エニアグラム-タイプ1「完璧を求め改革をする人」

2017年6月20日

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エニアグラム改革する人

エニアグラムにおけるタイプ1とは、「改革する人」と呼ばれています。

タイプ1は、心のどこかで「物事はこうあるべき」という考えを強く持っています。そのため、目の前の間違ったことを正そうと試みます。そんなタイプは各タイプの中で最もマジメで行動力があります。

高い理想や倫理観を持ちながら高潔な存在でありたいと思い、現実がそうでないことに「怒り」を覚えて、その怒りを自分の中にため込みます。

それでは、タイプ1の解説に入ります。まずは、タイプ1の性格構造を見ていきます。その後にサブタイプであるウィングを2つ導き出し、最後に生得本能(自己保存、セクシャル、ソーシャル)の概要についてみていきます。

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もくじ

タイプ1「改革する人」の全体像

チェックリスト

  • 何か問題を発見すると、解決・改善したくなる。問題や間違いを放置する理由は見つからないし、見て見ぬふりをする人は無責任だと思う。
  • 自分の中で「こうあるべきだ」というルールがある。そこからブレることはめったになく、人からガンコだといわれる。一方で、柔軟性がないとも思う。
  • 遅刻やマナー違反をする人を見るイライラする。1分の遅刻ですら許されるべきでないと思う。
  • 質問をされたら、YESかNOの選択肢がほとんど。人前で伝えるかどうかは別として自分の意見をもつことは大事だと思う。また、自分の考えに基づいて行動することも。
  • 何事にも準備万全の状態で挑みたい。中途半端な状態で「とりあえず」はあり得ないと思う。そのため、時間がかかり、中々行動ができないこともある。そんな自分に苛立ちを覚える

誰でも質の高い仕事をしたい、キチンとしたい、優れた人間でありたいとは心のどこかで思っています。また、譲れない信念があります。しかし、私たちは、どこかで現実との折り合いをつけています。

しかし、タイプ1には、その器用さがありません。他のタイプが、「うん、まぁ、仕方ないよね!」と思うようなことに対しても、「いや、この問題は正すべきだよね」と無意識に考えてしまいます。

理想を求めて改革をする人

タイプ1は、自分の中に、「正しいことをすれば上手くいく」という暗黙のルールを持ています。一方で、現実は必ずしも正しいわけではありません。

他のタイプであれば、「まぁ、こんなものだよね」と割り切れるのですが、タイプ1は、そんな誤った現実に対して「怒り」を抱き、その現実を正しい方向に回復させようとして、改革を試みます。

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タイプ1の性格のメカニズム

潜在意識:間違えるのはよくない

  • 根源的恐れ:自分が悪く、堕落し、欠点があることを恐れる
  • 根源的欲求:高潔でありたい(批判的な完ぺき主義に陥る)
  • 傾向・行動:高潔、はっきりしている、自己抑制的、完全主義

タイプ1は、父親との関係が人生におけるテーマです。子供のときから、「父親に頼れない」と考えて育ってきた傾向があると考えられています。そのため、自分がしっかりとした人間にならなければならないと言い聞かせて努力をしてきました。

3つのセンターから考察

エニアグラムの性格を構成するときの3つのグループとは?
本能、感情、思考の3つで構成されています。もちろん、だれにも本能・感情・思考はありますが、どのグループをどのように使うかは個人差があり、その個人差によって性格が決められるとエニアグラムでは考えられています。

では、タイプ1についてみていきましょう。

  • ガッツセンター直観や本能で自分を守ろうとする。好き嫌いがはっきりしていてブレない。時間感覚は、「今、この瞬間」
  • ハートセンター心を動かして自分を作る。他者からの関心を気にしていて、本当の自分を隠す。時間感覚は「過去」
  • ヘッドセンター頭を使っ、内面に不安に対処する。抽象的な概念や知識を使うことに慣れている。時間感覚は「未来」

