ディベート実践編-「テーマ(論題)」と「プラン」の違い・作り方

投稿日:2016年4月30日 更新日:


ディベート解りづらい

ディベートを始めたばかりの皆さんへ!

試合を始めて一番最初に聞く言葉は、「プランです」だと思います。過去に初めて試合をしたときに、相手選手が「プランです」と叫んできたときは、「いきなりプランってなんだよ!?」とチンプンカンプンでした。

プラン=計画なのはなんとなくわかりますが、いきなりプランです!と叫ばれても、混乱するかと思います。そもそもテーマとプランの違いは?って思うのが当然!なので、ここではディベートのテーマとプランの違いから、そもそもプランとはどういうものなのか?そして、プランをどのように戦略的に活用するかなど、「プラン」について全てのことをお伝えしていきます。

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はじめに

1.「テーマ」と「プラン」の違い

 

1-1 前提-テーマだけではディベートができない

プランとは、テーマを具体的にしたものです。ディベートのテーマは抽象的なものが多く、具体的に「何を」「どの程度」するのかがよく解りません。

仮に以下のテーマが発表されたときを考えてみて下さい。

  • 日本政府は、原発を廃止するべきである
  • 日本政府は、ホワイトカラーエグゼンプションを認めるべきである
  • 株式会社楽天は、英語を公用語にするべきである

真っ先にこう思うはずです。

「え?そんなの賛成や反対をする以前に、具体的にどのようにやるかではないか?」と。

ディベート-プラン

ディベートに限らず、本格的に議論をするときも同じです。例えば、楽天は英語を公用語化するべき」というテーマが目の前にあっても、どの程度行うのかで議論の内容はだいぶ違ってきます。

  • ドキュメント・会話まで全て英語にするのか?
  • TOEICで高得点取得することを義務付けるのか?
  • 社内で日本語を話したら罰則の対象になるのか?

など決めることはたくさんあります。一言で英語を公用語にするかどうかで議論をするのは不可能です。

1-2 最低これくらいは決めるべきディベート・テーマとプランの関係

社会人ディベートCafe☆時代に、「株式会社楽天は英語公用語を推進するべきである」というテーマでディベートをしたときのことです。ちょうど楽天が英語公用語を実施して話題になっていたときですね。

では、楽天英語公用語化をモデルにしてテーマとプランの違いについてみていきましょう。

「英語公用語にも色々あるけれど、今回はこの方法を提案します」とハッキリと計画を示して、そのうえでそれを実施するかしないかで議論をすることになります。それがプランを設定するということです。

具体化といっても、【いつ】【どのように】【どれだけ】などを過剰書きで決めるだけだから、そんなに難しくはないよ。
真理
会社で行っているタスク管理みたいなものね。WBSを組むよりは楽かもね。

フアフアとした抽象的な話を皆でニタニタとしているときは楽しいのですが、残念!ディベートはトコトン深堀をして、議論を戦わせるゲームです。特に、プランの作り手である肯定側は凄く頭を使うパートかもしれません。

プランひとつで試合の展開は大きく変わりますからね。プランを作ることは、肯定側にとって試合の戦略を組み立てることとイコールかもしれません。

そんなわけでプランの作り方を学んでいきましょう。

2 プランの作り方

相変わらずですが、楽天英語公用語化で見ていきましょう。再び、この図で恐縮です。

ディベート・テーマとプランの関係これは実際にワークショップで私が提案したプランです。


  • テーマ楽天は英語を公用語にするべきである(是か非)
  • プラン(以下3点)
    • 1.20XX年から実施し、社内会議・業務は全て英語で行う
    • 2.全社員にToeic600点取ることを義務付ける
    • 3.某英会話塾Bと契約をし、定期的に英語の学習をする機会を設ける
    • 4.その他必要な措置があればその都度行う

いくつかポイントに分けて解説をしていきます。※あくまでディベートにおけるプランの設定の仕方について学ぶことを目的としています。その点はご留意ください。

■プラン1.20XX年から実施し、社内会議・業務は全て英語で行う

「いつから実施する」かを明確にしました。20XX年なっていますが、これは未来に実施することを想定しています。ですから、この記事を書いているときは2016年なので、2017年以降の話になります。

※注:すでに楽天の英語公用語化は実施されたので、今はこのテーマでディベートはしていません。

■プラン2.全社員にToeic600点取ることを義務付ける

ここがポイントなのですが、TOEIC600点に設定しておくことで英語公用語化のハードルを一気に下げます。やや戦略ですね。ここら辺は。

余談かもしれませんが、TOEIC600点は、非常にバランスが取れていて合理的な数字です。

楽天は、新卒で入社する社員にTOEIC600点を求めています。だったら、全員がそれくらいとらないと話にならないだろう!という論理がまかり通ります。

このようにプランを上手に使ってテーマを肯定する方法もあります。

■プラン3.某英会話塾Bと契約をし、定期的に英語の学習をする機会を設ける

実際に三木谷さんの英語公用語化の記事を見たときに、このような公表があったのでパクらせてもらいました。もちろん、ここにも戦略があって、TOEIC600点を取って、英語の基礎知識ができれば、あとは社内の学習インフラを活用すれば英語はできるだろう、という論理を組み立てるための布石です。

ディベートでは、この戦略をスパイクプランと呼びます。「テーマの範囲以内」で上手にプランを組んで試合運びを有利にする戦略です。肯定側はプランを提示しなければならない手間がある一方、テーマの範囲内なら自由にプランを組み立てることができます。

但し、「一部の社員に対してのみ英語の公用語化を義務付ける」などテーマを肯定していない、もしくは矛盾したプランであれば不可とみなされます。ここは気を付けましょう。

■プラン4.その他必要な措置があればその都度行う

無理をして伝える必要はないですけれど、とりあえず言っています。議論とは直接関係ありません。

以上が、プランでした。

3.プラン視点で考える肯定側と否定側の違い

立論の作り方

 

 

 


さて、テーマとプランの考え方を理解できたところで、下記の記事にお戻り下さい。

※上記のいずれかの記事を読んでいる途中でこのページに来たのなら、リンクをクリックして戻って下さい。


ディベートの「テーマの作り方」についてもっと知りたい方はこの先をお読みください。

 

 

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