ディベートのルール9.レイトレスポンスとニューアーギュメントの違い

投稿日:2016年9月17日 更新日:


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「いまさら言うなよ!」と突っ込みたくなりますよね?ディベートの試合が後半に進むにつれて、この「いまさら言うなよ!」的な議論が出てきたら、この議論は「遅い反駁(レイトレスポンス)」と「新しい反駁(ニューアーギュメント)」のどちらかになります。

最後の第二反駁をするときは、必ず「遅い反駁(レイトレスポンス)」と「新しい反駁(ニューアーギュメント)」には気を付けて下さい。いくら素晴らしい議論でも「遅い反駁(レイトレスポンス)」と「新しい反駁(ニューアーギュメント)」と判明した瞬間にその議論は無効になりますから。

さて、ここからはそんな「遅い反駁(レイトレスポンス)」と「新しい反駁(ニューアーギュメント)」がどういうものかを見ていきましょう。ディベートの教科書を開くと、「本当にアンタディベートやったことあるの?」と突っ込みたくなるくらいアッサリとした説明されいていないので・・・。

はじめに

1.ディベートの試合の流れ

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ディベートの試合では必ずある議論に対して必ず次のパートで反駁をしなければなりません。例えば否定側第一反駁に対する反駁は肯定側第一反駁でしかできません。

もしも反論をし忘れたら、その議論は認めたこと見なされます。それぞれについて説明をします。まずは、レイトレスポンスから。

1-1 レイトレスポンス(遅い反駁)

さきほど、否定側第一反駁に対しての反駁は肯定側第一反駁でしかできません、と言いましたが、このルールを無視して、肯定側第二反駁でどうどうと反駁をする行為がレイトレスポンスです。図にするとこうなります。

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「×」がついている反駁は全てレイトレスポンスになります。どうせなら、反駁①~⑦までの流れを説明するとこうなります。

  • 否定側第一反駁①と②-直接立論に対して行っているからOK
  • 肯定側第一反駁③-否定側第一反駁に行っているからOK
  • 否定側第二反駁④-ひとつ前の反駁③に対して行っているからOK
  • 否定側第二反駁⑤-本来なら否定側第一反駁でするべき反駁なのでレイト
  • 肯定側第二反駁⑥-否定側第二反駁④にヒットしていればOK(ヒットしていなければニュー)
  • 肯定側第二反駁⑦-本来なら肯定側第一反駁でするべき反駁なのでレイト

と、このように本来なら第一反駁でできたはずの反論を第二反駁で行うことをディベートではレイトレスポンスと呼び、決して反則負けにはなりませんが、その議論は無効とされます。

なぜダメかというと、もしも肯定側第二反駁で否定側第一反駁に反駁ができたら、この次に否定側は次に反駁をする機会がなくなるからです。完全に後だしジャンケンになります。

時間が足りなかったり、第一反駁中に議論が思いつかない場合でも、同じです。沈黙は同意の原則が適応され、その議論は認めたこととジャッジはカウントします。

1-2 ニューアーギュメント(新しい議論)

これまでの議論を無視して、第一反駁や第二反駁で全く新しい議論を提出することです。本来立論で提出するべき議論を反駁のタイミングで提出をしていると判断したら、その議論はニューアーギュメントになります。

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簡単にいうと、後だしジャンケン的な議論です。試合の後半になって重要な議論をどんどん出してきて、論点を拡散させて、議論を混在させるため、ディベートの試合ではルール違反になります。

負けになるわけではありませんが、ジャッジが「レイトレスポンス」「ニューアーギュメント」と判断したら、その議論は無効になります。

2.レイトレスポンスとニューアーギュメントの判定方法

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驚くかもしれませんが、意外とレイトレスポンスとニューアーギュメントの判定が付けられない選手・ジャッジも多くいます。あるジャッジにとってはレイトやニューになることが、別のジャッジはそのようにカウントしないケースもあります。

でも、これは仕方がありません。慣れていないと難しいですし、何よりも議論そのものが凄く曖昧であり、最後の最後は個人の判断で決められるからです。

とはいっても、ジャッジの主観に振り回されるのはやっぱりイヤなので、選手が自らレイトレスポンスやニューアーギュメントの被害にあわないための対処法を教えていきます。

2-1 サインポスティングは必ず行う

反駁をするときには、必ずどの論点に対して反駁をするのかを指示しましょう。例えば否定側第二反駁なら、「先ほど第一反駁の選手は●●と言っていましたが、ここに対して反駁をします」など、どの論点に対して反駁をするのかをジャッジに宣言することです。

どの反駁がどの議論にヒットしているのかジャッジが解れば、レイトやニューに間違われる率はグンと減ります。

これをディベートではサインポスティングと言います。

2-2 ニューアーギュメント・レイトレスポンスの指摘をする

試合中に相手がニューアーギュメント・レイトレスポンスをしたと判断したら次の反駁で必ず指摘をしましょう。

もちろん、理由は必要です。レイトレスポンスの場合も、本来ならその反駁はひとつ前の反駁でできたことも説明して下さい。

ニューアーギュメントの場合も、その議論は今までの議論とは全く違う進出議論であり、本来は立論のパートで論じるべき議論であったことを伝えましょう。

2-3 相手が落とした議論を積極的に伸ばすよう指示する

第二反駁で相手が反論し忘れた議論があれば、その議論は生き残ったことをジャッジにアピールして下さい。どんなに細かい議論でも、反駁されていない議論があればジャッジに伝えて、その議論は有効であると認めてもらいましょう。

この技術をエクステンドといいます。「伸ばす」という意味ですね。

このようにあまりジャッジの判断に任せるのではなく選手が自らレイトレスポンスやニューアーギュメントのルールを理解して、ジャッジに対して働きかけることもディベートの試合では勝ち負けを左右する重要なファクターになっています。

3.ディベートのルール一9つ

最後まで読んで頂きありがとうございます。

ディベートのルールについては以下の記事に全てまとめました。即興ディベートワークショップでは、全て以下のルールに従ってディベートをしています。

9つもルールがあって難しく感じるかもしれませんが、頭で理解するよりは実際にやってみると、「なんだ当たり前じゃん」と男思えるようなルールばかりなので、あまり身がまえないでくださいね。

お勧めなのは、頭で強引に理解章とせずに、実際にやってみることですかね。

 

 

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