タイプ1は、ガッツセンターの怒りの感覚を内側で処理しています。そのため、筋の通っていない物事に直面すると、頭ではわかっていても、腹では受け入れられないのです。

「頭じゃ理解しているのだけれど、イヤなものはイヤだ!」というのがタイプ1が持っている感覚です。間違いは正すべきだ!そうでなければドンドンとダメになっていくと自分を戒めています。

また、隣のハートセンターを使っているため、目の前の相手と感情を共有することはできますが、ヘッドセンターから離れているため、広い視野で物事を考えるのが得意ではありません。そのため、目の前のことに囚われがち。もちろん、これが悪いことではありません。目の前の出来事に集中できる素晴らしい資質です。

物事があるべき状態でないことに「怒り」をいだき、あるべき姿に回復させるために改革を試みる

ホーナイとハーモニー

ホーナイ:追従

物事を改革させたい気持ちと周囲と融和を図らなければならない気持ちの間に葛藤を感じ、自身の「あるべき」に追従する。腹の中では、何が何でも改善・改革したいという気持ちがあり、いつもフツフツ、イライラしている。

ハーモニー:解決

他者との問題に直面したときに、あるべき方向に収めることを第一に考える。少なくとも問題を放置する選択肢はない。自身でも高い理想をもち、常に高潔な人間でありたいと願う。他者に対して「完璧」なまで要求することもしばしば

タイプ1:お仕事と恋愛

お仕事・適職

  • 職業適性と好む働き方基本は責任感が強くハードワーカー、自分と他人を動かそうとする
  • 目的意識が強く、何かを実現するエネルギーにあふれている
  • 完璧なまでに高い結果と洗練されたプロセスを求める(どちらかが欠けても納得しない)
  • 完璧主義に陥り、仕事がなかなか終わらない
  • なんでもひとりで抱え込む傾向がある。人に仕事を任せるのは各タイプの中でいちばん苦手

職場にいる厳しい上司の典型例。日本人気質ともいわれており、日本の労働市場で最も重宝されるタイプかもしれません。
いい加減さや中途半端さを嫌い、仕事は期待以上の成果を出そうと妥協することはありません。時間やルールは守ろうとします。
一方で、それらは本人が意義として感じていることであり、実際に質の高い仕事を完璧にできるかは別です。
理想と現実のギャップを感じてしまい、自己批判をすることがよくあります。

人間関係&恋愛・パートナー

相手を尊敬して、信頼して、同じゴールを目指す関係を好みます。クールでお堅物な印象こそありますが、いちど火が付くと情熱的になるのもタイプ1。相手のことを思い、注意やアドバイスをしたがるのですが、それが相手にとって迷惑になることもあります。そこに落とし穴があります。
「こうあるべきだ」と考えるよりも、あえてリラックスをして「~~だったらいいなぁ」といった感覚で人と接すると上手くいくケースがしばしば。

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成長の方向/ストレス時

成長時:タイプ7

リラックスして、オープンな性格になる。野球選手のイチローが純粋にチーム内で野球を楽しんでいる感じがまさに。
「こうでなければならない」という囚われを手放して、「~したい」と心から思える。その時に満たされている

ストレス時:タイプ4

自身の考えが受け入れてもらえないと感じて、内側にこもる。気分の浮き沈みが激しく、誰かに依存をする。自分の意思を代弁してくれる人を求める傾向にある。そんな自分に対しても自己嫌悪を感じるようになる

タイプ1にとって最も健全な状態

「器が大きい人」になったときです。残念ながら、完璧や理想を追求しているときは、本質的に完ぺきでもなく、独りよがりな理想になりがちです。
その枠内にいる自信を批判しながら、怒りをため込み、その怒りを他者に向ける傾向があります。そのため、価値観の押し付けや八つ当たりをすることが多いのです。

そのため、タイプ1にとっての成長は、自身のこだわりや完璧を手放して、楽しさやワクワク感に焦点を合わせることです。
思考センターの頭を使うことで、対局で物事を考えることができ、未来の曖昧さを受け入れられるようになります。

