どうも。ディベートの講師やウェブディレクターを行いながら、陰ではコーチをしている木村です。
コーチとして起業したい方に向けてこの記事を書いています。私は、コーチとして起業をしましたが、数か月後にコーチを廃業にした人です。
コーチ以外の方へ
いきなりコーチングサービスを売り込む気がないのでご安心ください。
最近は、コーチを無料で行っているほうが多いかもしれません。
そもそもコーチとして起業をするとはどういうことか?一緒に考えていきましょう。
はじめに
コーチとして成功したい!からスタートするとキケン
これすごく当たり前に聞こえるかもしれませんが、コーチとして起業したい人が意外と盲目になりがちなところかもしれません。
この気持ちで始めてしまうと、必然的に、自分をコーチとして売り込むことになります。結果、それがお客様のニーズに沿わないわけですね。
そもそもお客様はコーチという存在を求めていませんから。
コーチングサービスの弱点
コーチングはその性質上、サービスの中身や価値が見えにくいです。
- ウェブデザイナー
→ホームページを作ります! - コンサルタント
→●●の悩みを解決します! - 講師/先生
→●●を教えてます
と言い切ることができます。対して、コーチのスタンスは、課題や問題を解決するのはお客様自身であり、コーチはあくまで「支援するだけ」ですよ!となってしまいます。
お客様からしたら、「お金は払うけれどどんなサービスなの?」「どんな価値を提供してくれるのかがわからない」になってしまいます。
まとめると、不安になってしまうのです。
個人様は自分のお財布からお金を出す
法人向けのコーチ様には、コーチングでお金を取るのはカンタン!と言い切る人が多いですね。
法人様の場合は、会社がコーチング報酬を払ってくれます。本人の財布は痛まないわけですね。
対して、個人様の場合は、自分のお財布からお金を出します。そして、個人様の場合は、長期的な効果よりもリアルタイムに感じられる価値を求めがちです。
ここに大きな違いがあるんですね。
これはコーチングに限ったお話ではありません。
ホームページや講師業にも当てはまります。その中でコーチングに関しては、自分のお財布からお金を払ってまで受けたいものではないわけですね。
価値を見積もりづらいサービスにお金は動かない
ビジネス=価値とお金の交換、と考えるとわかりやすいと思います。価値が感じられればお金を払うのかもしれませんが、価値が見えなければやっぱりお金は払いたくありません。そして、コーチングは価値が見えにくいこと、そして個人様はリアルタイムの価値を求めること。
利益は不確かだけれど、コストは確実に発生する
ここが結構ネックです。
以前にあるコーチの方から、「私のコーチングは、350,000円ですが、月割りで考えると3万円以下。日割りで考えると1000円。1年単位で考えると安い!」と言い切りましたが、きっぱり断りました。年単位で考えても、日々の1000円を守りたかったからです。これが消費者の心理です。
あまりにも営業がしつこかったので、そのコーチにはこう切り返しました。
「それをホームページで言ったらいかがですか?同じ価格でお創りします。もしも、あなたのコーチングに350,000円の価値があるのなら、その価値をホームページで伝えて、申込を直接取ればいい。」
「1回外出すれば、その時点で2,000円ぐらいの出費がかさむわけで、これを月に10回やれば、2万円。1年で24万円になるわけだから、そのコストも抑えられる。」
「そればかりか、月に申し込みを1件頂けるだければ、月に300万以上の黒字になる」
そのコーチは自分のサービスに自信はあったのかもしれません。本人もその気になれば売れる!と豪語していました。
しかし、今の350,000円を守りたいわけです。人は合理的じゃないんです。
既に需要のある価値のほうが強い
私の商品はホームページやディベートの講座ですが、このようなサービスの特徴は既に求めているお客様がいることです。コーチングが売れるか?売れないかの絶対的な議論ではなく、相対的にどちらのほうが一言で価値を感じてもらいやすいか?なんですね。
「木村さん、コーチングを受けたいんですけれど」という相談は受けたことはありませんが、「ホームページが欲しいんですけれどいくらですか?」「ディベートは次いつやるのですか?」という依頼はよく受けます。