ディベート実践-質疑・尋問のポイント4つ

投稿日:2015年12月24日 更新日:


※現在書き途中です。

ディベート-主人公

ディベートの試合では、立論直後に必ず相手サイドから立論の内容について質問をする機会が設けられています。たとえばあなたが肯定側立論を担当したとします。立論が終わったら、否定側の質疑担当者から立論の内容について質問を受けることになります。

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逆に、あなたが否定側質疑だったら、肯定側立論の内容について質問をすることになります。このパートのことを質疑応答といいます。

 

はじめに

1.質疑・応答の基礎知識-3点

コミュニケーションって何?

ディベートの教科書や参考書を開いても、立論や反駁のやり方については解説されていますが、質疑・応答の方法については全然解説されていません。そういう意味では、ディベートでは最も地味なポジションかもしれませんからね。

1-1 ディベートの試合では、最も地味なポジション

ディベートのルールでは、質疑応答のやり取りが試合の判定に直接影響しないからでしょう。ここが立論や反駁との決定的な違いです。立論や反駁で失敗をしたら、致命的ですが、質疑・応答で失敗しても痛くもかゆくもありません。

(バロットカードを採用しているところだと、減点の対象になりますが・・・)

どんなに素晴らしい質問をしても、次の反駁で活かせなければ意味がありません。このタイミングで相手の議論を論破しても、ジャッジはその聞かなかったことにしています。

あくまで質疑の目的は立論の不明点を確認をして、次の反駁に生かすだけであり、それ以上でもそれ以下でもないのです。

1-2 コミュニケーションをベースに進められる

立論や反駁は、一人の選手がジャッジに向かって一方的にスピーチをします。対して、質疑・応答は、選手同士が直接会話をしながら進めていきます。裁判の証人尋問に近いかもしれません。

質問者は応答者に対して立論の不明点を指摘するだけではなく、立論の不備や弱点を焙りだすように質問をしてくることは日常茶飯事です。直接反論こそしませんが、プレッシャーはかけるのは手の内です。対して、応答者はそんな質問者からの鋭い質問をかわすような対応をします。論点をずらす、ごまかすのは日常茶飯事。

まるで政治家同士の腹の探り合いです。

1-3 意外とリアルで役に立つポジション?

ディベートでは最も地味なポジションですが、質問力や応答力を鍛える場としては最適です。立論や反駁のように派手な議論こそありませんが、明日のビジネスシーンで使えるテクニックがこの質疑応答にはたくさんあります。

ですから、もしもあなたがディベートをしているのなら絶対に軽視しないでください。

2 質疑のポイントは4つ

ディベート-質疑編

立論を聞いて不明点について質問をするといっても具体的にどんな質問をしたらよいかわからないと思うので、ここからは質疑の方法について解説をしていきます。

だいたいこの4点に分けられるかと思います。

2-1 言葉の「意味」「定義」「解釈」を確認する

「よい国家」「働きやすい企業」という言葉が相手の立論の中ではポンポンと出てきますが、その言葉が何を意味しているのがわからなければ、まず聞いてみましょう。

【例】

  • 「素晴らしい国家」「働きやすい企業」と言っていましたが、具体的にどういう意味ですか?
  • 「創造的に学べる環境作りが大事」と言いましたが、これは●●と解釈してもよいですか?
  • 「マーケティングをする」と言っていますが、具体的にどんなことをするとお考えでしょうか?

こんな感じですね。即興ディベートは普段からその人が当たり前のように使っている言葉がたくさん出てきます。それを第三者に言葉の意味について質問をすると説明できないものです。その証拠に、過去に私もディベートの意味をわかり易く説明することができませんでした。

1-2  主張と根拠のつながりを確かめる

ディベート-質疑編

はい、おなじみの3角ロジックです。根拠・主張・論拠の考え方を最も活かせるのは反駁ではなく質疑です。まずは、質疑のパートで根拠と主張を固めてください。次に、根拠と主張の弱さをあぶりだしましょう。

以前、「日本は、ホワイトカラーエグゼンプション(残業代ゼロ法案)を認めるべきかである」というテーマでディベートを行ったときにこのような質疑・応答がありました。

主張:時間に縛りをなくすことで、創造的な働き方ができる

  • 質問者:「ホワイトカラーエグゼンプションを採用すれば、ひとりひとりが創造的な働き方ができると立論で仰っていましたが、根拠は時間に縛られず、自由に働けるから、ということですよね?
  • 応答者:「はい。」
  • 質問者:「では、時間に縛られず自由に働けるという立証はどこでされましたか?」
  • 質問者:「あ・・・えっと・・・」

このときの立論担当者は私でした。時間をかけて作りこんだ立論がたったひとつの質問でダメになった黒歴史です。嗚呼。

1-3  メリット・デメリット3要素のつながりを確認する

ディベートに慣れていないと難しいかもしれませんが、メリットとデメリットの構成についても確認しましょう。
立論の作り方

通常、立論は「1点目-内因性・・・・・2点目-重要性・・・・・・・3点目-解決性・・・・・・・・」と各論点に番号を振ってスピーチをしていきます。ところが、必ずみんなが上手にできるわけではありません。説明のモレ、ヌケ、言い忘れはあります。

なので、もしも相手の立論を聞いてどのように構成立てられているのかピンとこなければ、質疑の場で確認するようにしましょう。

「え?相手の立論を立て直すために質問をするの?」と思うかもしれませんが、違います。次の反駁スピーチで反論をするために、相手の立論を立て直すのです。

1-4  クローズドクエスションにする

ディベート-質疑編
質疑の鉄則はなるべくYES/NOで答えられるような質問にしましょう。こういうのを「クローズドクエスション」といいます。

質疑の時間は、2分しかありません。なるべく多くの質問をして、相手から情報を集めるためには、相手が説明する時間を極力短くすることです。

◆オープンクエスションをクローズドクエスションに言い換えましょう

  • 「●●についてどのように思いますか?」→「●●は××という解釈でよろしいでしょうか?」
  • 「●●のどこが問題なのですが?」→「●●の問題は××ですよね?」
  • 「●●について具体的に説明して下さい」→「●●を具体的に説明すると、××ですよね?」

注意|もしも立論担当者が蛇足な説明をし始めたら

もちろん、相手選手も「もしも・・・この質問にYESと答えたら、この後の試合が不利になるかも・・・」と考えるかもしれません。

その場合は、「いいえ違います」と応えるようにしましょう。中には、「私たちが立論で述べていたのはですねー(以下長話)」相手選手のスピーチ時間を1秒でも多く削ることをたくらんで、無駄に長い回答をしようとする立論担当者もいます。

そのときは、ジャッジのほうを見て下さい。

ジャッジが頷いてくれれば、あなたの質問は伝わっている証拠です。

質疑で反論をしても仕方ないですが、次の反駁に備えて、相手の議論の弱いところをあぶり出すのはオーケーです。

3 質疑を制する者がゲームを制する

情報を集めること

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