掃除(そうじ)と整理整頓の違いとは?

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そうじと整理の違い

2014年ごろに、即興ディベートワークショップに定期的に参加をしてくれた
ある女性の方が転職をしたと報告を受けたときのことです。

「どんな仕事なの?」と質問をしたら、
「トイレそうじをする仕事ですよ」とあっけらかんに回答。

当時は、「えっ!?」って感じでした。

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はじめは清掃の仕事をしているのかと思いました。

で、詳しく聞くと、中小企業の経営者様にそうじの方法を教える専門のコンサルタントになったとのことでした。

・・・世の中って、本当にユニークな仕事がありますよね。
ここまで業種を絞り込むとは、マイケルポーター先生もビックリです。

で、そんな彼女からは、「そうじ」と「経営」については色々と教わるのですが、自分なりに一度まとめてみたいと思い、この記事を書いてみました。

はじめに

1.注目されつつある「そうじ力」・整理整頓とは?

最近になって、「そうじ」「整理整頓」はどこの現場にいても必ず注目されるファクターです。オフィスから灰皿が消えてからでしょうか?(その時代の人ではありませんが)

とにかく、私たちは、日々、仕事をするうえで、「そうじをすること」「整理整頓すること」から逃げられません。

周りを気にする人は特にそう。

体験談を3つお話しますね。

体験談1 デスクが汚いと信用を失う

デスクや引き出しの中が汚かったりすると、上司や先輩から叱られることも珍しくはありません。

「そうじができない奴は仕事ができない!」と怒られたことは誰もがあるはず。

私も、何度も言われました。特に、仕事が忙しくて、書類を探しているときですね。

時間をかけ過ぎると、「デスクが力っているのが原因だろ!」と叱られたとことは何度もあります。(仰る通りです!)

体験談2 情報漏えいのリスクがある

近頃は、セキュリティーや情報管理の影響か、オフィス全体が汚い=ダメな現場、というレッテルを貼られることも珍しくはありません。

特に、協力社員としてお客様先に出向している社員だと更に肩身が狭い。

KDDIやベネッセで個人情報が流出してニュースになった事件ですけれど、プロパーの社員ではなく協力会社の社員がしたと噂されています。

体験談3 トップがそうじ・整理整頓にこだわる

現場によっては、管理職やプロジェクトリーダーがやたらとそうじにこだわるところもあります。

おそらく、日本では天下のトヨタが6Sなんて取組をするものだから、ますますそうじや整理整頓の重要性が増してくるのかもしれません。

5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)は有名ですから。

そうじをすることが当番制になっている現場もあります。

特に私は、
「そうじ」が嫌いな性格であり、
「そうじ」が苦手な体質であり、
少し散らかっている方が落ち着く性分であり、
まとめて一気に片付けるタイプです。

嗚呼、本当につらかった。
さて、そんな私が以前と比べてマジメに「そうじ」や整理整頓に取り組むようになったのは、この「そうじ」と「整理整頓」の違いを知ったからです。

あ、意外と深いんだな、と思いました。

2.そうじと整理整頓の違い

あるとき、ふっと「仕事」と「作業」の違いについて考える機会があり、たまたまそれが、仕事と整理整頓の違いに繋がりました。

そうじは「仕事」であり、整理整頓は「作業」だということです。

何が機会は忘れましたが、確かデートをしていました。(相手はアメリカ系中国人です)

仕事と作業の違いについては、何となく解ると思いますが、この場で私なりの見解をお伝えします。(完全に一緒とは限らないと思うので・・・)

基準1 ルーチンワークかどうか?

整理整頓は決められたモノを決められた場所に戻すだけです。決められたものが決められた場所に置かれていることで、必要な時に必要なものが手に入るからです。

例えば、あなたはバインダーに束ねられた資料集を決められたところに置くだけですが、それは誰かが決めたからできるのです。

ちなみに、ほうきや掃除機を持って、決められた作業を淡々とこなすのは「清掃」になります。きれいな状態を維持するのは「清潔」ですね。

基準2 マニュアル化されているかどうか?

先ほどの、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)を思い出して下さい。ルーチンワークですから、マニュアル化もできます。

実際に、朝になって従業員が清掃活動をしている職場はあると思いますが、やっぱり決められたものを決められた場所に戻すだけです。

後は、ウェットティッシュでデスクを拭くくらいですね。

ちなみに、私が金曜日の終15分前にパソコンのキーボードをゴシゴシ拭いています。

「もう仕事は終わりました」「今日は残業しません」「プリズンブレイクします」のサインです。(笑)

基準3 個人で行うものかどうか?

