こんにちは!
文系脳の木村です。今回のテーマは、文系脳と理系脳の違いについて解説をします。
どーも。デザイナーになろうか、エンジニアになろうか検討中です。
因みに、私は文系脳です。反面、お客様に理系脳の人が多かったりしますね。
では、本題。
この記事を読んでいる間にあなたが文系脳なのか、理系脳なのかが一発でわかります。
はじめに
1.あなたじゃ、文系脳?それとも理系脳?
はい。
まずは「自分は、理系か、文系か?」が気になりますよね?
- 文学部だから文系
- 理工学部だから理系
これは完全にステレオタイプ。文系の学部の人にも理系脳の人がいます。その反対もしかり。
学部や分野だけに囚われず、しっかりと自己分析をしてみるとよいかもしれませんね。
面白いテストがあるので是非お試しください。
【テスト1】 文字の羅列をみてどっちが好きか?
以下の文字の羅列を見て、どちらのほうが好きか嫌いをお選びください。
正直、直観で構いません。
ここでに心理テスト(あなたは理系脳・文系脳)を…
実際に学会で発表された脳回路の構造を高確率で特定出来る問題です
下の2種類の文字の羅列を見て好きな方を選んでください
見る時間は 2秒以内 に収めてください
○□△3△△○□△△%△○□△△△△○□&△△△○□△△△△
・□・・・・・・・・・・□・・・・・・・・・・□・・・・・・・・・・□・・・・・・・・・・□・・・・・・・・・
上と下のどちらが好きですか?
回答
上が複雑なことを好む文系脳、下がシンプルで規則正しさを求める理系脳ですhttp://ameblo.jp/12newtokyo/entry-11252748394.htmlより参照
NAVERのまとめでも紹介されていた記事です。
後から調べてわかったのですが、元ネタはこちらの記事でした。
<元ネタ>
■ここで登場する4人のキャラについて。
- 論(ひろし)→文系になりたい理系
- 真理(まり)→文系よりの超文系
- 力也(りきや)→理系になりたい文系
- 心(こころ)→理系よりの超理系
続いて、次の問題に入りましょう。
今度は右脳・左脳テストをしてみましょう。
【テスト2】腕と指を組んでみて、どっちが下にあるか?
同じくNAVERのまとめ記事。
これもNAVERのまとめてで紹介されていましたね。
情報を認識(インプット)とアウトプット(処理)を右脳と左脳で分けています。効き脳診断についてはこちらの記事を参考にして下さい。
論理vs感覚-うう脳、うさ脳、ささ脳、さう脳の違いとは?
文系脳と理系脳は何が違うのか?議論の講師が語るコミュニケーションと考えの食い違いを全て解説 の番外編です。 拡散してください。 まず、この記事に訪問してくださり、ありがとうございます。 ディベートの講 ...
効き脳の診断については、こちらの記事が参考になります。
この次は、いよいよ理系脳と文系脳の違いがわかるテストです。
【テスト3】 オリジナル問題
まずは、以下の問題をご覧ください。
【問題】講師がコミュニケーション能力が高い人は成功する!
答えはどちらでも構いません。
どう考えたかが大事です。
質問-どちらが真っ先に思いつくか?
- 質問1.なんでコミュニケーション能力が高いと成功するの?根拠は?
- 質問2.コミュニケーション能力?成功の定義は?意味は?で、何なの?
理系脳は、論理や事実に関心を置くのに対して、文系脳は、その言葉の定義や意味について深く考えます。
「論理(ロジック)」と「概念(コンセプト)」に分けるとわかりやすいですね。
2.論理(ロジック)vs概念(コンセプト)
今回の記事で注目をしてほしいのは、「文系脳」のコンセプト(概念)なんですね。
この記事を書いている時点で、私はディベートの講師をしていて、よく思う事は、事実をベースに論理を組み立てることに関しては文系脳よりもはるかに優秀です。反面、その「事実」が本当に事実かどうかについては検証をしないのです。
話を戻して、理系脳の論理についてみていきましょう。
2-1 理系脳-「なんでそうなる?」「理由は?」
理系脳は、論理的な筋道や裏付けを求めます。例えば、「コミュニケーション能力が高ければ成功する」と聞いたら、
- コミュニケーション能力が高い
- 成功している人の数
- 成功していない人の数
- コミュニケーション能力が低い
- 成功している人の数
- 成功していない人の数
と、数字やデータを気にしがちです。
「え・・・コミュニケーション能力が高ければ成功するのは普通だろ」
「その普通が本当かどうか?根拠はあるんですか?」
数字やデータはそれ自体が「事実」として機能して、その事実を前提にすることで、事実同士を組み合わせて論理を構築できるからです。
その証拠に、理系脳の人に対しては、主張したら必ず事実や出来事をセットにして伝えれば、勝手に「論理的」だと判断してもらえて納得も得られるのです。
勿論、中には「なんでその理由が正しいといえるの?」「本当にこのデータは正しいの?」とツッコミを入れる人もいるでしょう。そんな時でも慌てずに、「なんでそうじゃないのか?」「間違っているかどうかはそっちが説明してよ」と反証責任を相手に押し付ければよいわけです。
では、文系脳はどうでしょうか?
