近年、幸せとは何か?という議論がされていますが、そこら辺をマズロー先生の5段階欲求説から考えてみましょう。
経営学の教科書では誰もが知るマズロー先生!普通に5つの欲求を説明しても面白くないのですね。現代の日本社会を反映させながら、幸せとは何だろうか?と考えながら、この先を読み進めてください。
もちろん、マズローを知らなくても大丈夫です。そこらへんは丁寧にひとつひとつ説明していきます。これを読んだころには豊かな国、日本でなぜ私たちは幸せになれないのか?という疑問が払しょくできるのかと。
はじめに
1.マズローとは?
この5段階欲求を唱えた人です。ここでは、最下層にある生理的欲求と、一つ上にある安全欲求について扱っています。
2.生理的欲求
一瞬だけこの欲求が満たされず非常識な行動に走る人はいますが、今の社会を見ている以上、この欲求が満たされてないことは考えにくいでしょう。ご飯も食べれますし、寝ることもできます。生存権は法律で保証されていますからね。
なので、この点は問題ありませんね。
3.安全欲求
ここがいちばん大事ですね。「安全」には2つの意味があります。
- 物理的な安全:衣食住が保障されていない生活
- 精神的な安定:不安や恐怖におびえる生活
前者の物理的安全については、先ほどの「生理的欲求」と同じです。日本にいる限りは満たされる欲求です。問題ありません。世界には、明日のご飯にもありつけない子供たちがたくさんいますからね。
ところが、後者の「精神的な安定」については、どうでしょうか?
たとえが悪くて申し訳ございません。ですが、事実ですから。
日本は、物質的に豊かな国なのにも関わらず、社会全体が病んでいるのでは?という指摘があります。
象徴的なのが、世界で比べて類を見ない自殺率の高さにあります。
毎年3万超えは異常だと思います。日本国民が1億2千万として、4000人に1人が命を絶っている計算になります。
ここでひとつ考えたことは、日本人の考える「安心」「安全」の位置づけです。
案外と、「帰属欲求」「承認欲求」が欠乏していること自体が、日本人にとって安全欲求を脅かすようなストレスなのではないか?というのが、この場であなたにお伝えしたい考えです。