ウシジマくんネタ-大島優子の「利息は払う。でも借金は払わない」の意味とは?

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最近、闇金ウシジマくんにハマっている木村です。

このシーンが物凄く印象的でした。

お母さんの借金の利息だけを毎日支払う鈴木未來(大島優子)。その利息は1日3割。※違法金利です。

お母さんがいくら借金しているのかは動画からはわかりませんでしたが、カウカウファイナンスで借金ができるのは50000円です。おそらく、50000円を借りて、鈴木未來(大島優子)は、その利息分の15000円を毎日払い続けていることになります。

いつまで借金を払わなければならないの?

利息は何とかする。でも、ママが借りた元のお金は払わない。

ママの借金はママから取り立てろ!

と啖呵を切って、その場を去っていきます。

ここに2つの疑問があります。

即興ディベートワークショップ2019

疑問1.利息は払うけれど、元金は払わない鈴木未來(大島優子)

元金さえ先に払えば、借金がチャラになります。毎日のように利息を払う必要もないわけです。

それでも利息だけを払い続けて元金だけを返さない鈴木未來(大島優子)です。

そもそもなぜ未來(大島優子)が借金の利息を肩代わりしなければならないというと、ウシジマくんから告げられた理由が「親子だから」でした。

※法律上、親の借金を子供が肩代わりする必要もありません。

ところが、ウシジマくんの世界では法律の論理は通用しません。

そして、ウシジマくんの「親子だから」という言葉に重みを感じた鈴木未來(大島優子)は、ウシジマくんの要求通りに利息だけは払うことにします。そこには鈴木未來の独自の論理があります。

鈴木未來(大島優子)は、

  • 自分のことを必要してくれる人の期待には応えたい
  • 高潔であり、他人の誘惑に負けて自分を見失いたくない

の部分があります。

小堀純からもお金の工面を頼まれたときは何とかしようとしましたが、鈴木未來(大島優子)のルールに反しているため、反射的に拒み、その場を去りました。(まぁ、一般常識的に考えて、ありえない要求ですが、ウシジマくんの世界ではまかり通っています)

つまり、鈴木未來(大島優子)にとって、

  • 利息:「自分のことを必要としてくれる人の期待に応えたい」部分
  • 元金:「たとえ親子・親友であっても絶対に妥協できない」部分

となるわけです。このルールが出来あがっているから、利息だけは払い続けました。

ここまで見ると、「鈴木未來はなんだか残念だなー」と思うかもしれませんが、本当に注目してほしいのはウシジマくんです。

あえてお母さんから元金を回収しようとしたウシジマくん

ウシジマくんは、鈴木未來(大島優子)の指示通り、元金はきっちりお母さんから回収しようとして家まで行きました。

お母さんが元金さえ払わなければ、鈴木未來(大島優子)から利息をもらえたわけです。

そのほうが何倍も儲かったでしょう。

それでも、お母さんから元金を回収したのは、

ママの借金はママから取り立てろ!

に納得したからです。

鈴木未來(大島優子)よりもウシジマくんのほうがよっぽど不合理な決断をしているわけです。

ここが魅力だったりします。

即興ディベートワークショップ2019

社会の論理よりも個人の論理のほうが大事?

ディベートを学ぶと第三者の視点で物事を考えて、物事を合理的に決断する方法を学ぶことができます。

ウシジマくんで例えるなら、バックレた債権者から借金を回収するべきか、そうでないかを合理的に決断する方法です。

例えば、5000円の借金を回収するために、片道2時間、往復4時間、いざこざ1時間費やして、合計5時間の工数がかかるとします。

時給に換算すると1000円だから、この判断は間違いなく不合理です。

ですが、ウシジマくんたちは、たとえ100円でも、200円でも、「回収するべき」と決断をするでしょう。

経済学者からは理解されませんが、それは経済学者が合理主義に基づいて表面的な数字しか見れないからです。

個人のポリシーや意義など数字に表れない部分は、数字には反映されません。そして、意外とその数字に反映されない部分が、その人らしさだったりします。

追記

その人らしさにこだわった理由は、ディベートを教えていると、「私はどういう風に物事を考えているんだろう」「普段どんな言葉を使っているのだろうか?」という質問をよく頂くからです。

その時は、決して論理だけでは表現できない個人の不合理な部分や非・論理的な部分に目を向けてみてください。

本来考えるとは、超面倒なことです。

合理的に物事を考えたいだけの人だったら、
他のディベート団体のほうが向いていると思います。

 

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運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

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