2-2 文系脳-「その言葉の意味は?」「定義は?」
対して、文系脳は、事実や論理よりも、その言葉の意味や定義・解釈について深く考えます。
先ほどの、「コミュニケーション」と「成功」に例えてみますね。
- そもそも「コミュニケーション」とはどういう意味か?
- 「成功」とはどんな状態か?逆の成功していない状態とは?
理系脳にとって、コミュニケーションはコミュニケーションであり、それは記号なのです。反面、文系脳は、その記号にある概念や意味付けをについて「どういう意味だろう?」とといかれるのです。結果、言葉の意味を探求していくために、文系脳は、高いレベルでの語彙力や翻訳力を身につけていきます。
理系脳が事実ベースに論理を構築しているのなら、文系脳は言葉そのものを構築していると考えればよいですね。
だから、同じ言葉を使っているのに言葉の意味がバラバラになるからです。
経済学部における合理的と法学部における合理的の意味の違いについて答えてみて
文学部でも、経済学部でも、法学部でも、「合理的」という言葉をよく使います。
文学部:人間として理に叶った考え
法学部:憲法や判例による定義・解釈
経済学部:より能率的&効率的な判断
など、同じ言葉を使っているはずなのに、その言葉の背景情報が全く違うわけです。
3.理系脳と文系脳の議論
そんな文系脳と理系脳・・・討論-ディベート-をすると、面白いくらい議論がかみ合いません。
言葉の意味や定義を深く考えずに、フローチャートのように論理を展開する理系脳。言葉の定義や意味を濁して、論点をずらそうとする文系脳がいます。非常に興味深いことに、お互いがこの違いについて気づいていない点です。
3-1 理系脳vs文系脳マトリックス
3-1-1 文系脳vs文系脳-影響力が全て
文系同士の議論の場合、何を言うかではなく、誰が言うかの議論になるケースが多いです。
例えば、就職をするなら昔からある大企業か、それとも現在進行でイケイケのベンチャーか?というテーマで議論をするとします。価値ディベートに近いですね。
結果は、お互いが自分の経験をベースにして話をするから決着がつきません。
「ま、世の中色々だよね」が結論になります。それでも、あきらめず色々と論点を出してみるのですが、決着がつかず、最後はどんな意見を出すかではなく、誰が言うか!で決着がつくことが多いです。
3-1-2 文系脳vs理系脳-論理的検証
さて、もしも先ほどの「大企業vsベンチャー」の議論で理系脳の人がその場にいたら議論がどのようになるでしょうか?
