10年間以上、ディベート業界に関わってどうしても許せなかったこと

2020年10月20日

LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加

このブログで記事を書くのは1年ぶりかも。

お久しぶりです。木村です。

ちょっと次のステージに行きたいので、いったん自分の気持ちにケリをつけるためにこの記事を書きます。この記事は完全に自分に向けて書いています。ただ、少しでも読んでくれて共感をしてくれる人がいたら嬉しい限りです。

ディベート業界に限らず、あらゆる業界・・・特に教育業界やコンサルティング業界にも同じことが言えるのではないかなと思う。まぁ、最後まで読んでください。

即興ディベートワークショップ2019

日本のディベート業界に対してマジ頭にきていたこと

ディベートを教えている指導者たちは本当にディベートをやらねぇ!
にも関わらず、ディベートは素晴らしい思考ツールですよ~!とかほざきやがる。

こいつらどんだけ2枚舌なの???と心の中で不満MAXでした。

今はどうかはわかりません。

こんな文化に呆れはてて、もうディベート業界から完全に足を洗って、この記事を書いている時点で6年目になります。(それでもディベート業界の内情を関係者から聞いている限りは、少しは改善された様子・・・)

なぜディベート講師はディベートをやらないのか?

理由は2つ。

理由1.自分たちが教えていることを自分たちができないことがバレるから

その瞬間に講師たちは、自分たちの威厳を失うからです。つまりは・・・教え子にバカにされるからです。ディベート講師たちは、これを心底恐れているのだと、現役の選手時代は思いました。

似たようなことを「ディベートができない教授ディベーター達が多くね?」で書きました。今思うと、凄く大人げない記事だったと思います。全く反省はしていませんし、この記事がキッカケで東京ディベートワークショップが選ばれて、その時は涙が出るくらいうれしかったです。

その結果、即興ディベートワークショップには、プレーヤー志向が強い人たちが参加をしてくれました。逆に、アカデミック系や教授タイプの人たちからのお申込みはほぼない状態でした。

理由2.できない→やらない→できなくなるの負の連鎖(老害モデル)

  • ディベートなんてできなくていい!
  • スピーチでしくじってもいい!
  • ディベートの試合に失敗はつきもの!

いちばん最悪なのは、ディベートを教える立場の人たちがディベートやらないこと、である。ディベートのそのものから逃げていること・・・にも関わらず、その業界にしがみついている。

そして、「やればできるんだけれど、あえてやらないんだよ、ぼっくん」的にドヤっていること。

こういう人たちを「老害」と呼んでいます。

老害ならまだいいかも・・・
できるフリをして教え子をだましているあたりは、「弊害」かも。

※年齢は関係ありません。20代でこの老害になっている人もいましたし、40代になってもバリバリの現役プレーヤーとして大会に参加をする人もいます。また、全ての人たちが、この「老害」に該当するとは思っていません。自分が知っている限りは、おおむね9割ぐらいの指導者タイプですかね。

 

ディベート講座に参加をして実際にあった3つ出来事

1.有名ディベート講師!スピーチから逃げた

2013年末の出来事。足立区で開催されたあるディベート講座に参加をしました。結構、ディベート界隈では有名な先生ですかね。当時は、社会人ディベートCafe☆を運営していたこともあり、他のディベート団体の見学を目的に、その方のディベート講座に参加をしました。

・・・やっぱり、ディベートの理論は説くけれど、「先生!お手本を見せて下さい」とリクエストをしたら、笑顔で断られた。たった3分しゃべるだけなのに・・・。

しかも、そのパートは、肯定側第二反駁です。準備なしでもできますし、あなたがアドバイスをしていることをそっくりそのまま実践すればよかったはず・・・。なのに、やっぱり自分の教えていることをご自身では実践してくださらないのです。

こいつ・・・マジダメだ。
生徒さんがかわいそう。。。

とその時は思っていたのですが、他のディベート団体でも同じような出来事がチラホラ起きていることを耳にしました。

なお、そのディベート講師の方は、法人専門の研修講師としてバリバリと活動してるそうです。内容はやっぱりディベートだけれど、自分が純粋に打ち込んでいることを教えてあげてね!と心から言いたい。

