最近、ツイッターでエニアグラム系の情報配信をしていたら、やたらと「自己保存」「セクシャル」「ソーシャル」という言葉を目するこの頃です。日本一のエニアグラマーを目指すものとして、凄く気になりました。
そんなわけで、アメリカエニアグラム協会のページにお邪魔して、自己保存、セクシャル、ソーシャルについて調べてみました。
強引に翻訳をしているため、つたない訳かもしれませんが、時間を見つけては改訳をしていきます。今は、ご容赦ください。
目次
1.エニアグラム→ウィング→そして…
- 第1-普通のエニアグラム
- 第2-エニアグラム+ウィング
日本のエニアグラムだと、性格を9つに分けるだけで終わっていますね。東京エニアグラムワークショップを開催してから、エニアグラムの講師に会う機会がましたが、案外とウィングまで語れる人はそう多くありませんからね。
対して、米国のエニアグラム協会は、ちょっとその先を言っていますね。米国のエニアグラムというか、リソ式のエニアグラムなんですけれどね。
そのひとつが、エニアグラムのサブタイプと勘違いされがちの3つの本能-自己保存、セクシャル、ソーシャル-の分類です。
2.3つの本能について
とりあえず、意訳します。
The three Instincts (often erroneously called “the subtypes”) are a third set of distinctions that are extremely important for understanding personality. A major aspect of human nature lies in our instinctual “hard wiring” as biological beings.
【訳】今回紹介する3つの本能(よく「サブタイプ」と誤認される)は、私たちの性格を理解するために非常に重要な第3の分類パターンになります。
人間の本質を突き詰めると生物的な存在であり、生物が本来もっている本能的な「切っても切り離せない」側面を無視することはできません。
これまでのエニアグラムは、私たちが「人間」として解説されてきましたね。
大前提:人間は性格を持つ+小前提:性格は9つである=結論:私たちは9つの性格の(いずれか)を持つ
というのが従来のエニアグラムの論理ですが、今回のエニアグラムは、以下の方適式です。
大前提:人間は動物である+小前提:動物は本能を持つ=人間は本能を持つ、でしょうか?(ちょっと怪しい)
さて、続きの訳に入ります。
We each are endowed with specific instinctual intelligences that are necessary for our survival as individuals and as a species.
ひとりの人間として・種として、私たちには生き残るために必要な「本能的知性」というものが与えられているのです。
キーワードは、specific instinctual intelligencesですかね。「本能的知性」と訳しました。
本来、英語の文法上、複数形にはならないintelligenceですが、あえて複数形にしたのは、エニアグラム協会(リソ)が定義している本当的知性が3つ存在するからなのでしょう。
人間は、本能的な動物だとか社会的な動物だとか議論をする人がいますが、エニアグラムの文脈で解説するなら、そういった本能すらカテゴリーができる、ということなんですね。
2.その3つの「本能的知性」とは・・・?
人が人として生きていくための必要な知性のことですね。
- 自己保存-生命および肉体の機能を維持するための本能
- セクシャル-環境と世代を通して自分自身を広げるためのもの
- ソーシャル-他者とつながり、安全な社会形成している状態
外敵や変化から身を守るための自己保存欲求と、特定の人と距離を深めて…子孫を残すためのセクシャルな欲求、社会的なジャングルで自分のポジションを獲得・維持するための3つの欲求を私たちは持っているという考えです。
感覚的にはものすごく納得です。
優位と盲点
自己保存、セクシャル、ソーシャル
第1の本能-優位
私たちは、自己保存、セクシャル、ソーシャルの本能を持ちながら、私たちの「関心」及び「行動」に現れるのは、3つのうちの1つです。
あなたは、自己保存、セクシャル、ソーシャルの中のひとつを好み、その本能に従っていることに心地よく感じているため、価値を感じます。この本能を優位と呼びます。(日本語で)
第二の本能-サブ
そして、第一の優位を支えているのが、第二の本能です。「優位」ほどではありませんが、そこに価値を感じているはずです。
第三の本能-盲点
3つの中で最も発達していないのが第三の本能 -盲点-です。本来は価値があるはずなのに、あなたがそこ目を向けないため、盲点となります。
私たちの人格と私たちの価値の本当の盲点です。どの本能がこれらの3つの場所にあるのか
本能のピラミッド
優位、サブ、盲点は、ピラミッドのような形になっており、最下層にあたる盲点はほとんど開発されていません。今回お伝えした本能的な働きは、私たちの人格に大きな影響を与えます。
同時に、エニアグラムタイプを知ることにより、あなたがどのような形で3つの本能的なニーズを優先させるかまで解ります。
凄いですね。エニアグラム。
したがって、すべての人間は、これらの本能の3つすべてが働いてこそいますが、エニアグラムでいう私たち性格は、これらの本能のうちの1つないし2つが顕著に出ます。
自己分析をした結果ですが、私はソーシャルが優位で、自己保存は盲点です。いつ過労死してもおかしくない毎日ですからね。