テイラーの生産性の最大化とメイヨーの人間的経営!あなたはどっちに投票する?


フレデリックテイラー対エルトンメイヨー

経営学の記事です。

7月と1月になぜかアクセスがバズる記事です。大学の経営学の授業でいちばん最初に知ることになる2人。テスト対策がてらに覚えてね。

フレデリックテイラーとエルトンメイヨーの終わりなきディベートです。今後の働き方を知るうえでも、この2人を知っておいて損はありません。

  • 生産性と効率を追求したフレデリックテイラー
  • 人間らしい働き方を訴えたエルトンメイヨー

経営学の全てはこの2人から始まりました。ピーター・ドラッカーはこの2人のいいところだけを拾っているだけです。あのおっさんはそこら辺が上手。

はじめに

1.フレデリック・テイラーとは?

フレデリックテイラー

科学的管理法の父と言われ、生産現場に近代化をもたらした人物と紹介されています。元祖コンサルタント、エンジニア、経営学の父と様々な伝説を創っています。

1-1 テイラーとはどんな人物か

科学的管理法を19世紀の向上に導入をして生産性の最大化を実現した人物として経営学の教科書では必ず紹介されています。

テイラーの略歴

  • ハーバード大学法学部に合格をしたものの、目に病気を抱え退学
  • 19歳で地元のポンプ工場に見習いとして働く
  • 22歳でミドベール・スチールの機械工として働く
  • やがて生産性の向上に努め、35歳で独立し、多くの工場を立て直す
  • 55歳で科学的管理法の原理を出版

たたき上げのおっちゃんというイメージで何だかカッコいいですね。

1-2 元祖コンサルタントしてのテイラー

テイラーの得意技は仕事を「システマチック」にして、「見える化」すること。工数を管理すること。

手作業・目分量のだろうな仕事を許さず、マニュアルを作り上げ、誰が行っても同じ結果になる業務フローを設計するのことでした。勝間和代さんに近いかもしれません。

そんなテイラーの得意技は、「科学的管理法」です。

2.科学的管理法」とは?

詳しくは後述しますが、これまでの目分量・手分量・感覚労働を放置背すに、工場労働のようにガチガチに数字で管理をしようという試みです。具体的には、こんな取り組みをしていました。

科学的管理法テイラー考案

  • タスク管理-一定の時間内にどれだけモノが作れるかを正確に測定記録にする
  • 作業研究-業務マニュアルや手順書を作成して誰でも特定の作業ができるようにする
  • 指図票制度-チェックシートや指標を作って作業を属人化から標準化させる
  • 段階的賃金制度-仕事・作業の中身(機能)に応じて適切な賃金を図る
  • 職能別組織-組織を「考える人」と「動く人」の機能に分ける

テイラーは数字で表現できることが大好きでした。曖昧さを最も嫌い、数字で表現できないことに対しては、顔を真っ赤にして、頭から湯気が湧きたちました。それだけおっかない人でした。

右手にタイマー、左手にノート、右耳上に鉛筆を装備して、工場の中心に突っ立って、せっせと働いている労働者の作業時間を測っていました。

2-1 科学的管理法ができるまでの道のり

 

2-1-1 ダラダラ系ブラック企業

テイラーが期間工として働き始めた頃のお話です。当時の工場の実態はこんな感じです。

  • 管理者-「仕事は気合と根性じゃ!死ぬ気で働け!俺達はいつもお前らを見はっているぞ」
  • 作業者-「へい、親方!(どうせ口だけだろ!今日もテキトーに働こう!どんなに頑張っても賃金が上がらないし・・・」

管理者の権限や力は強かったのですが、組織が労働者を管理することが不可能でした。

2-1-2 組織改革を依頼される

みんながダラダラと働く中、一人黙々と仕事をしていたテイラー。目に火花を散らせて、どうやったらもっと生産性があがるだろうと創意工夫を続けていました。そんなテイラーを見ていた社長はテイラーに組織改革を依頼します。

