エニアグラムの囚われとは?るろ剣の宗次郎くんをネタに解説

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エニアグラムについて語るうえで絶対に無視できないのが、この囚われです。日本のエニアグラム講座だと、囚われについて触れる講師が少ないですね。私も、東京エニアグラムワークショップでは囚われについては解説はしていません。ドロドロしていきますからね。

ですが、この囚われを語らずして、エニアグラムを論じるのは、病名を知らずして、薬について語るようなものです。

囚われを知らない人がエニアグラムを語ると、性格を9つに分けただけの心理テストみたいになっちゃうんですよね。なので、この記事では、エニアグラムの骨格のひとつである囚われについて学んでみてください。

即興ディベートワークショップ2019

目次

1.囚われとは?

囚われとは、心の中の檻を意味します。

私たち一人ひとりが潜在的に持っている「こだわり」や「恐れ」、精神的なよりどころです。リソと鈴木秀子氏は、エニアグラムの最重要テーマのひとつが、この「囚われ」を知ることだと論じています。

即興ディベートワークショップ2019

1-1 エニアグラムのコンセプト

はい、コレ。海外版のエニアグラムの一番最初の一文がコレなの。真理ちゃん和訳して

We are like prisoners in an unguarded cell. No one confines us against our will, and we have heard that the key that will release us is also locked inside. if we could find the key, we could open the door and be free.

Understanding the Enneagram--Don Richard Riso and Russ Hudson

真理
うん。ちょっとやってみるね。(いきなりムチャぶりすんな・・・)

------【訳】私たちはいわば誰からも守られていない囚人のような存在です。本来、檻の中に閉じ込められる必要はなく、自由であるべきです。私は、かつてその自由の鍵を閉じ込めているのは、他ならぬ私たち自身です。その鍵さえ見つければ、私たちは心の檻から解放されて、自由になれるのです。

ちょっと固い訳し方だけれど、キーワードやポイントは抑えているわね。
真理
あ・・・ありがと(なんだその態度は)

1-2 囚われは子供の時に創られる

囚われは、幼少期の経験により本人の意図しないところで、親や周囲の人間から受け取ったメッセージにより自然的に形成されていきます。

【例】あなたは、幼少期から成人して社会に出るまで、親や先生から「どんなことがあっても人に迷惑をかけてはいけない」と厳しくしつけられたとする。すると、人に迷惑をかけること=悪いことである、と刷り込まれて、いかなる時も人に迷惑をかけずに、自分一人でなんでもしなければならないと思い込むようになる
それは、あなたが「人に迷惑をかけること=悪いことである」という考えに囚われているから。

もしもあなたが「こうあるべき」「物事はこうでなくてはならない」と常日頃から考えいるのなら、それは幼少期に親から厳しくされた可能性が高いです。

自分にも厳しくしてきた分だけ、人に対しても厳しくなってしまいがちです。幼少期の頃に抑圧していた部分が性格形成に大きく影響することは、フロイトやユングの心理学分析でも論じられていますからね。

では、話をエニアグラムに戻して、各タイプが持っている囚われについてみていきましょう。

 

2.各タイプが抱える囚われとは?

子供の頃に受けたメッセージがそこから発生した根源的な恐れ、それを回避するために、過程で性格が形成されます。

2-1 気質は子供のころに決まる

これを9分類に分けたのがエニアグラムです。

子どもの頃に受けたメッセージと根源的な恐れと屈折

  • タイプ1-間違えるのは良くない
    • 自分が悪く、堕落し、よこしまで、欠陥があることを恐れる
    • 結果→高潔でありたい(批判的完璧主義に陥る)
  • タイプ2-自分のニーズがあってはいけない
    • 自分が愛されるにふさわしくないことを恐れる
    • 愛されたい(必要とされたい必要に陥る)
  • タイプ3-自分なりの気持ちやアイデンティがあっては、よくない
    • 自分に価値がないこと、本来価値を持っていないことを恐れる
    • 価値のある存在でありたい(成功の追及に陥る)
  • タイプ4-上手く生きられたり、幸せすぎるのは良くない
    • アイデンティや個人としての存在価値を持っていないことを恐れる
    • 自分自身を守りたい(自己放縦に陥る)
  • タイプ5-世界の中で心地よすぎるのは良くない
    • 役立たずで、無力で、無能であることを恐れる
    • 有能でありたい(無用な専門家に陥る)
  • タイプ6-自分自身を信頼するのは良くない
    • 支えや導きがないことを恐れる
    • 安全でありたい(信念に対する執着に陥る)
  • タイプ7-どんなことでも人に頼るのは良くない
    • 必要なものを奪われ、痛みから逃れられないことを恐れる
    • 幸福でありたい(必死の現実逃避に陥る)
  • タイプ8-弱みがあったり、人を信頼するのは良くない
    • 他者に傷つけられ、コントロールされることを恐れる
    • 自分自身を守りたい(絶えざる戦いに陥る)
  • タイプ9-自己主張するのは良くない
    • つながりの喪失、分裂を恐れる
    • 平和でありたい(ガンコな怠慢に陥る)

ドン・リチャードリソ-エニアグラムを知る9つのタイプ-より

余談ですが、囚われは、あなたの良いところではなく悪いところに出てしまいます。また、あなたは、何に囚われているのかを自分で気づいていないかもしれません。

 

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3.るろうに剣心から学ぶ

瀬田宗次郎は、るろうに剣心に登場する敵キャラのひとりです。映画版では神木隆之介くんが演じましたね。

幼少期に親戚から受けた虐待が原因で、喜怒哀楽の「楽」以外の感情が欠落したキャラです。

志々雄一派 十本刀筆頭“天剣”の宗次郎

名を“瀬田宗次郎”
文久元年 神奈川生まれ。 身長163cm、体重51kg。
志々雄の部下では最も古株。そして剣心に匹敵する程の“剣の才能”に恵まれ、十本刀最強の男であり、志々雄の片腕でもある。
幼き頃の育ちの中で感情が欠損してしまっていた。

NAVARまとめ

宗次郎くんは、引き取られた親から虐待されていまいた。泣いたり、怒ったりすると、さらに虐待がエスカレートするため、生きる術として宗次郎くんは”自己主張をするのはよくない”と自分に言い聞かせました。

先ほどの囚われと合わせると、この”自己主張をするのはよくない”は、タイプ9の「平和を求めて調和を願う人」がもっている囚われです。

この後に、志々雄さんは宗次郎くんに「弱肉教職論」を教えましたが、宗次郎くんが志々雄さんのようにならなかったのは、両親の虐待による性格形成の側面が大きかったからでしょう。

余談だけれど、囚われは凄くデリケートだから扱いには注意が必要よ。剣心から囚われを指摘されたときに、宗次郎くんは精神崩壊して、剣心を抹殺しようとしたしね。
真理
・・・地雷を踏むような感じなのね?

4 囚われから解放される

エニアグラムの本をとると、どうしても9つの箱の中に人の性格を当てはめたがる人が多いが、それだと本末転倒です。

確かに、最初は9つの小箱に入ることになりますが、それは性格を知るためのツールであって、それ以上でも以下でもありません。

そこから出て、ひとりひとりが各タイプに応じて、ありのままの受け入れ、自分らしく成長していくことです。

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運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

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