マイケルポーターのポジショニング戦略をSEOに応用してみた(笑)

2017年3月30日

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geralt / Pixabay

マイケルポーターの本を読んでみた方必見。このサイトを運営するときに、まず最初に手に取ったのがマイケルポーターの競争戦略でした。

私が、ディベートブログを始めたのは2015年です。その時は、ちょっとしたディベートブームで、自称優秀なディベーターたちが競合がゴロゴロいました。

力也
自称優秀ってなんだよ!?
ディベートを教えているからね。やっぱり頭がいいんだぜ!アピールは必要でしょ(笑)

そういう人たちと競争するんだーと思いながら、手に取ったのがマイケルポーターです。マイケルポーターの競争戦略論では、徹底的に業界をリサーチして、弱者がどのように強者に勝つか?その方法が説かれています。

ディベートの以外何のとりえもない一般人である私が
自称優秀なディベーターたちに勝つにはどうしたらよいのか?

そもそも勝つとはどういうことだろう?
と考えて、導き出した答えが、この2つでした。

 

SEOとコンテンツマーケティング

  • 1.【SEO】Google・Yahoo!の検索エンジンで上位表示すること
    • →「ディベート 〇〇」というキーワードで検索をしたら1ページ目にいること
  • 2.【コンテンツマーケティング】企画の中身で勝負をすること
    • →「俺スゲーんだぜ!」という権威付けではなく、良質なディベート企画を創る

 

 

即興ディベートワークショップ2019

はじめに

1.まずは【SEO】、そして【USP】

SEOとは、簡単に言ってしまえば、検索エンジン対策のことです。GoogleかYahoo!の画面で特定のキーワード(今回は【ディベート】)と入力をして[検索]ボタンを押したときに上位に表示させるための対策です。

力也
Google対策ともいわれているな。
真理
求人紹介サイトなんかは必死にやっているわよね。

検索エンジンで上位に表示されるとは、駅前にお店を立てるのと同じです。それだけユーザーが自然と集まるホームページになります。

1-1 SEOの実績

【ディベート】というキーワードで【4位:Google】【3位:Yahoo】をゲットすることができました

他にも、【即興ディベート:1位】【アカデミックディベート:1位】です。この順位は、1年間ぐらい変動していません。ライバルはWikipediaとバーニングマインドですね。

1-1 SEO対策をするときに意識したこと

「裏技を使ったのでは?」と言われますが、そんな裏技は知りません。あえて言うなら、この3つ。

当サイトのSEO対策

  • 1.Googleは本屋さんの店員さん理論
    →参照記事:SEOのコツ|googleは本屋さん!が前提
  • 2.マイケルポーターの競争戦略論
    →5つの競争要因と3つの戦略
  • 3.USPを意識した差別化戦略
    →事項で紹介
力也
なるほど!個人サイトなら王道だな!大変だったろ…。
まぁね。今でも色々と試行錯誤しているからね。

上位表示される人気サイトを維持することは楽ではないですね。ただ、広告料に月数万円払うよりはやっぱり安上りですね

さて、もうひとつUSPについて紹介していきます。

1-2 USPとは?

USPとは、【Unique Selling Proposition】のことです。日本語にすると、オリジナルの提案ですかね。

真理
ユニークをオリジナルと訳している時点で英語を英語で訳しているような…。
まぁまぁ。そこらへんは簡便で

他の団体と同じようなディベートサイトを作っても、それこそ二番煎じです。おそらく、2ページ目くらいに表示されるようにはなるのかもしれませんが、2ページ目まで検索してくれるようなユーザーはいません

ですから、必ず1ページ目に表示されること。できれば、検索エンジンを開いた瞬間に目に留まる1-3位が理想だということ。完全にこのサイトにしかないオリジナリティーが必要だということ。

力也
Googleはオリジナリティーをすごく気にしているからな。
真理
Googleがというより、「ユーザー」よね。デパートよりもドンキーホーテが目立つのと同じ理屈よね。

では、どんなSEOを意識したのでしょうか?それについて一緒に考えていきましょう。まずは、マイケルポーターの5つの競争要因からご説明します。

 