  • 社長-「キミは優秀だ!でだ・・・今の現場何とかしてくれない」
  • テイラー-「はい!お任せ下さい(おい、無茶振り&丸投げだろ!」

結果はどうであれ、テイラーは人生を変える切符を手にしました。

どんな職場でも腐らずにいれば、見てくれる人は見てくれる。。拾ってくれる人は拾ってくれるんですね。

2-1-3 管理の必要性に気付く

テイラーの取り組み

  • 作業現場にストップウォッチを持ち込み、工員たちの後ろに突っ立って一人ひとりの作業スピードを測っている一日
  • 工員達から「メンドクせえのがいやがるな」「突っ立てないで、手伝え!」と罵倒の嵐。勿論、「そんなの関係ねー」でお構いなく続ける

テイラーが最も拘ったのは、2つです。「仕事標準化すること」「生産性をあげること」その手段として、現場で以下に属人労働を組織手に管理するかがテイラーのミッションでした。

2-1-4 テイラーの提案-ショベルの最適化

「8種類のショベルを用意しろ!」がテイラーの結論でした。今までは作業員が自分の手に合ったショベルを選んで、作業をしているだけでした。ところが、これだと作業が属人化してしまい、標準化しない。

例えば固い土を掘るのと柔らかい砂のような土を掘るのでは使うショベルは全く違ってきます。このように、作業の内容に合わせて、みんなが同じショベルを使うことで、作業は標準化されるというのがテイラーの科学的管理法の始まりでした。

2-1-5 組織管理・人事制度にも提言をする

作業の標準化が実現されることで、「見える化」が実現されます。今でいうなら、業務フローが書けるようになれる状態です。

ここら辺からテイラー節が炸裂します。テイラーは、現場の生産性向上のみならず、工場の管理体系も構築するべきだと訴えて、数々の改革を経営者に持ちかけます。

コンサルタントして独立

独立してからテイラーは、多くの企業の立て直しをする経営コンサルタントになりました。仕事を「見える化」「標準化」するノウハウを経営者に教えていました。そんな活動を経てかテイラーはある本を世に送り出します。

科学的管理法の原理

科学的管理法の原理で説かれていること

  1. 配置する人材の選別を厳密に実施(タスク管理)
  2. 訓練、熟練、業務の標準化・マニュアル化(作業研究)
  3. マニュアルに従わない従業員は容赦なく解雇(指図票精度)
  4. 管理者の仕事は、仕事と生産性の管理と作業員の評価(段階的賃金制度)
  5. 管理者と作業者の仕事と職務を明確に線引きを徹底(職能別組織)

科学的管理法を書きあげることで、テイラーの影響力は全米に広まりコンサルタント界のビックスターにまで名をとどかせました。

テイラーが実現したかった本当のこと

  • 「生産性向上による恩恵を労使で享受」
  • 「労使の相互不信の対立から相互信頼・協調への転換」

テイラーにとって、科学的管理法は、ツールであってゴールではありません。テイラーが本当に実現したかったことは、仕事を効率化して、みんなの負担を減らして、ハッピーに働ける社会を作りたかったのです。

例えば、今までは3日かかって終わる仕事を1日で終えることができたら、どうでしょうか?仕事は減るし、2日働くだけで6日分の生産ができるから、経営者も労働者もハッピーになります。

そんな、社会が実現するといいなー、ワクワクしながら、テイラーは身を粉にして人々に科学的管理法を伝えていました。

気付けば科学的管理法は世に広まり、テイラーは何人もの弟子たちを育て上げました。本をたくさん出版して、コンサルタント界のレジェンドになりました。

ところが、理想は理想で終わった

  • 仕事が効率化され、工場の生産性が向上する
  • たくさんの商品が世の中に送り出されるようになる
  • 毎日、製品はたくさん売れ、工場も儲かるようになる
  • ところが、従業員に利益は還元されなかった