ウィング-サブタイプ

ウィングとは、エニアグラムにおけるサブタイプです。

タイプ9のウィング-理想主義者

タイプ9のウィングをもつことで、気楽、穏やかさ、やわらかさが強くなります。通常のタイプ1は少し硬く見えますが、9ウィングの影響を受けることで、表面上の方さが緩和されます。

一方で、タイプ1がもつ「間違えることはよくない」の囚われとタイプ9の「平和」がぶつかり合い、思うように自分をコントロールできなくなります。理想の世界を見ているからこそ、現実で身動きができなくなる可能性があります。

タイプ2のウィング-擁護者

逆に、タイプ2のウィングをもつことで、タイプ1の徹底さの焦点が狭くなり、それが目の前の人に行きます。タイプ2の助ける人の気質を持つことで、「他者から慕われたい」という感情が強くなり、先生や先輩といった指導者タイプになります。

生得本能

自己保存:心配性・不安

自己保存型のタイプ1は、完璧でないと気が済まない超完璧主義者になります。なので、もしもあなたが100点でないと自分を許せない。すぐに物事のあらを探す癖があれば、自己保存型のタイプ1かもしれません。ややネガティブなイメージを持つかもしれませんが、本当に質の高い業を成したり、細部まで見逃さないのは、このタイプです。

セクシャル:熱い人

セクシャルのタイプ1は、現状を改革/理想の未来を実現するために、物凄いエネルギーを費やします。そのため、目の前の人に対して自身の思想や価値観を伝える傾向があります。一見、価値観の押し付けのようにも見えてしまいますが、世の中で何かを普及させているのは、この伝道師タイプが多いです。好き・嫌い/損得を超えた激しいねるぎーがあるからです。

ソーシャル:極端な社会適合者(不適合者)

ソーシャルのタイプ1は、コミュニティーや社会全体に意識を向けます。タイプ1が本来持っている、改革のエネルギーを周囲に要求するため、ハマれば強いけれど、ハマらなければ居場所を失う傾向にあります。人生の教訓として、「周りを変えようとせず、あなたが変われ」がありますが、ソーシャルタイプ1は、これを実践するのが苦手。
あなたの改革エネルギーを受け入れてくれるコミュニティーを探すほうが上手くいきます。"

タイプ1のまとめタイプ1が共通して持つのは、物事を0か100で考えてしまう癖です。極端な二分割思考で白と黒で分ける。グレーを受け入れるのが苦手。さらに、その偏った考えを態度や行動で表現してしまいます。
自我が強すぎるため周囲と衝突をしたり、確執を覚えてしまうことがありますが、妥協をするのはもっと怖いこと。

創業・起業時のタイプ1

・完璧なビジネスモデルや事業計画書を作らなければいけないと思っている
・細部までこだわり、全部ひとりでやろうとする。そのためキャパオーバーになりがち。
・社会の問題を解決したいと欲するが、意外と独りよがりになりがち

タイプ1が成長するために

自信があるないにしろ、安易な決めつけや思い込みを手放すとよいでしょう。自分に厳しい性格かもしれませんが、その態度が他人にも影響していしまい、自分も他人も批判している状態になります。自分に厳しい性格かもしれませんが、その態度が他人にも影響していしまい、自分も他人も批判している状態になります。そこに気づくだけで、何事にもリラックスして取り組めるようになります。そこに気づくだけで、何事にもリラックスして取り組めるようになります。

 

※他のタイプは後日書きます。

9つの制作タイプ一覧表

  • エニアグラム改革する人
  • 助ける人
  • エニアグラム達成する人
  • エニアグラム個性的な人
  • エニアグラム個性的な人
  • エニアグラム忠実な人
  • エニアグラム熱中する人
  • エニアグラム挑戦する人
  • エニアグラムタイプ9平和をもたらす人

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運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

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