ひとりディベートで決断力はあがるの?

投稿日:2016年3月13日 更新日:


迷ったら自分とディベートをしてみる

※リライト中

さて、今回のテーマはひとりディベートです。ひとりディベートとは、自分で何らかのテーマを設定して、そのテーマを実行するべきか否かについてディベートをすることです。

 

はじめに

1.ディベートが意思決定のトレーニングとして有効だといわれるようになった背景

しばし、ディベートは意思決定のトレーニングになるといわれています。おそらく、この本が大きく影響しているのでしょう。

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滝本哲史氏の「武器としての決断思考」ですね。滝本哲史氏は、全日本連盟時代の理事をしていたころに理事会で何度かお会いしたことがあります。氏いわく、「ディベートを学ぶ最大の利点は、意思決定の方法が学べる」ということを何の迷いもなく主張していたのがものすごく印象的でした。

1-1 意思決定とは何か?

組織でいうところの、トップや管理職のクラスの人たちが行う大きな決断のことです。本当かどうか確かめるためにコトバンクで調べてみました。。。

個人,家族などの小集団,あるいは企業や政府などの組織は,ときに難しい選択をしなければならない。こうした難しい選択を適切に実現するための一連の行為を意思決定と呼ぶ。選択の難しさはそれに伴う〈リスク〉の大きさや,考慮に入れるべき要因の複雑さによってもたらされる。意思決定は効果的でなくてはならないから,(1)合理的であること,(2)選択が安定していること,(3)状況が要求する一定の時間内に実現されること,などの,相互に絡み合っているがときには矛盾する性質によって評価される。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

すごくシンプルなのに、なんだか無駄に難しく解説されている感がタップリですね。。。「意思決定」は、その言葉ひとつで本が一冊書けますが、今回は、そこまで難しく考え内でください。

複数の選択肢があって、どれにするかを決める、だけでOKです。

2.意思決定にディベートは最適なのか?

瀧本氏を含め、ディベートは意思決定のトレーニングになると論じている人はいます。で、実際に一人ディベートをして意思決定のトレーニングをしてみたのですが、ディベートがそのまま意思決定のツールとして使えるかとったら微妙なのが正直なところ。まずは、その理由から説明します。

2-1 ひとりディベートをやってみた

こんな感じで過去にひとりディベートをやってみました。左側が目的(あなたが実現したい内容)であり、右側が今から意思決定をする内容です。

  • 収入を増やすために転職をするべきである
  • 海外で働くために英語を勉強するべきである
  • 恋人を作るために合コンに行くべきである

さて、いかがでしょうか?実は、これ意思決定をするうえでいちばんダメなパターンです。この問題を出して、意思決定をしろ!と言われても無理です。

理由1-他にも選択肢に浮気をする

例えば、「収入を増やすために、転職をするべきである」というテーマでまじめに意思決定をしようとしても、他の選択肢に浮気をしてしまいます。

<収入を増やすための転職以外の選択肢>

  • 副業をする→副業の方法について調べる→ネットサーフィンをする
  • 残業をする→エクセルを立ち上げて、残業手当ともらえる給与を計算する

こうしている間に当初の目的は忘却の彼方。はじめに設定したテーマでディベートをするのではなく、本題がディベートそのものからかけ離れて行き、ほかのより良い選択肢が思い浮かぶ。

<「決断をしない」という決断をしただけ>

  • Aさん:「仕事をとるか?それともプライベートをとるか?」
  • Bさん:「仕事とプライベートを両立する方法を考えるよ!」
  • Aさん:「あ…そう(決断しないことを決断したな)」