生産性は三倍になったのですが、美味しいところは全部経営者が持っていっちゃいました。

  • 経営者-「いやー、儲かったー。ありがとうテイラー先生。本当に感謝しています。」
  • テイラー-「いやいや、お礼なんて結構です。利益は従業員に還元して下さいね♪」
  • 経営者-「え・・・従業員に還元しろだって?どこの会社もそんなことしとらんぜよ!」
  • テイラー-「えっ・・・・・・・」

まさに想定外。経営者たちは、儲けを従業員に還元しないどころか、ますます効率化と利益の追求を求めて、従業員たちをこき使うようになりました。

科学的管理法の欠点

労働生産性を高めることはできますが、会社が儲かっても経営者が従業員に利益を還元しなければ人々の生活は豊かになりません。それどころか逆に、業務が標準化が、経営者たちは従業員を管理しやすくなるのです。

例えるなら、フランチャイズのコンビニや飲食店に近いかもしれません。売上からコスト、財務的なところまで全部管理をしている状態です。ところが、現場から本社は管理できません。ここら辺から、情報格差が生まれます。

「うちは時給900円だから。イヤなら辞めてもいいよ。他に人を探すから。」と横暴な経営者たち。自分たち側にお金が入ってくるように科学的管理法を悪用するだけの結果になりました。

当然批判はテイラーに

  • 「計画・管理と現場を分離させて労使対立を激化された」
  • 「人間性が欠如した科学というものの労働強化だ」

科学的管理法は、使い方を誤れば悪にもなります。
こんな感じで。

  • タスク管理→過剰なノルマを達成を付きつける
  • 作業管理→生産性をひたすら要求するだけの状態
  • 指図票制度→人の入れ替えがカンタンになる
  • 段階的賃金制度→公平な仕事量の基準を上げる
  • 職能別組織→経営者側だけにお金が流れ込む構造

ブラック企業の経営者ほどこのように知恵を働かせて、科学的管理法を自分たちが儲かるように設計するでしょう。良くも悪くも科学的管理法は使い方次第です。

  • 「きっと、いつか人々は私の夢見た世界は実現する」
  • 「管理者と労働者がお互いに解り合えず世界になるはず」

と夢見て、テイラーは59歳で亡くなりました。

一番弟子フォードの登場

テイラーがこの世を去ってもテイラーの意思は生きています。テイラーの科学的管理法を本当に社会の役に立てようと立ち上がった男がいました。

20世紀初頭にアメリカでは車界のドン!
ヘンリーフォード!

 

フォードさんの無茶ブリ計画

かの有名なフォードモデルですね。大量生産大量販売の歴史はこのフォードから始まりました。

自動車はお金持ちの高級品

アメリカのド田舎では、高校生が自分の自動車で学校に行きますが、昔はそんな時代ではありません。自動車は、一般人が価格を見たら鼻血を吹きだすくらいの価格でした。

イメージとしてはこんな感じです。

  • 一般人→歩く、馬に乗る
  • 裕福な人→馬車に乗る
  • 超多金持ち→車に乗れる

消費者金融はあるかもしれないけれど自動車ローンは存在しない時代でしたからね。当然一般の人たちには手が届くような価格ではありません。

フォードは宣言をした

まるで蛇口をひねれば水が出るように、
車をひとりでも多くの人に提供したい

松下電器の創業者・松下幸之助もビックリ。1900年代初頭から水道哲学はあったのです。しかし、そんなことを言いながらも、フォードは結構悩んだようです。そして、決心しました。

いつやるの?
今でしょ!

林先生もビックリ。2014年の流行語は、1920年代からあったのです。そんな強い決心の元、フォードは早速テイラーの科学的管理法を取り入れ、改良に改良を重ねて、車の大量生産に取り組みました。

歩かせる時間すら勿体ない!