即興ディベートワークショップ2019

2.ポジショニング-5つの脅威から

はい、おなじみのファイブフォースです。今回は、マイケルポーターを読んだことがある人向けの記事なので、ファイブフォースの説明については割愛します。サクッと行きますね。

 

5フォース分析の結果

  • 1.同業種
    当時はディベートブームで似たようなディベートサイトがたくさんあった
  • 2.新規参入
    今後は学生や社会人が新しいディベートサイトを運営する可能性がある
  • 3.代替品
    ディベート以外にも面白い勉強会やイベントがたくさんある
  • 4.買い手
    お客さんは、休日に勉強会を自由に選べる(ディベート・ディベート以外で)
  • 5.売り手
    大学の先生やディベート業界の人たちから推薦は期待できない

【同業種+新規参入】【代替品+買い手】【売り手】に分けて説明します。

2-1 同業種+新規参入-外からお客さんを集められない

2014年時点のお話ですが、ホームページやブログで集客をしているディベート団体が10ほどありました。社会人ディベートCafe☆もそのひとつだったんですけれどね。

また、ディベートは3か月程度経験すれば、誰でもブログは書けるくらいの知識は手に入るので、参入障壁は高いようで低いんです。

力也
「英語」「転職」「起業」なんかは超激戦区だからな。
真理
そう考えると、10団体なんてそこまで大変でもないわよね。

今思うとひとり勝ちできる市場だったのかもしれませんが、当時は全然勝てる気がしませんでした。そもそもワードプレスを立ち上げることもできないレベルでしたから。

ただ、他のディベートのホームページを見ているときに2つの弱点を発見しました。

2-1-1 パクリ記事が多かったこと!

10サイトくらい参考にしましたが、そのほとんどが全部同じ内容・同じ情報を発信しているだけでした。そして、端的に要点をまとめただけのコンテンツで、ディベートの中身までは伝えきれていない、という残念なサイトであることに気づきました。

原因は、アカデミックディベート業界特有のパクリ文化です。

力也
ディベート業界ってパクリ文化なのかよ!
うん!だって、試合に勝つなら、自分で考えるよりも、上級者の議論をパクったほうが手っ取り早いじゃん。

私もパクっていましたから。だから、マクドナルドのようなディベートサイトがたくさんあるだけの感じです。そして、残念なことがもうひとつ。

 

2-1-2 専門用語を専門用語で説明しすぎ

ディベートの専門用語をディベートの専門用語で説明しているサイトが多すぎであること。ディベートについて全く知らない人にはなんのこっちゃ解らないんですね。

力也
これはウェブライティングの世界でも言われているな。専門家ほど、その業界の知識に精通しすぎて、その分野について知らない人に向かって文章を書くのが下手であること
僕もこの罠にハマっていたからね。やっぱり治療するのに大変だったよ。

そんな感じでディベートのことを全く知らない人にとってチンプンカンプンなサイトがゴロゴロありました。もしかしたら勝てるのでは?という確信が生まれた瞬間でもありました。

さて、次の課題でした。ライバルに勝つことも大事ですが、[ディベート]と検索をしたユーザーに興味を持ってもらわなければ本末転倒です。そこで、次の代替品と買い手の脅威について考えることになります。

2-2 代替品+買い手

代替品×買い手

  • 1.代替品-ディベート以外のイベント・勉強会などを発信しているサイト
  • 2.買い手-ディベートに興味を持ちそうなお客さんの興味・関心ごと

[ディベート]というジャンルで独り勝ちしても、
そもそも市場が狭い!という問題。
狭いパイの奪い合いだけで終わります。

ニッチな市場だけれど、ニッチ過ぎるんだよね(笑)
力也
まぁ、ベネッセが本気で参入するかと言ったら微妙だけれどな。

【ベネッセ ディベート】と検索した結果
大学教授に聞く 「ディベート」をする意義とは?
※新しいタブが開きます

2-2-1 ディベートに興味がありそうな層も狙う

2-2-2 集中戦略を実行

先ほどのUSPをフル活用して、お手軽!主体的に参加できる!これからの時代に必要!を切り口に以下3つを意識しました。

  • 【即興】という21世紀型コンセプト!
  • 気軽に簡単で誰でもできるディベート!
  • ワークショップ&アクティブラーニング

意外とヒットしました。従来のアカデミックディベートは難しく、即興ディベートは準備をしない分だけハードルが低い!というプロモーションしをかけました。ポイントは、アカデミックディベートと即興ディベートの線引きをキチンとすることですね。

