エニアグラム-タイプ2「愛を求め他者を助ける人」

2017年6月20日

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助ける人

エニアグラムにおけるタイプ2は、「助ける」と呼ばれています。

タイプ2は、人にやさしく思いやりにあふれています。誰にかに貢献をして、感謝されることに喜びを感じます。各タイプの中で、最も他者に対して献身的なタイプだといえるでしょう。

タイプ2は、「愛されたい」「必要とされたい」という気持ちだけで損得勘定抜きで動けます。一方で、その気持ちが独り歩きして、気持ちが不安定になることもしばしば・・・。

この記事では、タイプ1の「助ける人」について徹底解説をしていきます。まずは、タイプ2の性格構造を見て、それからサブタイプであるウィングを2つや生得本能(自己保存、セクシャル、ソーシャル)の概要についても解説していきますね。

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もくじ

タイプ2「助ける人」の全体像

チェックリスト

  • 困っている人がいると放っておけない。やっぱり手を貸したくなる。助け合いのない世界なんて空気のない世界と一緒だと思っている
  • 理屈やルールよりも、周りとの気持ちやつながりを大切にしたい。笑顔を見ると嬉しくなる
  • 人との関係は身をもって実感したい。心が動いている感覚が好き
  • 人に厳しくするように心がけているが、嫌われたりするのが怖いと感じる。自分の意見をはっきり言うのは苦手
  • 何かしてあげても、感謝の言葉のひとつもない人とは、露骨なくらい距離を置いたことがある

もちろん、誰だって「愛されたい」「必要とされたい」という気持ちはあると思います。しかし、自分が損をするとわかっていて、人のために献身的に尽くせる人はどれだけいるでしょうか?タイプ2は、自分が損をするとわかっていても、他者の利益を優先するんですね。なぜなら、必要とされることが最大の利益だから。

愛を求めて助ける人

タイプ2は、自分の中に、「愛されれば上手くいく」という暗黙のルールを持っています。何かをしてあげたからといって、必ず相手から感謝されるわけではありません。他のタイプであれば、割り切れるところを割り切れないのがタイプ2の本質。

ありがとう!の言葉を求めて自分のコトを顧みず、他者に尽くします。

その理由は

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タイプ2の性格のメカニズム

潜在意識:自分のニーズがあってはよくない

  • 根源的恐れ:自分が愛されるのにふさわしくないことを恐れる
  • 根源的欲求:愛されたい(必要とされたいという必要に陥る)
  • 傾向・行動:寛容、気持ちを表現する人、人を喜ばせる、所有欲が強い

タイプ2は、男女問わず母親の役割を担ってきた過去があります。面倒見がよく、常に周囲のことを気にかけて育ってきました。その理由は、父親的な存在から、「愛」を得たいと気持ちが心のどこかにあったからです。本質は孤独に耐えられない「さみしがり屋」なんです。

3つのセンターから考察

エニアグラムの性格を構成するときの3つのグループとは?
本能、感情、思考の3つで構成されています。もちろん、だれにも本能・感情・思考はありますが、どのグループをどのように使うかは個人差があり、その個人差によって性格が決められるとエニアグラムでは考えられています。

では、タイプ2についてみていきましょう。

  • ガッツセンター直観や本能で自分を守ろうとする。好き嫌いがはっきりしていてブレない。時間感覚は、「今、この瞬間」
  • ハートセンター心を動かして自分を作る。他者からの関心を気にしていて、本当の自分を隠す。時間感覚は「過去」
  • ヘッドセンター頭を使っ、内面に不安に対処する。抽象的な概念や知識を使うことに慣れている。時間感覚は「未来」

タイプ2は、ハートセンターを表出する側にいます。また、隣にガッツセンターがあります。そのため、目の前の人から「よい人」だと思われるために、自分をアピールします。一方で、ヘッドセンターとは対極にいるため、物事を合理的に考えるのが得意ではありません。だから、物凄く近視的物事を見ます。

目の前の人の評価や言葉、態度に敏感に反応してしまうんですね。そのため、今ここの瞬間に目の前の人の気持ちを汲み取って、相手が求めていることをしてあげるのが凄く得意なんです。

ホーナイとハーモニー

ホーナイ:追従

自分が何かをしてあげなければ、「この人はダメになる」という気持ちに動かされている。そのため、人を放っておくのが苦手である。相手に追従しているのではなく、自分の意識に従って動いている。

ハーモニー:楽観

問題に対しては楽観的に構える。深刻な悩み相談をされても、「大丈夫だよ♪何とかなるよ。私でよければ力になるから」という言葉をかけて、良好な関係性を保とうとする。

タイプ1:お仕事と恋愛

お仕事・適職

  • 相手のいいところを見つけてほめるたり、伸ばしたりするのが得意
  • 場の雰囲気を明るくしたり、周りがいい雰囲気になることでモチベーションが上がる
  • 職場やプロジェクトの人間関係が、仕事の生産性に大きく影響する。嫌いな人とは仕事ができない
  • ホスピタリティーやボランティア精神で仕事に取り組めるため、貧乏くじを引くこともしばしば
  • その先にいるお客さんや仲間の笑顔がイメージできていれば、ハードワークにも耐えられる

タイプ2は、どんな仕事がしたいか?何をしたいか?よりも誰と一緒に働きたいか?どんな人のサポートをしたいか?で物事を考えます。たとえつまらない仕事でも職場のメンバーと良好な関係が築ければ、それ自体が仕事を続けられる動機にもなります。

極論かもしれませんが、仲間に恵まれていればどんな仕事でも楽しく続けられます。逆に、人間関係が悪く、もくもくと作業をこなすだけの職場ではすぐに息が詰まります。笑顔が栄養になっています。

