楽しく学べる経営戦略フレームワーク。ビジュアルと事例あり。
インプロ部の即興ディベートのワークショップでは、ビジネス系のテーマでディベートの試合をします。意外と経営戦略論のセオリーを知っていると、試合中にテンパらずサクサクと議論を組み立てたり、とっさの対応ができるようになります。
経営学が大好きな人は是非とも、インプロ部の即興ディベートワークショップにご参加ください。
インプロ部の即興ディベートセミナー・ワークショップ-経営戦略も学べます-
経営とは、ヒト、モノ、カネを動かして価値を生み出し、顧客に提供をして、対価としてお金を頂くことだ、と教わりました。
1.経営資源とは?
ヒト、モノ、カネ、情報のことです。経営学では、これを経営資源と呼び、経営資源を使って何らかの価値を生み出し、それをお金に変えていきます。
その材料こそが、ヒト、モノ、カネです。第3次産業に入ってからは、「情報」も経営資源に加えられましたね。
また、経営学の教科書を開くと、「あらゆる経営資源の中で最も大事なのはヒトだ!」という主張があります。ほぼ全ての本に書いてありますね。
学生の頃はその通りだと思っていましたが、社会人になって認識が若干変化しましたね。
経営はヒトではなく、人に依存しないシステムだ!と主張したのはAMAZONくらいでしょう。それはそれで好きです。
■経営資源を使ってどんな価値を提供するか?
さて、ここからは経営資源から生み出される3つの価値についてお伝えします。
ズバリ、「関係」「知識」「時間」の3つです。
1.関係-人は人間関係のためにお金、時間、労力を使う
住宅、車、ブランドの洋服、旅行など、私たちが大金を使うときは、他の人と良好な関係を築きたい、自尊心を満たしたいという欲求があります。
ディベートを学びたい、というニーズの裏には必ず上司や同僚、お友達や恋人と人間関係が潜んでいます。
- 「人前に立って上手に話せるようになりたい」
- 「テキパキと色々な問題に対処できるようになりたい」
こういう声はよく聴きいた瞬間に「誰があなたをこうさせたんだろう?」と考えるようにしています。ビジネスでもプライベートでもこれは同じです。人は人間関係のために、自身のリソースのかなりの部分を費やしています。気付かずに。
2.知識-人は本能的に知識を求める
情報と知識は似ているようで違います。このインターネット時代ではこれは顕著です。これは原料と料理の関係です。原料を調理して、人に提供できるようにしたものが知識です。
情報には価値はないが、知識はお金を払っても買うべき価値がある、ということです。
その証拠に、私たちは物よりも知識、知恵、体験にお金を使います。ビジネス視点で考えるならば、知識ですね。新しいことを学ぶために、本を買います。塾やセミナーに参加をします。
有名なのが、ニーズとウォンツの考えですね。「知りたい」「知らなければならない」の2つの知識が重なると無形のものでも人はお金を使います。
なお、これは仕事や自己啓発だけではありません。恋人との相性や自分の未来、自分自身がどういう人間かを知りたいから占い師に相談に行くのも、知識に対する投資です。対象が違うだけです。
(まぁ、私も3ヵ月に1回くらいは占い師に相談しに行くので・・・・)
3.時間-タイムイズマネーの法則
近年のビジネスモデルを抽象化するなら、多くの企業は、時間を買って、時間を売っている、といえるでしょう。
例えば、あるメーカーA社が人を採用したいと思いました。ところが、人を一人雇うのに100万分の工数がかかることが解りました。そこで、メーカーAは、キャリアエージェントRに人を探してもらうことを依頼するわけです。
同じ100万円を使うのなら、リスクが少ない方がよい、という判断です。
次に、そのキャリアエージェントRは、求職者や仕事を探している人達を集めるのに、広告を打ちます。広告会社DとHに依頼をします。
すると、次にDとHは、広告で人を集めるホームページは設計できるのですが、制作をする技術はありません。頑張って作っても、途方もない工数を割くことになります。別の制作会社にお金を払って、代わりに作ってもらいます。
こうして時間を買う、という基準でお金が川上から川下に流れていきます。
多くのビジネスモデルは時間を売る、というところから設計されていることが解ります。
経営資源と価値を自分視点で考える
経営資源と価値の話でした。さて、ちょっとお遊びなのですが、是非とも、あなたが現時点で持っている経営資源と人に提供できる価値について考えてみて下さい。
1.経営資源について
残念ながら、あなたは人を雇えません。なので、自身で行動をするしかありません。ここはあなたがヒトに何をしてあげられるかを考えていてみて下さい。
- ヒト→あなたが誰かにしてあげられること
- カネ→あなたが投資できる資金
- モノ→手元にあるもの、ツール
- 情報→他の人よりもちょっと詳しく知っていること
私であれば、即興ディベートとウェブマーケティングを教えることになります。お金は、教室代と交際費ですかね。あとは書籍代やパソコンのメンテなど。ギリギリです。(笑)
2.価値について
誰かにしてあげられることと、その人から喜んでもらえることは別モノです。ここら辺はマーケティング視点で。
- 関係→「できない」「解らない」から起因する人間関係のストレスを軽減する
- 知識→即興でウェブ&即興ディベートを通じて自ら考えて動いてみる、という実践知
- 時間→一人で学ぶより他の人と意見交換やシェアをしながら学ぶ空間
このようになるわけです。一度こういうのを固めてから、あとは思考錯誤を繰り返すわけです。PDCAサイクルですね。