SECIモデル-共有化、表出化、連結化、内面化とは何か?

投稿日:2016年10月27日 更新日:


組織学習の方法

-知識創造経営実践編-

まず、こんなマニアックな記事に訪問していただきありがとうございます。

この記事では、野中郁次朗さんが提唱するナレッジマネジメントを実践する方法について解説をしています。

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野中郁次朗が考案した知識創造経営に欠かせないSECIモデルについての紹介です。前回の記事では、企業が保有する知識は2種類あり、ひとつが「暗黙知」、もうひとつが「形式知」であるとお伝えしました。

はじめに

1.知識創造経営とは?

一橋大学名誉教授野中郁次朗氏は、知識こそが企業の競争力であり、この知識を武器に変えることができる企業こそが21世紀に活躍する企業であると提言しました。

参考記事:ナレッジマネジメント(知識創造経営)とは?事例を4つ紹介

1-1 情報と知識の違い

料理に例えると、情報とは「材料」であり、知識とはその材料によって作り出された「料理」です。

野中郁次朗によると、情報とは目の前にある「ノウハウ」であり、それ以上でもそれ以下でもありません。対して、知識とは企業の競争力に直結する大切な資産になるのです。

とはいっても、企業の競争力に直結する知識は存在しているわけではなく、これ自体は組織が学習することで生み出すものと野中郁次朗氏は論じています。

1-2.暗黙知と形式知の違いを知る

野中郁次朗氏の本を手にすると必ず紹介されているのが、「暗黙知」と「形式知」の2つです。

  • 「暗黙知」・・・言葉にできない知識(アナログ)
  • 「形式知」・・・言葉にできる知識(デジタル)

この2つの長所と短所を補い双方の良さを最大限生かすことがナレッジマネジメントの真骨頂なのです。

2.SECIモデル-暗黙知と形式知を統合させる

SECIモデル

SECIモデルとは、暗黙知と形式知の両方を上手に回しながら、いかにして組織の知識を最大限高めるかというところに焦点を当てています。

  • 共有化:暗黙力→暗黙知
  • 表出化:暗黙知→形式知
  • 連結化:形式知→形式知
  • 内面化:形式知→暗黙知

この4つの頭文字をとってSECIモデルと呼びます。これを数人でぐるぐる回そうというものです。

図と文章だけだとイメージがつかめないので、ここからは4つのステップに分けて考えてみましょう。

1-1 共有化:暗黙力→暗黙知

2人の職人が黙々と仕事をしているシーンです。お互いに会話らしい会話はしていませんが、同じ経験を共有しています。

この時は、まだ2人の経験で終っています。

1-2 表出化:暗黙知→形式知

翌日の朝礼です。昨日の仕事の報告をします。お役所的な事務作業ではなく、何を考えて何をした、結果どうなったか?など言葉にして伝えます。

黙っていれば、あなたと上司だけの共有体験で終りますが、全員に伝えることで、その経験がチーム全体に広がります。

1-3 連結化:形式知→形式知

なんと嬉しいことに、その話を聞いた同僚の方があなたにアドバイスをしてくれました。

「この道具を使ったら、昨日の業務のこの部分がもっと効率化できるよ」と。確かにその通りでした。

昨日必死になって入力をしたあの苦労はなんだったのか!と・・・しかし、このやり方は便利だ。

こうやって既存の知識に新たな知識が加わり業務が改善する兆しが見えてきました。

さて、ここでラッキーと思うか、それともしっかりと自分のものにするか?最後の内面化に入りましょう。

1-4 内面化:形式知→暗黙知

頭で解ったことをちゃんと体にしみこませるプロセスですね。「わかる」と「できる」は違います。しっかりと反復練習をすると形式知は暗黙知になります。

言い忘れましたが、暗黙知は感覚できるようになるため、形式知のままでいるよりも精度がグンと上がります。

暗黙知の「大きさ」「濃さ」「深さ」こそがあなたの能力でもあるのです。そして、形式知とは一人ひとりの能力が表出化して組織全体にストックされている能力です。

SECIモデルの本質は、個人が組織に教えながら、そして組織を通じて学ぶ、という一連のプロセスであることがお分かり頂けるでしょう。

 

 

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