さて、フォードの工場の実態です。

「足を動かすな!手を動かせ!」

歩く時間すら無駄!と言い切るほどの徹底ぶりです。そこで生まれたのがベルトコンベアです。工場におけるオートフォーメーション化を推進しました

工員たちは、猛スピードで手を動かし、部品を組み立てます。休んでいるヒマはありません。ひたすら同じ作業を繰り返します。

完成したのがT型フォードでした。
T型フォード初代
出典:www.samurai-chopshop.com

  • 1908年に発売。1927年までモデルチェンジのないまま、1,500万7,033台
  • 驚きの安さ(平均年収の1/8)から、アメリカをはじめとする世界各国に広く普及
  • 大衆車として十分な実用性を備えた完成度の高い自動車

フォードのインパクトは絶大なものでした。標準化された商品を大量生産する・・・伝家の宝刀ベルトコンベアは、車の普及とともにバズりました。

フォードは世界を変えた

フォードの世界

爆発的にヒットしたT型フォード

自動車を見て拳を握りあげるのではなく、ハンドルを握っていみませんか?を切り口に自動車をバンバン売りました。

今の時代に置き換えるなら、「一家に一台自家用ジェット」並みのインパクトだったのかもしれません。

大量生産して全く売れなかったら在庫が爆発しますからね・・・死ぬ気で売ったことは容易に想像ができます。

そんな甲斐もあって、T型フォードは、i.phone並みにヒットして、19年間モデルチェンジをすることなく、ロングテール商品になりました。

T型フォードの功績は、自動車を大量生産・大量消費を実現させて、破格の安さで自動車を世間に提供できたことです。

当然、フォードモーターも儲かりました。

フォードは、従業員達に利益を還元した

フォードは、儲けたお金を一人占めしませんでした。豪遊もしませんでした。利益を従業員たちにしっかりと還元しました。

エライ!

やがて、社会は豊かになり、「フォードで働けば車が買える!」と夢見た人々は、フォードの工場で働くようになります。フォードで働いて、たくさんお給料をもらって、そのお給料で自分たちもフォードの車を購入する。

結果、フォード車のイメージアップにもつながる。

フォードは、車だけではなく新たな雇用も創出できます。

フォードが本当に作ったもの

フォードモーターが作ったのは、大衆車だけではありません。

  • 誰もが車に乗れるライフスタイル
  • 多様な雇用の創出と幸せな働き方
  • オートフォーメーションした経営

スティーブジョブズは、i.Phoneを世に送り出して世界を変えたように、フォードモーターは大衆車を世に送り出し、人々のライフスタイルを豊かにしました。

めでたしめでたし

・・・・ところが、ここで問題が勃発

豊かな大衆は単純労働に耐えられない

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「もう嫌だ・・・こんな仕事したくない・・・やめたい・・・助けて」。。。。社会が豊かになるにつれ、フォードの工場からは、悲鳴が聞こえるようになりました。そして、多くの人達がフォード工場を去るようになりました。

かつては、世界一幸せなワーク&ライフスタイルを提供したフォード社でしたが、時代の変化は恐ろしいモノ。

残酷かつ悲惨な労働環境へとチェンジします。

フォード車の実態

「足を動かすな、手を動かせ」からドンドンとエスカレートしたフォード工場。「給料40万払う。1日にネジを1万本巻け。1時間に1000本巻け!」という世界になりました。

ひたすら単純労働を強いるフォード工場のハードさに耐えきれなくなり、労働者たちはドンドンと潰れています。ちなみに、フォード工場の労働時間は、1日8時間だったみたいです。それでも辛かったんですね。

ロボット従業員を量産するダークな働き方を強いるところからスタートしています。

チャップリンのモダンタイムス

以下、動画をご覧ください。

さて、どうでしょうか?コメディーとしてみているとクスッと笑えてきますが、もしもこんな会社で一生働くとしたらどんな気持ちになるか想像できるでしょうか?

