ジャッジの独り言。「反駁」と「反論」の使い分けを徹底する理由

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この記事では、なぜディベーターが「反論」と「反駁」を使い分けるのか?

私の実体験をもとに、反論と反駁を使い分けることの意義についてお伝えしていきます。

会社の研修や学校の授業でディベートを開催することについて検討している方にとって是非とも読んで頂きたいです。

 

目次

反駁=ディベート界隈の専門用語として定着

いわゆる、「反論」のことなのです。

ディベートの試合では、自分たちの議論を作る立論スピーチと、お互いの立論を元に再度議論をする反駁スピーチがあります。

ディベートの試合の流れ

 

こんな試合をいつもしているためか、ディベーターの中で反駁という言葉はほぼ定着しています。

ディベート界隈(かいわい)に足を踏み入れると、念仏のように耳に入ってくる言葉ですが、ディベート界隈(かいわい)から一歩出ると全く使いません。

私も、ディベートをはじめてから「反駁」という言葉を知りました。

 

反論と反駁は何が違うんですか?

即興ディベートワークショップでディベートを教えているときも、このような質問(ツッコミ)はよく頂きます。

  • 「反論じゃなくて反駁ですか?」
  • 「反論と反駁って何が違うんですか?」
  • 「別に一緒でいいじゃないですか?」

・・・おっしゃる通りです。

正直、意味さえ伝われば反論だろうが、反駁だろうが、どっちでもいいんです。

反駁スピーチは、お互いの立論が終わってから相手の立論に対して反論するのだから反論スピーチとカウントしても、それは間違っていません。

仲間内でディベートをするだけならどっちでもOK

会社の研修や学校の授業の中で仲間内でディベートをしているレベルなら、「立論」「質疑」「反論」「最終弁論」に分けるほうがわかりやすいのではないか?と思います。

この場合は、みんながわかりやすい言葉を使うように心がけるほうがよしとされます。

専門用語を多用する講師ってウケませんからね。

但し、専門用語については熟知しておく必要があります。

ちょっと昔話をします。

「反駁」の意味をキチンと説明できなかったジャッジのお話

過去にあるディベート団体のディベート講座に参加をしたときのことです。

その講座の主催者であるジャッジの方は、反駁という言葉は使わずに、「反論」と呼んでいました。

確か、立論、質疑、反論、最終弁論、というフォーマットでした。

言葉の意味だけ聴いてみんながぱっとわかるように平易な言葉使いを配慮していると思いました。

ところが、試合中に忘れたくても忘れられない事件が起こりました。

つい、「反駁」という言葉を使ってしまった

ディベートの試合中のお話。

試合は立論スピーチから反駁スピーチに突入。

反論担当の方は、「立論の○○の論点に反駁をします。」と宣言をして、相手の立論に反論しました。

その方は私の対戦相手であり、ひとつ前のパートを担っていました。

そして、次は私の順番。

うっかりと、「では、先ほどの反駁に対して反駁をします」と宣言をして反論をしました。

その光景を見ていた観客の方は眉をひそめました。

「え・・・反駁って何ですか?」って顔をしていましたね。

反駁って何ですか?という質問

試合が終わって、観客のひとりが乞う質問しました。

反駁って何ですか?

その後に、講師の方が、「反論のことをディベートでは反駁って言うんだ。」と説明を加えてくれました。

ここまではOKです。

ところが、

そこに反駁(ツッコミ)・・・

ではなくて、なぜあえて「反駁」という言葉を使うんですか?反論なら反論という言葉を使えば問題ないかと思うんですけれど・・・。

と、講師の方に突っかかってきました。

その講師の方・・・ちょっと黙り込んでしまいました。

そのあとに出た言葉・・・

「理由はよく解らないんだけれどね・・・。はは。とりあえず、ディベートでは反論のことを反駁っていうんだ」と場を和ますような笑顔で対応。

 

反論と反駁の意味を説明した

その質問者の方が納得している様子がなかったので、こう切り返しました。

すみません!反論と反駁は、全く違いますよ。(私)

とドヤ顔で言い放ちました。

すると、別のディベート経験者の方も、私の発言に同意してくれたのか、私の代わりに説明をはじめました。

横取りされた気分でしたが、説明の仕方が上手だったのでOKです。

説明した内容は、こちらの記事と似たようなことです。

「反論」と「反駁」の違いについて説明できる?

googleかyahoo!で「反駁」という言葉で検索をした方へ・・・。 反駁ってなんだよ? ってお話ですね。   もはや完全にディベート用語になっています。ディベートじゃないとおそらく反駁な ...

続きを見る

反論と反駁は違うんです。

すると、その質問者の方は納得してくれました。

講師の面目は丸つぶれ

その反駁の概念を説明した方は、「え・・・あなたディベートの講師をしているのにそんなことも知らないの?」って顔つきでした。

会場の空気は一瞬で凍りましたが、ディベーターにとってそんなのは関係ありません。

ディベートの世界は、誰が偉いか?誰の立場を立てるべきか?ではなく、どれだけ知っているか?どれだけ伝えられるか?です。

目上の人を立てるような文化はなく、講師をよいしょするような考えもありません。むしろ、目上なら知っていて当然だろ!というのが基本的なスタンスです。

だから、私もその悪い空気に便乗して、「はい、反論と反駁は似ているようで全く違いますよ。そもそも、ディベートの公式戦では反論なんて言葉は使わないのはご存知ですか?」とツッコミを入れてしまいました。

若かったころの思い出です。

わかりやすい説明ができる≠専門知識は不要

相手がわかるように説明することが大事だから専門知識を学ぶ必要がない!とお考えの講師にも出会います。

ですが、そういう講師ほど、自分より解っていない人にしか意識が向いていないのか、講座の質がどんどん落ちていく傾向にあります。

自分より解っている人に教えられないんです。

もちろん、初心者や未経験者を相手にしたほうがお客さんはたくさん集まります。

ですが、初心者や未経験者を対象にした講師はごまんといます。

結果、埋もれてしまう・・・・

 

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