この記事が参考になると思います。

アカデミックディベートと即興ディベートの違い

この記事を読む限り、アカデミックディベートを批判しているようにも見えます。本来の目的は難しいディベートと簡単なディベートの線引きをキッチリと行うためです。

結果、アカデミックディベートに対する批判にもなりましたけれどね。

2-2-3 ところが、Googleウケは良かった!

この批判もSEOの観点からは有効です。なぜなら、複数の情報を網羅している記事は、Googleさん好みの記事です。また、議論や論争を煽るような記事は、ユーザーからも好まれます。

その証拠に、アカデミックディベートと即興ディベートで1位をゲットできました。

2-3 売り手-自分をサポートしてくれる人

もちろん、私はディベート業界の人からは応援されません。こんなキャラなので。ただ、それでも何人かは自分の考えに共感してくれて集まってくれるのでは、期待していましたけれどね。

即興ディベートワークショップを開催して以来、ディベーターが何人参加したかというと、ゼロです。悲しい...ディベーター仲間から推薦なんて期待できません。

2-3-1 社会人ディベートCafe☆のメンバーから支えられた

5人ほど私の企画に興味を持ってくれて、付いてきてくれた人がいました。本当に感謝です。本当にゼロからの参加者に対しては、過去から参加して下さった方が横でフォローしてくれるから、新しい方がついてきてくれます。本当に助かる。

この追い風に便乗して、ディベートのスキルは【教える力】にシフトしましたね。

2-3-2 Google先生とバズ部のサポートも手厚い

このページが上位に表示されたのは、私の力でもありますが(キッパリ!)、それ以上に大きかったのがGoogle先生が私のコンテンツを認めてくれたからです。

バズ部は、WEBマーケティングをしている方ならご存知かと思います。正統派超王道のコンテンツマーケット集団です。無料のコンテンツであそこまで情報を出してくれるなんて...。神っていますね。(ちなみに、私はバズ部のクライアントではありません)

ディベーターが最もするべきであり、なぜかできないことをディベーター以外の人達が平気でできるなんて・・・私も負けていられませんね。

3.戦略は、【コスト×集中】を選んだ

マイケルポーターの競争戦略では、コストリーダーシップ、差別化、集中(差別化、コスト)とありますが、私が、選んだのはコスト×集中でした。

理想は、差別化ですが・・(笑)

3-1 コストリーダーシップ:差別化

全方位戦略は物理的に無理ですね。(笑)集中戦略を選ばざるをえません。

3-1-1 ワークショップは4-6人が限界

2017年の1月に開催した即興ディベートワークショップでは参加者は、7人でした。やっぱり、運営が大変でした。ひとりひとりの質問に応えるスタイルで実践したので、やっぱり7人以上になると、聖徳太子を超えるしかありませんね。(ひとつの目標ですが)

3-1-2 SEOは、全方位戦略を徹底している

ホームページ運営は、コストリーダーシップと差別化を実践しています。お得意の即興力で、時間が空いたときに猛スピードで書いています。ディベート業界のイケダハヤトになれるのか・・・?

ライティング作業で心が消耗したときは、ワークショップを開催ですね。参加者の方からホームページの感想を頂き、励まされていることに気付きました。ありがとうございます。

3-2 差別化集中は王道だが・・・

一応目指していますが、もうちょっとワークショッパー&即興ディベーターとして修行をしたいところ。完全に独立したときですかね。それまではワンピースのルフィのように小さいながらも即興ディベートを楽しんでくれる人

それまでは利益は考えんとこ。人が集まるコミュニティーになれば、別のビジネスも展開できるので、今は辛抱しながら楽しみます。

以上!最後まで読んで頂きありがとうございました。

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運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

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