こんにちは、ディベートの講師なのにも関わらずどっぷり感情人間の木村です。
人が動くのは論理?それとも感情?なんてお話。最近は、コーチング&カウンセリングの先生と、この手のトピックでよく話をしますね。
こちらの先生です。
私は、先生から論理で物事を考えて、合理的な選択をすると思われているようなのですね。うーん
・・・・決してそんなことはないんですけれどね。
論理で物事を判断することは心がけていますが、そもそも論理で物事を判断する理由こそが感情に依拠しています。
はじめに
【前提】男性脳と女性脳であるある
一時期ネットで拡散されたこの漫画が参考になります。
男は理屈(論理)で考えて、女は感情を大切にする。この漫画のオチは、女性の悩みなんて解決しなくていい!でした。ちょっと衝撃的でした。
さて、ここからが本題ですが、実は男性は、論理や理屈で考えているように見えても、その裏側では感情がものすごく働いているのです。その感情こそ、
「問題を解決したい」「誰かの力になりたい」「認めてもらいたい」「自分に振り向いてほしい」「相手の要求に応えたい」「関係を悪くしたくない」「もっとワクワクしたい」「頼られたい」「もっと一緒にいたい」
が心の中でグルグル回っています。
自分の感情を満たすために論理を動かしているんですね。
論理は、感情を満たすためのツールなのです。
「論理的になりたい」という名の感情論
「論理的になりたい」と思うのは、それ自体が感情論だったりします。極論をいうならWANTで表現されることは全て感情に起因しいていることであり、突き詰めると感情論だといっても言い過ぎではありません。
論理的になりたいと思う9つの理由
そもそもなぜ論理的になりたいのか?ってことについて掘り下げて考えて欲しいんですね。
- 筋が通っていないことはイヤだ
- 人から嫌われたくない
- 人からバカだと思われたくない
- 自分の内面を言葉にしたい
- 自分の考えを表現したい
- 人から非難されたくない
- 頭の中が散らかっている
- 「なんで!?」って質問に対処したい
- なんとなく周りに論理的な人が多いから
はい、エニアグラム(9つの性格診断)を援用して、論理的になりたい理由を代弁してみました。やっぱり、なんだかんだ言って感情が土台にあって、その上に論理があるんですね。
エニアグラム(9つの性格診断)に関しては、こちらでまとめています。
ディベートを学ぶと話す力は身につくのか?本音で答えます。
こう考えると、やっぱり人が動くのは論理ではなく感情なのです。
2.納得と安心と自信が欲しい
では、どんな感情が内面で動いているのかというと、「納得」「安心」「自信」のどれかだと考えています。
- 納得・・・キチンと理由や根拠を説明してほしい
- 安心・・・自分の考えを堂々と人に伝えられる
- 自信・・・間違った発言はしていない
と、このような感情を求めて、私たちは論理的であろう、もしくは論理的になろうとするのではないでしょうか?少なくとも、私がディベートを始めたときは、この3つの感情がものすごく強かったです。誰に対しても納得させるような話し方ができれば、安心できるし、その繰り返しが自信を生むんですね。
お客様から納得をしてもらえると安心する
現在は、主にインターネットを活用して集客をしていますが、即興ディベートを学ぶメリットを示せればお客様からも納得してもらえるし、納得してもらえれば安心できます。その繰り返しがあったから自信につながっています。
これはホームページを制作しているときも一緒ですね。どのような道筋で成果につなげ行くのかがはっきりしていていれば、自分でも納得して手を動かせますし、すぐにこそ成果は出なくても自分のやり方に間違いがないと思えれば安心して続けられます。そして、成果につながれば自信につながります。
その積み重ねが「自信」につながる
ディベートも、ホームページ運営など全てに対して言えますが、結局のところ自分の感情を満たす手段でしかないかもしれません。この「納得」「安心」「自信」を得るために、論理を意識しています。
と、聴くとなんだか感情に動かされているようにも思えますが、一方で論理で感情を動かすこともできます。
論理は感情をコントロールするツール
いちばん言いたいことはコレです。「何だかんだ言って人が感情で動かされている」ということを認めたうえで、どうやってその感情をコントロールしていくか?これが私の課題でもありました。
感情に振り回されたくない
感情に振り回されているときは、楽しくもあり精神が非常に不安定になります。これはエニアグラムを通じて私自身気づいたのですが、どうやら私は「達成主義+自己保存本能」が強い性格みたいです。
特定の目的を達成することばかり考えているが、極力リスクは負いたくない&人から批判されることが大嫌いな自己矛盾型
そのためか、常に自転車の両輪が逆方向に動いている感じです。今でこそ、アドラー心理学を取り入れて「嫌われる勇気」を実践していますが、本当に時間がかかりましたね。
だから、この感情をコントロールすることが私の課題でもあるのです。
感情にブレーキをかけることは不可能だと思っています。だから、ブレーキではなく、感情100%でアクセルを全開にしながら、上手にハンドルを左右に動かすことを心がけています。