人間関係&恋愛・パートナー

感情を共有できる関係を好みます。具体的にいうなら、自分の思いやりに気づき、常に関心を向けてくれることに喜びを感じます。但し、気を付けるべきところは、各タイプの中で独占欲がいちばん強いこと。

無意識に「私がいるから」「私の気持ちに気づいてよ」「私をもっと見なさい」とプレッシャーをかけてきます。これが如実に出るのが恋愛ですね。もちろん、タイプ2であるため、献身的に接してくれますが、その見返りを誰よりも求めます。

付き合う前は優しかったのに、いざ付き合ってから何だか怖くなった・・・と思ったら、もしかしたらタイプ2かもしれませんね。自分は相手に対して必要な存在になれたというプライドがあり、その証明として相手から感謝、愛、必要を裏付けることを行動で求めてしまいます。

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成長の方向/ストレス時

成長時:タイプ4

相手ではなく自分の感情に目を向けて内省的になると、タイプ2は大きく成長します。タイプ4は、相手から感情を受け取って自分の内面を満たすのではなく、自らの力で感情を満たしている状態になれているからです。

ストレス時:タイプ8

自分の「してあげたこと」が相手から認めれられないと逆上するのがこのタイプの怖いところ。愛が怒りに変わる瞬間です。愛情をこめて作ったケーキをその場で叩き割るかもしれません。

喜び、感謝、愛情こそ共有したがりますが、ストレスはため込みがち。そこら辺のバランスが崩れた時は危険信号。

タイプ2にとって最も健全な状態

タイプ2にとって最も健全な状態は、自らの力で自分の欲求や感情を満たせるようになっているときです。「人から必要とされて、愛されれば上手くいく」は、裏を返せば自身の存在価値を見出していないことになります。

相手の関心を得るために、何かをしてあげても、それは共依存に近い状態。人から必要とされたい欲求で動いているだけなんです。目の前の人から必要とされようとするのではなく、ありのままの自分こそがみんなから必要とされると思えている状態がタイプ2にとって最も幸福感を感じられるわけです。

そのために、意識を自分の内面に向けるようにタイプ4のようになるのはよいでしょう。

ウィング-サブタイプ

ウィングとは、エニアグラムにおけるサブタイプです。

タイプ1のウィング-尽くす人

タイプ2がタイプ1のウィングを持つと、人から愛されるよりも、「良き人」になろうと努力します。

例えば、誰かのために料理を作ってあげる場合でも、通常のタイプ2は、相手から喜ばれることを第一に考えます。しかし、ウィング1が強いと、その目的のために腕を磨きます。人の評価を気にしながらもどこかで自分を律するんですね。

他者と自己のバランスが取れた状態になります。もちろん、タイプ1のマイナス面も引き継ぎますが・・・そのため、ちょっとツンデレな雰囲気があります。

タイプ3のウィング-もてなす人

逆に、タイプ3のウィングが強いと、相手から必要される「存在」になろうとします。タイプ1ウィングと比べて、見た目やイメージなどに気を使いますね。

「もてなす人」・・・いい意味で、夜のお仕事についている方です。(変な意味じゃありません)

自分なりの方法で相手を満足させて、その対価としてお金を頂きます。その金額でどれだけ自分が必要とされているかを確かめます。タイプ2は、根っこは「愛されたいキャラ」ですが、ウィング次第で大きく変わりますね。面白い。

生得本能

自己保存:甘えん坊&しっかり者

自己保存型のタイプ2は、相手に尽くす一方で「特別扱いされる」ことを心のどこかで望んでいます。各タイプ2の中でも「あなたがいなければ私はダメなんだ」という言葉を求めています。

自分のコトはずぼらなのに人のお世話だけは徹底的にする感じですね。「自分は必要とされている」という感覚を欲しています。

セクシャル:魅惑者・ドS

セクシャルのタイプ2は、自分の気持ちをストレートに伝えて、相手から関心を引き寄せます。男性・女性関係なく、このタイプは「超」がつくほど積極的。斜に構えずにガンガンと攻めきます。

引かぬ媚びぬ顧みぬの態度。

男女間の駆け引きを楽しみますが、好意を態度に出しすぎるため、その駆け引きはばれています。むしろ、その態度に圧倒されています。

ソーシャル:意識高い糸

とにかく意識は高い。コミュニティー内で自分の献身性や貢献力を周囲にアピールしたがります。組織運営には欠かせないタイプだといえるでしょう。

但し、意識高い系で終わるかはケースバイケース。自分がしたことに対して、相当する見返りを感じなければ、より良いところを求めます。良くも悪くも転職します。

タイプ2のキーワードは、どこまでいっても「人」です。感謝されて、愛されて、必要とされることを人生最大の喜びとして生きています。エネルギーはタイプ7よりも強いかもしれませんね。

タイプ2が成長するために

何においても人がキーワードになっているため、目の前の人の言葉や評価に振り回されがち。これが良いところでもあり、悪いところでもあります。タイプ2の中には、本当に自分がない人もいます。そんなタイプ2にとってベストな状態は、自分が一人で心の底から打ち込めるものを見つけて、それを続けていたら、いつの間にか大勢の人から必要とされるようになった・・・という体験でしょう。

以外かもしれませんが、人が求めていることを本能的に察知できるタイプ2だからこそ、相手の要求に反応するのではなく、自分が心の底から情熱を持っている者に打ち込むのも自分らしい生き方を実現するひとつの術となるでしょう。

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9つの制作タイプ一覧表

  • エニアグラム改革する人
  • 助ける人
  • エニアグラム達成する人
  • エニアグラム個性的な人
  • エニアグラム個性的な人
  • エニアグラム忠実な人
  • エニアグラム熱中する人
  • エニアグラム挑戦する人
  • エニアグラムタイプ9平和をもたらす人

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運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

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