モダンタイムスは風刺映画として有名ですが、まさにフォード全盛期を皮肉っている作品と言えるでしょう。

フォードは豊かな社会を作り、
豊かな社会から嫌われた

豊かな時代を作るために大衆車を世の中に送り出してきたフォードモータは、豊かな時代の到来とともに衰退を迎えるようになったのです

テイラー主義やフォードディズムは、物がない時代には物凄い力を発揮します。ところが、時代が豊かになりモノにあふれるようになると、どういうわけか嫌われるようになります。

人間って不思議ですね。

ドクターメイヨー!登場

エルトンメイヨーとは?
EltonMayo1950

  • ジョージ・エルトン・メイヨー教授(1880―1949年)生まれの産業心理学者
  • ウェスタンエレクトリック社のホーソン工場においてホーソン実験を実施
  • 仕事の満足度は、労働環境ではなく組織の人間関係と訴えた人

wikipediaより引用

テイラー主義とフォーディズムが廃れたタイミングで、現れたのがエルトン・メイヨー先生。勝利・友情・努力をモットーです。松岡修三ですかね。

カウンセラー出身のメイヨーは、テイラー主義に対して、「我々はロボットじゃない!血が通った、感情を持った人間なんだ」とアンチを唱えます。

離職率が高いアメリカ社会

当時の問題は、現場の製造部門の離職率だけが異常に高かったことです。もちろん、ブラック企業ではありません。お金も休みもちゃんと与えています。

  • 「高い給料払っているのになんで?」
  • 「休みも休日もちゃんと与えているでしょ?」

経営者たちからしたら、「最近の若い者は仕事がきついとスグにやめてしまう。働く気がないのか?たるんでいる!」という思っていたのでしょうね。

アンタが現場に立ってやってみなよ、が正直なところかと思います。(笑)

アルバイトが次々と辞めていくチェーン店と同じですね。もしくは、トヨタやホンダの期間工労働。正社員ではないとはいえ、月給が30万近く貰えて、寮まで用意してくれます。待遇だけ見れば、凄く優遇されていますが、それでも人が集まりません。仕事がきついから。

当時のアメリカには人材派遣ビジネスは存在しませんでしたから、突然人が辞められると致命的です。工場が稼働しても人がいなければ仕事になりませんからね。

事業継続は夢のまた夢です。

そんな光景を目のあたりにして、問題の根源はテイラー主義だと判断し、そんなテイラーに影響されているフォーディズムを何とか食い止めようと思っていたメイヨー。

純粋なメイヨーのアンチテーゼ

人間関係は仕事でも大事

労働者は人である。人には感情がある。労働者には感情がある、と考えていたメイヨーさん!

この問題を解決するのはカンタンです。メイヨーサンからしたら、「なんで皆、こんな単純な解らないのかな~」と思っていたでしょう。

そして、メイヨーは悩める経営者たちに、人間経営を説きました。

  • 「もっと労働者の気持ちや感情を大事にしようよ。」
  • 「効率や生産性よりも人間関係の方が大事だよ。」

ところが、経営者たちはメイヨーの助言を真摯に受け止めてくれませんでした。

  • 「組織は、人間関係で回っているだと!何を言ってやがる!」
  • 「労働者は感情で働いているだと?アホか!意味が解らん。」
  • 「現場で働いたことがないカウンセラーが何を言ってやがる」

テイラー主義を信仰している経営者たちにとって、メイヨーの主張は、まさに豚の耳に念仏でした。

経営者たちは、数字に表れない人の感情に目を向けません。それよりも、数字に表れる工数・時間・お金のほうに目が行きがちです。まぁ、数字で考えるのが好きな人は、数字以外で表現することを嫌いますからね。仕方ないといえばしかない。

門前払いされたメイヨーは、とうとう本気になりました。人間経営が正しいということを立証しようとするのです。そう、伝家の宝刀ホーソン実験。

伝家の宝刀!ホーソン実験

メイヨー先生のホーソン実験

ホーソン実験です。ホーソン工場で行われたからホーソン実験!横浜の工場で行われていれば、ヨコハマ実験になっていたかもしれません。

  • 証明実験
  • 組み立てリレー
  • 面接実験
  • バンク配線作業実験

詳しくは、ホーソン実験で判明した4つのこと「脱経済人」から「社会人」が新生の記事で紹介しています。

メイヨー軍団は、ホーソン実験を通して人間関係は、お金や物理的な条件に勝ると立証することで、テイラー主義を批判しました。

  • 人は経済人であり合理的であり、損得勘定で物事を判断する
  • 人は経済人ではなく社会人であり、もっと感情的な生き物である

と、ここら辺から2人のディベートが始まったのです。

メイヨーの結論|非公式な組織の勧め

テイラー主義は、効率と生産性、そして人はお金やモノを得るために働くという考えでしたが、メイヨーはそんなものは大した影響は与えない。大事なのは人間関係だ!ということをホーソン実験で証明しました。

