ディベートは役に立つの?目的と教育効果4+6点

投稿日:2019年8月4日 更新日:


Q:ディベートって役に立つんですか?

こんなスキルが身に尽きます。

ディベートで身につく力
基礎スキル:傾聴力、分析力、構成力、伝達力
教育効果:思考力、判断力、表現力
実践スキル:複眼思考、戦略策定、意思決定力、メタ認知、対比思考、PDCA

などですかね。

ディベートについては、ディベートの基礎知識-4つの特徴- を参照ください。

ディベートは実際にどんなことをするのかをキチンと説明して、そのうえでどのような効果があるのか?を解説していきます。ついでに、ディベートに向き・不向きな人も・・・。

是非とも参考にしてください。

はじめに

ディベートの目的と中身

ディベートの定義や進め方は団体ごとにだいぶ異なりますが、即興ディベートワークショップでは、下図の4つを含めてディベートと呼んでいます。

  1. ディスカッション
    何らかのテーマを決めて、各チームでディベートの試合に向けて作戦会議をすること
  2. ディベート
    テーマにそって肯定側と否定側が意見を戦わせること。両プレーヤーは交互にスピーチをする
  3. ジャッジメント
    必ず試合の決着をつけること。試合は、選手同士ではなく、第三者(ジャッジ・聴衆)に委ねられる

この「テーマ決め」「作戦会議」「試合・ゲーム」「判定・講評」の4つのプロセスと「ディスカッション」「ディベート」「ジャッジメント」の3つを行っています。これを全て含めて「ディベート」と呼んでいますね。
(ディベートの中に「ディベート」って言葉が入っているのが気持ち悪いですね。すんません)

「テーマ決め」「ジャッジメント」を含めた理由
即興ディベートワークショップ参加者様から、「大学の授業や会社の研修でディベートを行ってみたい」「2時間程度でできるディベートのパッケージが欲しいという要望を頂いている。

そして、ディベートを行う目的はただひとつ。それは、参加者様の「能力開発」です。

 

ディベートで身につく4つの基本スキル

 

  • 1.傾聴力
    相手の主張を聴いて、何が言いたいのか?キチンと裏付けがあるか?論理が飛躍していないか?を理解していく
    →結果:相手が何を言ったか?だけではなく、何を言っていないか?本当は何を伝えたかったか?まで理解できる
  • 2.分析力
    自分の主義・主張に囚われず、第三者の視点で論理を多面的に考察する力。物事を掘り下げて考える力
    →結果:特定の分野や自身の偏見に囚われず、物事を真逆&客観的に考えられるようになる
  • 3.構成力
    これから話す事を整理する力。どうすれば相手に伝わるかを考えていき、情報を論理立てて構築する
    →結果:人から話を降られても、その場で論理を構成して、自分の言いたいことを伝えられる
  • 4.伝達力
    聞き手の理解度に合わせて、言葉を選んでいく。相手の反応を見ながら、表現方法を巧みに変えていく
    →結果:相手に伝わらければ、その場で「伝え方を変えればいいや」と思えるようになる

ディベートでは、この4つ力をゲーム感覚で身につけることができるんですね。

聴くx考えるxまとめるx伝えるの方程式

  • 日常で誰かと会話をしているとき
  • 上司やお客様と深い話をするとき
  • クライアントに何らかの支援をするとき

私たちは、必ず相手の悩みや要望を聴いて、何らかのリアクションをすることが求められます。あなたの仕事が何であれ、私たちの仕事には必ず相手がいて、コミュニケーションをする-聴いて、考えて、まとめて、伝える-ことです。

そして、4つのうちどれかひとつが「ゼロ」もしくは著しく「低下」したら、その時点でコミュニケーションは破たんします。

  1. プレゼンが上手&相手の話を聴くのが下手
    一方的な伝え方になってしまい、言葉のキャッチボールがコミュニケーションが成立しない
  2. 聴き上手でも&思考力や伝達力がない
    上手に相手の話を聴けていても、咄嗟の質問や難しい話についていけずに答えられずパニックになり、伝え手は不安になる
  3. 傾聴力と伝達力OK&思考力・構成力NG
    たとえ上手に聴いて話せても、思考力や表現力が弱ければ、表面的な日常会話は得意でも難しい問題や専門的な話にはついていけない

