「支援」と「コミットメント」の意味と違いは?

2018年10月2日

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「支援」と「コミットメント」の意味と違いは?

最近は、色々なセミナーや勉強会に参加をしています。また、コーチとして活動を開始してから、「支援」という言葉を自分でも使うようになり、この言葉の中身について探求していました。

過去にサポステで就労支援のお仕事をしていました。その他、教育支援、Web支援といった案件のお仕事をたくさん受けました。クライアントに講師やコーチが多いのか、彼らも「お客様の●●を支援しています」という言葉をよく使います。

即興ディベートワークショップ2019

もくじ

0.「支援」の意味が解らない

「支援」・・・非常に使い勝手の良い言葉なのですが、同時に「支援」という言葉があまりにもブラックボックスすぎて、その意味について考えていました。

その時にあるCMを見ました。

「結果にコミットします!」と豪語しているあのCMですね。

私のスタンスも、お客様の結果にコミットメントします!であったことに改めて気づきました。

と、同時に、「支援」に対してはどうしても違和感を感じてしまうようになりました。

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1.支援とコミットメントの違い

支援の意味は、この後にゆっくりと伝えていきます。

まずは「コミットメント」の意味を明確にしましょう。

コミットメントの意味とは?

相変わらずコトバンクさんからの引用で恐縮です。

1 約束。誓約。公約。確約。「近隣諸国とのコミットメントを守る」
2 かかわり。かかわりあい。関与。介入。「政治へのコミットメントの意思を明確にする」

コトバンク

約束、契約、公約、確約など、「約束」コミットをする本人の強い意志が表れていますね。

次の、大辞林さんの定義も興味深いです。

強い意志がある

① かかわり合い。肩入れ。
② 委託。委任。
③ 公約。責任。

大辞林 第三版の解説

注目すべきは、③の「公約」「責任」ですね。コミットしたからには、一定の責任が発生することですね。

結果にコミットします

ライズアップが有名になったのは、このキャッチフレーズにあります。

例えば、あるトレーナーが、クライアントに対して、「あなたがダイエットに成功するよう結果にコミットします!」と言ったとします。

この場合、そのトレーナーは、何がなんでもクライアントがダイエットに成功するように最善を尽くす意思が求められます。

たとえクライアントが、コミットメントを望んでいなくても、約束した以上プロとして最善を尽くす!という意思を示すこと。

それがコミットメントの世界です。

カルロスゴーン氏から学ぶコミットメントの意味と効果

2.「支援」という言葉の立ち位置

このように考えると、「支援」という言葉は、ものすごく弱いんです。

「私は、コミットまではしませんよ!あくまで支援だけですよ」と言っているようなものです。

逃げのニュアンスにも聞こえてしまうわけです。

NO!という反論

  • 「いや、私は支援を通してコミットしますよ」
  • 「支援もするし、コミットもします。」
  • 「支援の中に一定の約束は含まれています」

と反論したくなる方もいるでしょう。実際に、この話をしたときにたくさんの人から反論を受けました。

もちろん、本気で支援をしている方もたくさんいるのは知っています。

だからこそ言いたい。

では、何に対してコミットするか?

  • ではなぜあえて支援という言葉を使うのか?
  • コミットする/約束(保証)をすると言えないものか?

つまり、あなたが本気でお客様の結果や利益にコミットする意思と自信があるのなら、「この結果だけはお約束します!」と言い切ればよいわけです。

支援という言葉を使っても、お客様からしたら、「いったいこの人は何をしてくれるのか?」と思わせるだけなのです。

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本人のプロ意識の問題

プロはコミットする意思を示す

例えば転職活動をしているときですね。たくさんのエージェントにお会いしますが、あなたはどちらのエージェントに会社に興味を持つでしょうか?

  • お客様が仕事を見つけられるように精いっぱい支援します。頑張ります
  • お客様の要望を満たす案件を20件ほど紹介いたします。そこから面接対策をしましょう

おそらく、多くの方は後者に興味を持つのではないでしょうか?

もちろん、エージェントも、確実に就職ができる結果までは保証してくれるわけではありませんが、あなたに与えてくれることを明確に示しています。

対して、前者のエージェントは、「支援」という言葉を使っても、その実態は見えません。頑張りますよー!といっているようなものなのです。

「支援」=必要最低限のこと

では改めて、「支援」という言葉の意味について考えていくと、このようなことがわかります。

支援=ビジネスをしている

言い換えるなら、「お客様が●●になれるように支援をします」と伝えても、お客様からしてみれば、

「いや、そんなの当たり前でしょ。具体的に何をしてくれるの?その支援の先にどんなことがあるの?」と思ってしまうのです。

具体的に何をするのかを伝えずに、なんとなく「支援」という言葉を使っている時点でプロ意識が欠如していると思われても文句はいえません。

おそらく、その支援の言葉の中身は相手には伝わっていないでしょう

プロじゃないんです。

「支援します」ではお金にならない

誰かを「支援」をした先に、どんなことを与えられるのか?

そこをしっかりと考えられないと提供する側の自己満足で終わるのではないでしょうか?

 

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運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

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