こんにちは、木村です。2017年の5月と11月に日本コーチング心理学協会様(以下、日本心理学協会)が開催しているエニアグラム講座でただいまエニアグラムを勉強中です。
今回は、日本コーチング心理学協会で学んだことをシェアしていきたいと思います。
日本心理学協会では、コーチング心理学とエニアグラムの理論を用いて、実戦で活かせるエニアグラムを提唱しております。また、4000人
今回は、その日本コーチング心理学協会で学んだエニアグラムの3つの視点について
「お互いを尊重しあうことが大事なんだよ」が結論になっているのなら、それは活かせていない証拠です。
コーチング心理学協会様では、今回はエニアグラムを仕事や私生活で活かす方法として、非常に興味深い考え方を学んだので、それをお伝えしていきたいと思います。私のエニアグラム講座でも教えていることなんですね。
はじめに
1.Being、Doing、Havingの方程式
家族療法や家族関係にかかわる心理学者ラバーテ(1986)が提唱した概念です。システム(機能・関係性)に基づいて、家族間での状況やそれぞれの関係性を把握するのに有効だといわれる考え方です。
1-1 Being(あり方・価値観)
根底にある価値観のことです。例えば、あなたが上司と仕事をしていて、根底にある価値観が合わなければ対立はします。上司は時間をかけてもよい企画を作りたいのに対して、あなたは効率よく早く仕事を終わらせたいと終わらせて帰りたいと思っていたら、必ず対立します。
これはBeingのところで食い違いが発生するときです。
1-2 Doing(スタイル・態度・行動)
さて、続いてはDoingがかみ合わない場合です。お互いによい仕事をしたい、お客さんを喜ばせたいという考えでも、上司がひとつひとつのプロセスをキチンと着実に行うのに対して、あなたがスピードや効率を重視するスタイルなら、やっぱり対立します。
上司と話し合いをして、「よい仕事をしたいのは同じで進め方が違うだけなんだよね」という結論になっても、この進め方(Doing)がかみ合わないとどこかで対立します。
1-3 Having(能力、リソース)
経験、資質、能力のことですね。Haveの現在進行形です。
先ほどのBeingとDoingの点で、あなたが譲歩しても、あなたが上司と同じように、仕事をひとつひとつ着実にこなすことが苦手なタイプなら、やっぱり上司と対立します。得手不得手の問題であり、この得手不得手も能力に含まれます。
「わかっているのにできない」という状態になります。
2.エニアグラムとの関係
エニアグラムで自分のタイプがしっくりこないのは、このBeing、Doing、Havingが大きく影響しているからです。試しにBeing、Doing、Havingで私のタイプをみてみます。
【例】私のBeing、Doing、Having
- Being(価値観)→タイプ3-目標の達成や成功を求めるることに意義を感じる
- Doing(スタイル)→タイプ7-楽しさを求めて何かと色々とチャレンジをしている(してきた)
- Having(資源)→タイプ4-人がやらないこと、できないことは教えられるくらい得意だったりする
この3つがわかると、以下の自己分析ができます。
2-1 タイプ3とタイプ7の矛盾
タイプ3がBeingであるため、人が驚くようなことを形にしたい!成果を出したい!アピールしたい!という願望があります。かなり見栄っ張りの性格かもしれません。
そんな考え方を持ちながらも、自分が行動をしてきたことを振り返ると、「成功する!」「これをすればみんなから称賛される」ことよりも、自分が楽しいと思って情熱を注げると判断したほうを選んでばかりの人生でした。何をするかの選択基準はタイプ7だったりします。
2-2 矛盾した行動の正体
通常、タイプ3は、人から求められたことをサクッと猛スピードで終わらせたり、結果を出して、周囲から称賛や評価を求めます。私も、本来はこうするべきでした。
ですが、私は、人と同じことをして、人と同じ結果を出すことが苦手なタイプでした。例えば、猛勉強をしてテストでよい点数を取る、サッカーの練習をしてレギュラーになる、といわゆるデキそうな人のまねができないタイプでした。タイプ3にとっては致命的ともいえる要領の悪さを持っています。
タイプ3の価値観を持ちながら、タイプ3の行動ができず、行動の選択がタイプ7になってしまったというのが私です。
2-3 結果、タイプ4のHaving
勉強や仕事の要領は人一倍悪いですが、自分が好きなことに対しては爆発的に集中力を発揮して、人ができないところで成果を出してきてばかりの人生だったためか、気づけばタイプ4的な能力が身につきました。
それが、ディベート、英語、SEO、ワードプレス、転職、そして現在開催中の即興ディベートワークショップだったりします。
2-4 Being,Doing,Havingのまとめ
さて、タイプ3のBeing、タイプ7のDoing、タイプ4のHavingの3つでどんな性格になるかというと…
【ハイブリット】
達成願望があるから人一倍頑張るけれど、その基準が自分が好きかどうかだったりする。求められていることと好きなことが一致したら最強。そうでないときは最悪。他人の基準よりも自分の楽しいを追求してきたため、人にはできないことがたくさんできるようになり、変人になっていた。
という説明ができます。
アピール好きなクリエーターですかね。一言でいうなら・・・笑
ハイブリットです。
3.全部タイプ3だったら?
さて、もしも私のBeing、Doing、Havingがすべてタイプ3だったらどうなるでしょうか?
【真正タイプ3】
人に気にいられながら、求められたことを粛々と行う形で20代は下積みに徹する。これが成功の近道だから。とにかく、エクセルを使って資料を作成するスピードを高める。野心はギラギラさせながらもそれを見せつけず、内面にため込み、後輩に前で自慢しまくる。結果、求められたことを猛スピードで終わらせて、周りからはいい人と思われて、順調に出世する。(変なことがなければ)
と、タイプ3のセオリーに従って、超要領のいい人になっていたはずです。たぶん、どこかで爆発してつぶれるかもしれませんが。真正タイプ3はこんな感じです。ストレスをためながらも、成功や達成願望のほうが強ければ、どんなことにも耐えられます。
ですが、私は真正のタイプ3ではなく、タイプ3、タイプ7、タイプ4のハイブリットです。だから、真正タイプ3のような行動はしたくてもできませんでした。
ちょっと後悔こそしていますが、そんな自分を受け入れて許すことが大事であることもエニアグラムで教わりました。
4.あなたのBeing、Doing、Havingは?
おそらく、この記事を読んであるあなたもBeing、Doing、Havingの視点で考えればハイブリットになると思います。エニアグラム講座では、このBeing、Doing、Havingの3つを使ってのハイブリット型エニアグラムになりますのでどうぞご期待ください。