クリリンはフリーザを倒せた、から引き続きドラボール論争です。今回の登場人物はドクターゲロとブルマです。
さて、問題です。ドクターゲロとブルマどちらの方が優秀でしょうか?もしくは、あなたが社長だったらドクターゲロとブルマどちらを雇いたいでしょうか?
年齢や性別を差し置いて考えてみて下さい。
1.ドラゴンレーダーがポイント
まずは、2人が発明したものから考察してみましょう。
1-1 ブルマが発明したもの
- ドラゴンレーダー
- タイムマシン
ちなみに、ポイポイカプレスや宇宙船については、ブリーフ博士が手伝ってくれましたね。ブルマが発明したものは言えませね。
タイムマシンは、サイヤ人や神様が地球に来るときに乗ってきた宇宙船を解体して作ったので、これもカウントできません。(もちろん、凄いと思います。)
こう考えると、ブルマがオリジナルで開発したのは、タイムマシンとドラゴンレーダーの2つです。(タイムマシンについてはタイムパラドックス的な議論がありそうですが)
1-2 ドクターゲロが発明したもの
この2つですね。
- ドラゴンレーダー
- 人造人間・セル
タイムマシンを作れなかったようです。だから、セルは未来の世界でトランクスを殺して今の時代に来ました。(ドラゴンボールの世界ではたくさんの未来がありますね)
代わりに、スーパーサイヤジンよりも遥かに強い人造人間は造れました。ラディッツ、ナッパ、ベジータ、フリーザ軍が束になっても人造人間18号には勝てなかったでしょう。
2.ドラゴンレーダーから考察
ドクターゲロとブルマの違いが一発でわかるのは、このドラゴンレーダーの仕様です。
ドラゴンレーダーとは、誰もが知っているかと思います。ドラゴンボールが発信するエネルギーを感知する機械ですね。
2-1 ドクターゲロのドラゴンレーダーはユーザビリティーが低い
ユーザビリティーとは、ユーザーの視点にとって便利かどうかですね。その点では、ドクターゲロが開発したドラゴンレーダーはユーザービリティーが低いと言えるでしょう。
参照元:ドラゴンボールの映画。
はい、こちらのドラゴンレーダーですね。レッドリボン軍も同じドラゴンレーダーを使っていましたしね。
パソコン版のGoogleMapですね。
これだとドラゴンボールが東京にあるところまではわかりますが、東京のどこにあるかは判断ができません。だから、レッドリボン軍は、村人たちを捕虜にして、ドラゴンボールを探させました。
2-2 ブルマのドラゴンレーダーはユーザー重視
さて、そんなところで次はブルマが開発したドラゴンレーダーです。まさに、スマートフォンサイズです。現在地からドラゴンボールまでの距離が一発でわかる仕様です。悟空も使えました。
- 機能1 カバンに入るくらいのサイズで持ち運びができる
- 機能2 現在地が解る。画面の拡大・縮小機能が付いている
スマフォサイズです。この後に、レッドリボン軍は、このスマフォサイズのドラゴンレーダーを奪おうとするのです。どっちがよいかは一目瞭然ですね。
3.ドクターゲロは気が回らない?
その気になれば、ドクターゲロは、スマフォサイズのドラゴンレーダーを作れたはずです。目的地と現在地を表示させる機能を組み込むだけですから。
やっぱりユーザーの視点に立つ、ということがドクターゲロには欠如していました。
3-1 ドクターゲロはマッドサイエンティスト
研究者としての腕は一流だと言えるでしょう。だからこそ、人造人間のようなものも作れるのかもしれませんが。
よって、マッドサイエンティストとしてはドクターゲロの方が優秀なのかもしれません。ところが、ドクターゲロは相手が求めているものを察知して、それに合わせて製品を作る発想はありませんでした。
3-2 やっぱりブルマはいい人
実際に、人造人間17号と18号が現れたときに、ブルマはトランクスやベジータの細胞を摂取して、同じような人造人間を造らずタイムマシンを開発する道を選びました。
(その気になればできるのかもしれませんが、そんなことをしたら物語がとんでもないことになると思います。加えて、生命倫理の問題も出ますからね。鳥山明先生もブルマをマッドサイエンティストにしたくなかったのでしょう。)
そもそもブルマがなぜドラゴンレーダーを開発したかというと、理想の恋人が欲しくて、その手段としてドラゴンボールを集めようと思って、その手段としてドラゴンレーダーを開発しました。こう考えると、恋の力は凄いものです。
話を戻して何よりも大きかったのは、ブルマ自身がユーザーだったからでしょう。
それが今回のドラゴンレーダーに如実に現れました。
4.まとめ
マッドサイエンティストとしては、ドクターゲロの方が優秀かもしれません。ところが、ドクターゲロはマッドサイエンティスト気質が強く、ユーザーのことを考える力に欠けていました。
一方で、ブルマは凄く顧客志向です。ユーザーが必要なものを見つけ出し、誰かのために発明する力があった。
同じ発明者でも考え方が違えば、ドクターゲロとブルマのようにここまで違うのか、と思った瞬間でした。