  • 経済的対価よりも社会的欲求を重視する
  • 人は合理的でなく感情によって左右される
  • 組織は公式ではなく、より非公式になるべきだ
  • 満足度は、客観的な環境よりも、職場での人間関係で決まる

非公式な組織とは、ルールにがんじがらめにな組織ではなく、より人間関係、仲良しグループや派閥などであるある意味人間臭い組織です。

会社のために定められた仕組みやルールの中では人は動きません。厳格な上司やお役所的な命令に従いたくありません。

それまでのテイラー主義はどうだったかというと、仕事は、

  • お金を稼ぐための手段である
  • 企業は利益の最大化をめざす
  • 効率化と追い求める

超合理主義の時代でした。会社を牛耳る一部の人がいて、残りの人たちは馬馬車のように、1分1秒無駄にすることなく、馬馬車のように働くことを強いられたきたのです。

待遇がよいといわれている大企業のような組織に限って、テイラー主義がアホみたいに浸透していて、一部の特権階級みたいな人たちが威張り散らして、その他大勢は「働け!働け!」と尻を叩かれるのです。「うわー、地獄だなー」と思うかも知れませんが、その通りです。

もちろん、何も考えずに命令に従って動くのは、人によっては楽で幸せなのかも知れません。

テイラーの考え方は、典型的な欧米思想です。対して、メイヨーが儒教文化的だったといえばそれまでですが。

そんな社会の縮図を見たメイヨーがテイラー先生に対して、「ちょっとありえなくない!」と突っ込みを入れて、「ビジネスは会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」と訴えたわけです。

さて、そんなテイラーとメイヨーのディベートですが、決めるのは時代です。

ハングリーな時代では、テイラーが必要とされますよね。豊かになればメイヨーの価値観が色濃くなるわけです。

言い方は悪いですが、貧しい地域で明日のご飯もありつけない労働環境に身を置いている人たちにとっては、やりがいや人間らしい働き方なんてどうでもよくて、大事なのは明日のご飯を食べるために必死に働いて、生きることでした。

なので、もしもあなたがメイヨーの価値観をよしとするのなら、あなたはある意味恵まれているだけなのです。

そう考えると、メイヨーはテイラーに反論をしたのではなく、テイラーから次の時代を担うためのバトンを受け取ったのだと結論付けている。

経営学の2台巨塔であるテイラーとメイヨーの議論の行く末は

歴史は繰り返すです。以下の流れですね。

  • 荒れ果てた工場労働を見てフレデリックテイラーは労働を管理した。この時に、科学的管理法が生まれた
  • フォードモーターズは、科学的管理法は進化をさせて、効率化のされに上をいく自動化にまで辿り着いた
  • 時代は豊かになり、人々は機械のように働くことに、苦しみを覚えた。ここから「人間経営」が注目されるようになった
  • ところが、人間経営を再現する理論が生まれずに、論理的ではないことに気付く。やがて俺様論に走る

この2人の議論を見ると、歴史は繰り返す!の一言に尽きます。今でも歴史は繰り返しています。ここら辺は情報を発信する側がいと指摘に仕掛けている節もありますが。。。

「経営は数字だ!」vs「経営は数字じゃないんだ」のディベート

テイラーとメイヨーのバトルは、経営の捉え方です。テイラーは数字です。メイヨーは人間です。これほどディベートになるネタはありません。ワークショップでも結構盛り上がるネタですかね。但し、ディベーターならどっちに立っても意見を言えるようになってください。

片方だけを無垢に支持する人は思想家には向いていますけれど、ディベーターには向いていませんからね。

 

 


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