こんにちは。木村です。もうすぐ即興ディベートワークショップをはじめてから、2年目を迎えようとしています。
自分でいうのも、アレですが、ディベート未経験者・初心者の人にディベートがどういうものかを説明するのが上手になりましたね。
昔は、もっと遠回しに説明していました気がします。
さて、今回は「ディベートは議論・討論をゲームにしたもの」という定義について、果たして本当なのかを検証していきましょう。
はじめに
1.Wikipediaで調べてみた
はい、wiki先生に相談しました。以下、冒頭の部分だけ引用します。
ディベート(debate)とは、ある公的な主題について異なる立場に分かれ議論することをいう(広義のディベート)。討論(とうろん)や討論会とも呼ばれている。
ディベートは、厳密にはディスカッション(discussion)や単なる議論とは異なるものであるが、一般にはこれらの区別なく「ディベート」ないし「討論」と呼ばれることが多い(最広義のディベート)。この語法は既に定着している部分もある[1]が、誤った使い方であるとの見方も根強い。
様々な教育目的のために行われる教育ディベート(academic debate)が、単に「ディベート」と呼ばれることもある(狭義のディベート)。特に、教育ディベート関係者の間では、「ディベート」といえば通常は教育ディベートを指す。
教育ディベートでは、その多くが説得力を競い合う競技の形で行われる。競技として行われるディベートを競技ディベート(competitive debate)という(最狭義のディベート)。多くの異なったスタイルがあり、目的に応じて選択される。
以下では、特に断りのない限り、広義のディベートを「ディベート」と呼ぶ。
wiki先生より
wikipediaの説明って、実際のところどうなの?とよく質問されます。WIKIPEDIAの投稿は専門家はもちろん、専門家以外の人もしますからね。
1-1 wikipedeiaさんの定義
ディベート(debate)とは、ある公的な主題について異なる立場に分かれ議論することをいう(広義のディベート)。討論(会)とも呼ばれている。
wikipedia.org
「公的な主題」「異なる立場」という言葉が出てきましたね。
この文章を見たときに、わかり辛い!と思ったので、以下の言葉に言い換えました。
- ある公的な主題=意見対立を前提にしたテーマ
- 異なる立場に分かれ=選手を賛成側(肯定側)と反対側(否定側)
そのまま引用してもよかったのですが、Wikipediaの説明だとわかりにくいと思うので、自分でアレンジをしています。
そして、最後に「議論をすること」と言っていますね?
はい、実はその通りです。意見対立を前提にした議論こそしますが、必ずしもゲームではありません。ディスカッションと比較をしてみましょう。
1-2 ディスカッションとは違う
ディベートは、厳密にはディスカッション(discussion)や単なる議論とは異なるものであるが、一般にはこれらの区別なく「ディベート」ないし「討論」と呼ばれることが多い(最広義のディベート)。この語法は既に定着している部分もある[1]が、誤った使い方であるとの見方も根強い。
wikipedia.org
ディベーターの中では、ディベートとディスカッションはしっかりと分けていますが、一般的にはディベートもディスカッションンも同じってことですね。
どのレイヤーでディベートを見るか?ってところが凄く大切になりますね。
1-3 教育目的で行われている
引き続き、wiki先生から
様々な教育目的のために行われる教育ディベート(academic debate)が、単に「ディベート」と呼ばれることもある(狭義のディベート)。特に、教育ディベート関係者の間では、「ディベート」といえば通常は教育ディベートを指す。
wikipedia.org
ディベートも目的が大事ってことですね。言い換えるなら、この2つの質問について考えてみて下さい。
- 「何のためにディベートをするのか?」
- 「どのようなディベートが最適であるか?」
ディベート業界の中では、アカデミックディベートがよしとされていますね。中学・高校・大学で行われているディベートのほとんどがこのアカデミックディベートを指します。
対して、私が教えているのは、アカデミックではなく即興ディベートですから間違えないようにして下さい。
両者は似ているように見えて、全然違います。
日本でも、ディベートを行っている団体はありますが、その多くが「教育」を目的にしています。ここでいう「教育」とは、一般教養を指します。
1-4 口けんかや詭弁の技術を学ぶ場なのでは?
よくある批判ですね。ディベートは詭弁の技術や相手をやり込める方法論を学ぶ場でしょ、とは誰からも言われます。恐らく、あなたもそう思っているはずです。
教育ディベートでは、その多くが説得力を競い合う競技の形で行われる。競技として行われるディベートを競技ディベート(competitive debate)という(最狭義のディベート)。多くの異なったスタイルがあり、目的に応じて選択される。
以下では、特に断りのない限り、広義のディベートを「ディベート」と呼ぶ。
wikipedia.org