どれかが秀でていても、4つのどこかに問題があるとコミュニケーションは上手に回らないんですね。

ディベート-即興ディベート-をすると、みんなこのことを体感してくれますね。

ただ、あまり弱点のほうにフォーカスして、凹まないでくださいね。

応用スキル6つ-答えのない問題で力を発揮する

  • 1.複眼思考
    弁証法のひとつで物事を両方の側面から検証する力。例えば、一般的に「消費税10%は国民にとって負担だ」という考えから、「必ずしもそうではない」「逆に、生活がよくなるのでは?」という視点も持てる状態
  • 2.戦略策定
    ディベートの試合は、必ず制限時間がある。たくさん知っている人よりも、時間内の議論運びが上手な人が勝ちやすい。そのためには、試合前と試合中に議論全体や個々の論点を取捨選択していく必要がある
  • 3.意思決定力
    別名:決断力。意思決定には2つある。ひとつは、物事をプラス面とマイナス面から検証して、感情に流されず、合理的に意思決定を下す力。(マクロ)もうひとつは試合全体を通して、勝つためにどのような議論展開をするのかを判断していくスキル(ミクロ)
  • 4.PDCA
    P:事前の作戦会議や自身の仮説、D:仮説や戦略を議論に反映させる実践、C:ジャッジや聴衆からのフィードバック・反応、A:次の試合に備えての改善計画や弱点克服
  • 5.対比思考
    物事を、「正しい、間違い」「良い、悪い」「だ、である」と黒・白の絶対的で捉えるのではなく、「どの程度正しいか、どの程度間違いなのか?」「相手の議論と自分の議論はどちらの方がより説得的か?」など定性的&相対的に対比しながら考える
  • 6.メタ認知
    ひとつ高い視点で物事をとらえる力。例えば、死刑賛成・反対論者は、自分たちの人権論や前提を押し付けているだけだから、視点は低い。対して、国家の政策・国際社会全体の流れを捉えて、ポジショントークできる人のほうが視点は高い

と、ディベートでは、この6つのスキルを身につけることができます。

ディベートは、本当に【答え】がない!

この前提を受け入れられるのであれば、あなたはディベートに向いているかもしれません。そして、楽しめるかもしれません。

ディベートの魅力は、本当に答えらしいものが用意されていないことです。お手本や見本は用意されていても、そんなのは数秒後に覆せられます。

私自身、はじめてディベートを学ぶ人に対して、もっともらしい答えを教えることはありますが、その答えを覆すような別の反論を既に用意しています。(笑)

例えば、私は今あなたに「ディベートは役に立つ」と論じています。そして、ディベートならではの魅力を伝えています。そして、同時に「ディベートなんて全然役に立たない」「むしろ、ディベートを学ぶなんてデメリットしかない」という記事も書くことができます。むしろ、こっちの方が得意かもしれません(笑)

もしもあなたが答えのない問題に直面して、誰からもアドバイスをもらえずに、本当に自分で何かを考えなければならなくなったときに、ディベートは役に立つでしょう。

では、ここからディベートに向いている人、向いていない人についてもお伝えしていきます。

【社会人限定】ディベートに向いている人・向いていない人

2016年に即興ディベートワークショップ開始して、これまでに100人以上の社会人の方にディベートを教えてきました。そこで、どんな人がディベートに向いていて、逆にどのような人が向いていないか?について気づいたことをまとめていきたいと思います。

1.典型的なプレーヤー気質

  • とりあえず実践してみるタイプ。
  • 逆に、完璧な論理を求める方は不向き

ディベートの試合では、どれだけ物事を考えてきたか!ではなく、これまでに考えたことを、その場でどれだけ上手にアウトプットできたかです。そして、どんなに完ぺきな議論をしても必ず反論は受けます。

