引き続き、マンガを研究中。
今回は、エヴァンゲリオンの主人公碇シンジくんのメンタルの強さについてまとめていきます。
はじめに
1.碇シンジのメンタルが強い理由
14歳という若さで、人類の運命を背負って、エヴァンゲリオンのパイロットとして使徒と戦う時点で、納得頂けるはずです。
1-1 剣心と比べてみる
るろ剣ネタです。
剣心が人斬り抜刀斎として、京都で剣をふるうっていたのも14歳からでしたね。剣心の場合は、圧倒的な強さと自信があってのこと。シンジは違います。
これまで普通に学園生活を楽しんでいた(?)普通の中学生がいきなり父親に呼び出されてエヴァのパイロットとして、使徒と戦うわけです。
はじめて第三使徒サキエルを見たときは、さぞかし怖かったでしょう。
「使徒って何だよ?あれは神の使いじゃなくて化けもんだろ!え・・・あれと戦うの?ムリだろ!」です。
1-2 アムロと境遇がそっくり
ガンダムについてはよくわかりませんが、境遇はアムロと一緒。
連邦軍技術士官テム・レイの息子。名前の漢字表記は「アムロ・嶺」。自身もメカ弄りの得意な少年として面識のないミライにも知られていた。地球生まれで、両親の別居に際して父親と共にサイド7に移住。サイド7で試作モビルスーツ「ガンダム」を操縦してジオン潜入部隊を撃破。なし崩しにパイロットとして連戦する羽目になる。乗機は後に、アムロのニュータイプ能力の成長に合わせてマグネットコーティングを施された。
ロボット系の作品は、色々と理由をつけては子供を戦わせるのですね?若者に対して過度な期待をする現代社会を反映させているのですか?
2.女性キャラからの裏切りがハンパない
エヴァには魅力的な女性キャラがたくさん登場します。シンジくんにとって、ネルフはハーレム状態でしょう。ところが、シンジくんは、この後にみんなから裏切られていくのです。
(1) アスカの心が壊れたこと
シンジにとっては、ショッキングな出来事でしょう。トウジの件からやっと立ち直った矢先にです。
恋愛感情が合ったのかはわかりませんが、やっぱり仲間が廃人になるのは何とも言えない気分です。
(2) レイが自分のために爆死する
エヴァンゲリオン第25話の「涙」の後半ですね。
レイが自分をかばって自爆をした。ミサトさんもリツコさんも悲しみました。シンジは涙が出る気力すらなかったみたいですが、PTSDになっていてもおかしくないレベルですね。
そんでもって生きていたレイは別人だった。やっぱり怖いよね。
(3) ミサトさんから迫られる
この頃に、ミサトさんも病んでいました。元・恋人&心の支えである加地さんが亡くなり、おまけにパイロットが次々とダメになっていく。部下がドンドンと自分の前からいなくなる上司のような気分です。
そんな不安感を紛らわすために、ミサトさんはシンジに手を出します。
「やめてよ!ミサトさん」のシーンですね。
多くの男性陣は、なんてうらやましいんだ!と思いますが、思春期のシンジくんにとってはさぞかし怖かったでしょう。
たぶん、シンちゃんだって、突然ナナコお姉さんが迫ってきたら逃げるはずです。
(4)レイの正体を知る
ミサトさんと、ヤ☆バ☆メなシーンは、シンジの一方的な拒否でストップしました。その直後のことです。ある病院から電話があり、レイが生きている、という報告を受け付けました。
レイが生きていることを確かめるために駆け付けたシンジ。
レイからは「私はあなたを知らない。だって3人目だもの」と意味不明な一言。
この後に、リツコからレイがユイのクローであることを告げられます。おまけに、地下にはレイの身体がオレンジの液体の中にフアフア。
絶対に発狂するだろ。
少なくとも、シンジの中でこれまでのレイは死んだのでしょう。その証拠に、シンジはあれからレイに自ら会いに行かなくなりました。怖かったからです。
airでは、ピンピンのレイよりも廃人のアスカに会いに行きましたからね。
(4)カヲルくんの死
唯一、心を許せたカヲルくんが登場しました。
ところが、この後にカヲルくんが使徒だと知らされ、戦うことになります。最後に自ら手に欠けることになりました。
ここで完全に心が壊れました。
まとめ
どう考えても壮絶な日々を送っていますよね?GTOのキャラだったら間違いなくグレているでしょう?
それでも、人類を守るためにエヴァに乗る道を選んでくれたのだから、やっぱりヒーローだと思うのは私だけでしょうか?エヴァの原作者である庵野監督は、シンジは僕らと同じ弱い人間にしたかった、と言っていますが、そんなことは全くないですね。
最新作では絶対に幸せになってほしいキャラだと思うのは私だけでしょうか?