このような思考パターンの人は意思決定に向きません。また、このパターンで上手くやってこれたなら、意思決定はする必要はないかもしれません。皮肉ではありません。

ディベートをしていると、このパターンの意思決定がものすごく下手になります。

理由2-意思決定の内容が努力目標で終わる

先ほどの3つの意思決定を見て、「具体的に何をするの?」と思ったら正解です。全部、努力目標なんです。

  • 収入を増やすために転職をするべきである
  • 海外で働くために英語を勉強するべきである
  • 恋人を作るために合コンに行くべきである

どう見ても具体的ではありませんよね?仮に、この決定にYES I DOと答えても、数分後に何から手を付けてよいのかわからず、意思決定こそしたものの、その次の行動につながりません。

<とりあえず、具体化してみる>

では、さっそく英語を勉強するべきである、を具体化してみましょう。

  1. 実際に海外で働いていた人に会う(いつ、どこで、どうやって)
  2. 英会話スクールに申し込む(予算の上限額、スケジュールの確認)
  3. インターネットを開きTOEICに申し込む(日程を確認する)
  4. 英語の勉強計画を立てて現実的にこなせるかを判断する

さて、いかがでしょうか?思い付きで書いてみましたが、こんなものでしょう。

意思決定をする以前に、情報収集や事前の段取りがたくさんあることに気づかされます。調べているうちに、途中で嫌になり、ギブアップしてしまいます。

ここではしつこいくらい教えている、メリットvsデメリットの方程式です。以下の手順です。

①メリット・・・得するかどうかで考えてみる

内因性・・・「それ」をしたい理由はあるのか?悩みがあるの?
重要性・・・絶対に「それ」をするべき決定的な理由は?それほどヤバいのか?
解決性・・・本当に「それ」をすることで、悩みが解決するの

②デメリット・・・損するかどうかで考える場合

発生過程・・・「それ」をしたら本当に問題が発生するのか?
深刻性・・・本当に「その問題」はヤバいことなのか?
固有性・・・もう一度細かく考えて、「その問題」が発生するのか?

③適当に反論をしてみる・・・どれかひとつがゼロになっていないか?

ここら辺からは、ロジックが必要です。先ほど、作った内因性、重要性、解決性、発生過程、深刻性、固有性に真っ向から反論をしてみて下さい。

  • 内因性・・・悩みはない、時間がたてば解決する
  • 重要性・・・大きな問題でもなく、解決する必要もない
  • 解決性・・・どうせ解決しない、解決をしても焼け石に水
  • 発生過程・・・おそらく、その問題は起きない
  • 深刻性・・・仮に起きても大したことではない
  • 固有性・・・もう一度考えたけれど、今回だったら大丈夫

無理をしてでもいいから、とりあえず理由を用意するのがポイントです。

④反論をした後に立て直す

先ほどの反論に再反論を加えたり、反論された部分を補強してみて下さい。もう一度考え直すイメージですかね。

  • さっきの反論は間違っていたかもしれない
  • ちょっとは問題があって、それを実行すればもしかしたら解決するかも
  • 大した問題ではないけれど、もしかしたら発生するかも、面倒かも

おそらく、メリットもデメリットも少しは生き残るはずです。ディベートでは、上記の3+3の6要素のうちどれか一つがゼロになれば、全てがゼロになると教えました。

ところが、実際の悩みや問題はそのとおりにいきません。人生そんなものです。なので、極力小さくしてみるイメージを持って下さい。

⑤最後に決着をつける

最後に生き残ったメリット・デメリットをぶつけてみて、どっちの方がより大きいか、重いかを判断してみて下さい。

これをセルフディベートといいます。私が日々実践していることです。

「デメリットの方が大きかった。メリットがゼロになった。これをすると損だ!でもしたい!諦めたくない」・・・という感情に突き動かされたのなら、それは論理よりも感情の方が上回った証拠であり、あなたが本当にしたいことです。

損得勘定を抜きにして、迷わずチャレンジをしましょう。ディベーターは、ここで強引に論理をベースにした判断を優先させますが、あなたはディベーターではないはずだから。

要するに、そういうことです。やりたいことをやればよいのです。

⑥決断した内容をフィードバックする

 

 

 

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