2.ディベートやらせたら高校生が最強だった

これは、アカデミックディベートに限ったお話です。

アカデミックディベートは、事前にどれだけリサーチをしたかどれだけスピーチの練習をしたか、によって勝敗が決まります。

こうなると、ディベート活動に打ち込む時間が多い中学生や高校生のほうが圧倒的に有利なわけです。

実際に、某ディベート連盟が開催するディベート大会では、ディベート甲子園に出場した経験のある大学1年生がいるチームが必ず決勝に進出するケースが多いです。ある意味、これは当然かも。

ディベート甲子園というだけあって、甲子園に出場した球児vs大学・社会人の野球サークルが野球をするようなもの。

どっちが勝つかは明らか・・・新人と呼んでいいのかも微妙。ま、そんな感じです。

じゃあ、大人たちはどうするか?

自分たちはやらない!と意思決定します。

ある意味、合理的ですね。

キライだけれど・・・

3.社会人ディベートCAFE☆が活動停止になった理由

社会人ディベートCafe☆とは、即興ディベートワークショップのひとつ前に運営していたディベート団体です。

当時は、こんなホームページを運営しておりました。

社会人ディベートCafe☆が活動停止になった理由は、これまでの記事からご察しの通りです。

  1. 運営チーム側でディベートの試合ができなくなった
  2. 人の話を聴かない、何も考えない、忖度ベースの対話の3点盛り
  3. リーダーが目標達成論者だったけれど、自身の目標について聞かれると話を逸らす

上記の不満がたまり、自分がブチ切れてしまったのが原因です。いや、ブチ切れたのはまだいい。そのブキ切れすらも、「まぁ、色々ありますから~」と軽く受け流されて、自分が半ばボイコット状態になったことも原因でしたね。

当時の自分は、本当に即興ディベートが好きでした。今でも大好きですけれどね。

まだ、その時は未完成状態でしたけれど、いつでも誰でも準備せずに、スグにできるディベートのスタイルが当時の自分に適していると思っていましたから。

2010年は、そういう気持ちで作ったディベートだったのに、それを提供している自分たちが、そもそもディベートをしなくなった。そして、「教えるだけ」の人になり下がった。

当時は本業のことで働くことに絶望をしていて、どこかで即興ディベートと社会人ディベートCafe☆を心の拠り所にしていたのかもしれません。しかし、そんな即興ディベートと社会人ディベートCafe☆にも絶望することに・・・。

なお、社会人ディベートCafe☆については、いまリニューアル中です。2021年から社会人ディベートCAFEとして活動を再開する予定です。

いまホームページを制作中です。

社会人ディベートCAFE

7年前と同じ失敗を繰り返さないように、インプロ部の即興ディベートワークショップで実践の中で学んだことを活かして、令和時代に適した新しいディベートを作っていきたいと思います。

即興ディベートワークショップ2019

社会人ディベートCAFE再設立の報告(過去参加者各位へ)

引き続き何度も参加して下さった方に本当に感謝をしております。

個人的に悶々とした気持ちを抱えながらも、一緒になってディベートができたり、華の舞といつもの中華料理屋で終電ギリギリまで飲めたことは楽しかったです。

当時、自分が教えていたディベートは、本当の意味で「即興ディベート」ではなかった事をお詫びします。
お客様にはその場でディベートをさせながら、自分たちのモデルディベートは前日に念入りに準備をしていた点

その後悔や反省をもとに、自分たち即興で取り組める本当の即興ディベートを作ってきました。

教える立場として、自分たちが教えている内容にコミットしたい気持ちです。

社会人ディベートCafe☆参加者に限り、来年開催する社会人ディベートCAFEでのディベートワークショップは当時の価格のままでOKです。

その場合は、こちらの記事のURLをメールに貼り付けてください。

それではワークショップでお会いしましょう。

木村なおき

関連記事と広告

運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

-ディベート

Copyright© インプロ部 , 2024 All Rights Reserved.