即興ディベートワークショップをスタートしたときに、ちょっと大変だったのが、どうやってスピーチの方法を教えるかです。
社会人ディベートCafe☆時代は、主張したら理由を述べよう!だけでOKだったのですが、具体的にどうやって理由を述べればよいのかまでは教えていませんでした。どうやったらいいかわからなかったからです。
アカデミックディベートの場合、証拠資料を引用すればよいわけですが、即興ディベートには証拠資料そのものがありません。全部自分の言葉で説明をしなければならない。
そこに即興ディベートのむずかしさがありました。
PREP法とは、POINT(主張)、REASON(理由)、Example(事例)、POINT(結論)の頭文字をとったものです。
- 主張-相手の関心を引くための一言
- 理由-相手の「なんで?」に対して答え?
- 根拠-相手からの「本当に?」に対する答え?
- 結論-「結局、何をしてほしいの?」に対する答え
PREP法の利点は、最初と最後に同じことを繰り返せることですね。
1.PREP法とは?
- Point-主張:あなたが言いたいこと
- Reason-理由:あなたが言いたいことを裏付ける理由
- Episode-事例:あなたが示した理由を裏付ける事実
- Point-結論あなたが言いたいことを再度繰り返す
主張、理由、事例、結論の頭文字をとって、コンパクトに伝える方法をPREP法といいます。この話し方ができるだけで論理的に話しているように判断されるという便利なツールです。いくつか例をお見せします。
■PREP法1
- 【主張】転職をするならエージェントを活用しよう
- 【理由】非公開の優良求人がたくさんあるから
- 【事例】Aさんは、エージェント●●に登録をして、内定をゲットしました。この案件は、ネットでは紹介されていない案件でした。
- 【結論】よって、転職をするならエージェントを活用したほうがよい
さて、もうひとつ
■PREP法2
- 【主張】エージェントは優良非公開求人をたくさん持っている
- 【理由】一般公開をすると、要件にマッチしていない人からの問い合わせもくる
- 【事例】ある企業の採用担当者は、ハローワークに求人票を出した。結果、応募要件を満たしていない求職者からの問い合わせばかりだった。物凄く時間を奪われた。それからは、エージェントに、応募要件とマッチしている人だけを紹介してもらうように依頼した。
- 【結論】だから、エージェントは優良非公開求人をたくさん持っている
転職をテーマに作ってみました。(毎日、満員電車のつり革広告で見るので・・・)
2.「結論」が大事
即興ディベートワークショップでは、そんなPREP法を以下のようにアレンジしてみました。
PREP法ディベート仕様
- ×「結論」→主張の繰り返しではない
- 〇「結論」→相手に要求すること
例えば、私は、このサイトで「即興ディベートは面白いですよ。」と主張をしています。ところが、この記事を書く(本当の)目的は、「ディベートが素晴らしい」と思ってもらうことではありません。
本音をいうと、この2つなんです。
- 「即興ディベートワークショップに参加してください。」
- 「ランディングページの申し込みボタンをクリックしてください」
- 「申込フォームに氏名を記入して、連絡をください」
なのです。(笑)やや露骨でしたね。お許しください。
ディベートの試合でも、あなたが本来行うべきことは、「第三者から票をゲットすること」です。そのためには、相手に何をしてほしいのかをハッキリ言うことです。