例えば、「大企業のほうが条件面でも安定しているから、大企業のほうがいいよね」と文系脳の人が言い出すとします。すると、理系脳は、「本当にすべての大企業は安定しているといえるの?」とツッコミを入れてきます。
そして、さらに本当の理系脳であれば、たとえ大企業であっても安定していない業種や職種を見つけて、文系脳の意見を崩しにかかります。
もちろん、全ての理系脳が論理的検証を仕掛けてくるわけではありませんが、この反論をしたくて仕方ないのが理系脳です。もちろん、間違っていません。科学者としては正しい態度です。
ですが、相手の議論を崩すのなら、重箱の隅をつくだけではなく、代替案を示したり、落としどころを用意して、キチンと言葉で伝えること必要です。これができないと、タダのクラッシャーで終わります。
さて、今度は理系脳が何かを主張して、文系脳が反論をするケースについてみていきましょう。
3-1-3 理系脳vs文系脳-定性的例外
ベンチャー企業にも良いところと悪いところがあって、これから成長する業種・職種であるなら、いわゆる大企業よりもそちらを選ぶべきだと考えます。以下、海外の若者の働き方に対するデータを見つけたので参照しますね。(ウンタラカンタラ)
と、理系脳の人はデータや情報を使って説得をしようと試みます。ところが、そんな理系脳に対して文系脳はこのように反論をします。
「それは海外のデータでしょ。日本の事例にどれだけ当てはまるの?」「数字で見える部分が全てじゃないでしょ。」と議論を崩しにかかります。
データを使うメリットは、曖昧さがなくなり、説得力が上がることです。相手から反論されやすくなる、というデメリットを負うことになります。
3-1-4 理系脳vs理系脳
理系脳同士で、議論をするとテキパキ感が半端ないです。システムエンジニアの会議を見ているような感じ。ただし、途中でバグが発生したら、ちょっと大変。
4.その他、理系脳&文系脳あるある
先ほどお伝えしたように、理系脳の人は規則に従って物事を考えることを好みます。
頭の中で納得できなければ、「なぜ、この2つはつながっているのだろうか?」と疑問をもちます。
- 「え?なんでコミュニケーション能力が高いと成功するの?」
- 「コミュニケーション能力が高いと成功する理由については証明が必要だよね?」
- 「コミュニケーション能力が低くても、成功している奴はいるだろ?」
同じように、「ポジティブ思考になれば人生は上手くいくよ!」と言われて、「なんで」と思ったらあなたは理系脳かもしれませんね。ピンチはチャンスだ!というセリフもありますが、ピンチはどう見てもピンチです。(笑)
4-1 理系脳:曖昧が嫌い
「なぜ?」に対して納得のいく答えが返ってこないと、理系の人は次に進めません。
この点、文系脳の人は、「世の中答えなんてないんだから、考えたって無駄」というスタンスです。(全員が全員ではないですが)
理系脳は、コンピューターのように繊細です。曖昧さをひどく嫌います。良くも悪くもハッキリさせたいのです。
科学者としてはあるべき態度ですよ。
4-2 理系脳:言葉を記号で捉える
そして、もうひとつあります。
理系脳にとって言葉は記号です。
例えば、「コミュニケーション」と「成功」という言葉ですね。
その言葉を聞いても、数字やアルファベットとして処理をしてしまうのです。なぜなら、テストのときに、H2oとは何ぞや!と深く考え込んでいたら、問題を解いている時間が無くなるからです。
他にも哲学的な問題に関してもあまり好きではありません。
- 『デジタル技術は人々を幸せにするのだろうか?』
- 『そもそも、私たちにとって幸せとは何だろう?』
と、理系脳の上司に相談をしても、「そんなことはいいから、仕事を早く終わらせろ!」と突き返されるでしょう。
4-3 文系脳:そもそも思考
はい、次は文系脳です。文系脳=数字に弱い!とお考えの方がいますが、これはその通り。ですが、何も考えていなわけではありません。頭の使い方が理系脳とは違うのです。
先ほどの「そもそもコミュニケーションとはどういう意味だろう?」「何をもってコミュニケーション能力を指しているのだろうか?」と言葉の意味についてふと疑問を持ち始めます。
- 「そもそもコミュニケーション能力とは何か?」
- 「何をもって成功とするのか?成功の定義は?」
- 「コミュニケーションや成功をどのように表現をしたらよいか?」
と、言葉の意味を追求するのが文系脳です。もちろん、こんなことを考えても答えらしい答えなんてありません。ところが、文系脳は答えがない問題を好みます。
4-4 文系脳:コンテキスト思考
文系脳の人は、言葉ひとつひとつの定義や概念形成に凄くこだわります。「コミュニケーション能力」や「成功」という言葉を聞いたら、まずは言葉の意味や定義について掘り下げて考えてきます。
学者や実務家の言葉を引用しながら、たくさんの文献に目を通します。
複数の視点をミックスして、コミュニケーションとは何だったのか?成功とはどういう意味か?と自問自答しながら、自分の答えを導き出していくわけです。
「コミュニケーション能力とは?17通りに分けてみた」とやっぱり言葉や概念に対して深く追求する態度で挑みます。
これは結構クリエイティブなんですよ。
是非とも文系脳の方は実践してみて下さい。