はじめの段階ではフットワークが高い人のほうが活躍できますね。また、楽しめるでしょう。

ディベートの面白いところは、普段話せないようなことを話してもOKなところです。物凄くクローズドだけれど、論理至上主義のオープンなコミュニティーです。

破壊と創造!イノベーションを起こしましょう!
誤解と妄想!マ●ター●ーションにならないように・・・。

2.専門や得意領域がある

  • 士業、IT・Web、コンサルタントなど自分の専門分野がある。
  • ひとつの分野に対して探求してきた経験

専門領域は問いません。

社労士、税理士、弁護士、中小企業診断士、マーケッター、システムエンジニア、ウェブデザイナー、ウェブディレクター、コンサルタント、カウンセラー、人事職、キャリアサポート看護師、介護士、アクセス解析士、ネットショップ診断士、某協会の認定資格などなんでもOKです。

専門・得意分野に関しては、その内容よりも

  1. ひとつのことに集中して取り組んできた経験
  2. 現場に足を置いて知識を活かしてきた経験

が、あなたの中で体系化した考えを持っていることですね。

ディベートそのものに専門性はありませんが、異業種や異職種をつなげる架け橋的なツールとしては優秀です。

嬉しいか悲しいかは別として、即興ディベートワークショップに参加をして下さる方の多くが、「自分は●●系のお仕事をしています」と立派な名刺を見せてくれる方ばかりでした。当時に私に肩書はありませんでした。苦笑

3.一見素直・演技派

  • 素直さと天邪鬼の2つを持っている人
  • ポジショントーク・演劇が得意な人

一見、「素直」なタイプのほうが伸びます。ここでいう「素直」とは、新しい考えや価値観を受け入れられることですね。但し、「順応過ぎる」人はディベートには向いていません。どんな意見や議論に対しても徹底的に疑うことが求められます。

日本では、「疑う」と聞くと、あまりよいイメージは持たれないかもしれませんが、どんなことに関しても疑問を持ち、その疑問を様々な角度から検証していく姿勢のことです。

現実や常識を疑った時にはじめて人は自分の頭で考えることができます。

と、同時に、疑ってばかりだと、何もできません。なので、常に疑いの目をもって、その時に気づいたことを常にアウトプットしていくことも忘れずに。それこそが、ポジショントークと演技力です。

さっき言ったことと今言っていることが違ってもいいんです。大事なのは、その刹那刹那に、あなたが何を考えているか?ですから。一瞬で寝返る力も即興力です。

まとめ&最後に

長々とお付き合いいただきありがとうございました。

インプロ部のページを立ち上げてから既に4.5年が過ぎて、ディベートを学ぶメリットが書けました。元々、ただのディベート好きでディベートを学ぶメリットなんて考えていなかったのか、中々ディベートの効果について書けなかったのが正直なところ。

そして、2016年からどんな人がディベートを学びたいのかわからない状態で、即興ディベートワークショップを考案して、見切り発射状態で活動。

でもなぜか「ディベートそのものを学びたい」という理由で勝手に人が集まってくれました。お客様が勝手にディベートを学ぶ意義を見出してくれたのです。本当に感謝ですね。

AD

AD

この記事を書いた人:木村なおき



ワードプレス専門のウェブデザイナー
ヘタクソな文章&アイディア勝負でアクセスを稼ぐの即興ブロガー。
1日10000文字に挑戦中。
■2015~2016年:即興ディベート講師&ブロガー
元・タダのディベート好き&ブロガー。2015年からブロガーとして活動。日本でいちばんアクセスが集まるであろうディベート専門のブログを作る。その後、即興ディベートワークショップ開催して顔出しせず集客に成功。副業講師

■2017~2018年:エニアグラマー&メディア運営
ディベートを使って何かできないかな?と考えて、性格類型やコーチングにハマる。エニアグラム専門のメディアを立ち上げる。翌年、エニアグラム専門のコーチとして独立。(開業届を出さるをえない金額を頂く)

■2018~2019年:個人様向けのホームページ屋さん
ブログっぽいサイトに限界を感じて、本格的にホームページ制作を学ぶ。専門家・専門職、個人事業主、女性起業家向けのホームページ屋さんに転身。現在は、講座運営とホームページ制作をお仕事にしている。将来が不安なので、隠れて転職活動をしている

関連記事と広告

関連記事と広告

-ディベート

Copyright© インプロ部 , 2019 AllRights Reserved.