりもひとつ上の視点で物事を考える力は試されますね。抽象度をあげて物事を考える訓練などがおススメです。

抽象度とは何か?抽象的との違い!高める方法・実例あり

2-4 さう脳-左脳でインプット/右脳でアウトプット

理想と現実のギャップに苦しむ自己矛盾型。
転じて細かいことは気にしないタイプ

さう脳は、デジタルな情報をアナログにするのが得意です。わかりやすく言うと、職人タイプです。スキルワーカーといってもよいでしょう。

マニュアルや手順書に沿って仕事をこなしながら、スキルを蓄積していくことに長けています。非常に粘り強く、同じことを何度も繰り返す力が、他の3タイプと比べてダントツに高い。エンジニアや事務職の人で活躍できる人は、このさう脳が多いですね。

意外かもしれませんが、、この人はさう脳です。

http://amaon.co.jp

メンタリスト・DaiGoさん。

以前あるテレビ番組で、ホリエモンを論破する勢いでマシンガントークをしていたので、うさ脳かと思っていたのですが、ちょっと意外でした。

メンタリスト・DaiGoさんの場合、メディアではエンターテイナーのようにふるまっていますが、ブログでは自身のことを研究者気質だといっていました。

だからこそ、メンタリズムをものにできたのかも・・・。

心理学を知識の集合体として終わらせるのではなく、アウトプットするための独自のメンタリズムまで発展させてきたのでしょうね。

ささ脳は、情報や知識を体系的に整理することはできても、行動につなげるのは得意ではありません。そこにはいくら場の感覚知が伴うからです。

対して、さう脳は、同じことを何度も繰り返して動作に反映させることが得意です。

2018年にチームを組んでいたデザイナーの人がいましたが、その方はさう脳でした。そのデザイナーさんは自分のことをうう脳だと思っていたのですが、デザインソフト(Photoshop、Illustrator、DreamWeaver)を器用に使いこなせていたのです。

不思議なことにエクセルとパワポは使えなかったのですが、教えたらすぐに覚えました。

デジタルツールのインプットに強いんだなーと思いましたね。

このタイプは、デザイナーやエンジニアに多いですね。技術やスキルを習得すると、そこからドンドンとクリエイティブなことができます。天才肌よりも技術と努力の天才です。

3.利き脳は正しいの?

・・・この記事が流行っていたためか、「利き脳は存在するんですか?」と質問されたことがありましたが、私は脳の専門家ではないのでわかりません。ただ、利き脳に関わらず、ひとりひとりには得意とするインプットとアウトプットの方法があるはずです。今回は、利き脳というかたちで紹介しました。

是非ともあなたらしいインプットとアウトプットができるようになってください。

それ以外にも自分の性格や価値観について興味がありましたらエニアグラムも宜しくお願い致します。

エニアグラムとは?9つの性格×ウィング18×生得本能27を紹介

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運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

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