これは説明するまでもありませんね。整理整頓はひとりでもできます。そもそも自分のデスクを人に整理・整頓してもらうなんてちょっと嫌です。

社長や取締役の方だって、部下からデスクだけは掃除してもらいなくないはず。。。下々だから、そこら辺は解りませんが・・・。

まとめ

  • 整理整頓は決められたことを決められたようにするだけ、ひとりでできる
  • 5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)はマニュアル化されている

以上が、整理整頓でした。さて、ここからは「そうじ」について解説をしていきます。

いきなり「そうじははビジネスで役に立つのか?」という議論ではなく、まずは日本人にとってそうじとはどういう意味をもつか?というところから考えていきましょう。

3.日本人のそうじに対する意味とは?

もうお気づきかと思いますが、「そうじ」はルーチンワークでもなければ、マニュアル化ができません。
加えて、「そうじ」は整理整頓と比べて広いスペースを扱います。

目の前にあるのは、ゴミや汚れ、錯乱したモノ・・・なんとかしなければならない状況です。

その1 「そうじ」はみんなで行うもの

小学校時代のころを思い出して下さい。

放課後や昼休みは当番制でそうじをしていたと思います。

ほうきでゴミを集めたり、
濡れた雑巾で床をふいたり、
ゴミを詰めて焼却炉にもっていきます。

早く終わらせないとお昼休みがなくなるばかりか、水曜は帰宅できないので、みんな必死になって行います。

気付けば「ほうき係」「雑巾係」「ゴミ捨て係」と役割分担が決まっているグループすらあるくらいです。

ちなみに、雑巾係専門です。器械体操をしていて身体が軟らかかったため、雑巾がけに向いていたのです。(いや・・・たぶん、押し付けられただけか)

その2 アメリカ人はそうじをしない

アメリカの小学生は、新聞配りやキャンディーの訪問販売のアルバイトをしますが、放課後にそうじをする文化はありません。(そんなことしたら学校が訴えられる)

一方、アメリカの小学生は、整理整頓は小学校・中学校から徹底的に教わります。小学校の頃からクラスが移動制であるため、自分の机がありません。文房具やお財布を盗まれたり、紛失をしても自己責任です。

テキパキ動くため、自分を守るため、整理整頓を徹底的に行う教育文化があるのです。

加えて、年末を締めくくるという意味で、大掃除をするのも日本だけですね。アメリカ人からしたら、12月末のクソ寒い中そうじするなんて日本人はクレイジーだ!と叫ばれ、問題になります。

こう考えると、私たちは、
「そうじ」はみんなでやるものと小学校の頃から教育されている
のかもしれませんね・・・。

さて、「そうじ」と「整理整頓」の違いが少しずつ見えてくるかもしれません。

4.そうじ=日本人タイプ/整理整頓=アメリカ人タイプ

子供の頃からの教育の影響ってやっぱり大人になっても引きずるモノなのかな、と。

「そうじ」という言葉を好むのなら、あなたは日本人タイプです。恐らく「貢献」「役に立つ」という言葉が好きです。

対して、
整理整頓や5Sという言葉を好むのならアメリカ人タイプかもしれません。「効率的」「生産的」という言葉が好きです。

言いすぎですかね?いや、言いすぎじゃないですね。

4-1 そうじに対しても合理的なアメリカ人

もちろん、アメリカ人の中にもボランティア活動の一環で街の清掃活動をする若者もいますが、3つくらいのケースがあります。

  • ペナルティー-駐車違反で警察に捕まり罰則として参加
  • 奨学金・成績-清掃活動に参加をするだけでメリットがある
  • クリスチャン-純粋なクリスチャンはみんなのために働く

日本人の「そうじ文化」との決定的な違いは、理由があるかないかです。

試しに、
Why are you cleaning?(なんでそうじしているの?)
と質問してみて下さい。

誰でも納得するような答えが必ず返ってきます。

ペナルティーの人に質問をするときは気をつけて下さいね。

4-2 日本人は、NO REASON!Let's そうじ

日本人は理由がなくても、「そうじをしろ」と言われたら、当たり前のようにそうじをします。

もちろん、以下2つの力が働いていることは否めませんが、

  • 権威的圧力-立場が上の人から命令された
  • 社会的証明-みんながそうじをしているから

それでも、自らそうじをすることに理由を求めなければ、それは当たり前のことなんだ、という意識でしょう。

ここら辺はイギリス人と対照的かもしれませんね。

決して、イギリス人のように、平然と「俺たちがゴミを散らかすから、あいつら(ゴミ拾い)にも仕事が与えられ、食っていけるんだ。」と言って、街にゴミを捨てないでしょう。(イギリス人は本気で言います)

日本人からしたらアンビリーバボーです。(これを聞いてビックリしました)

もちろん、両者に良し悪しはないです。あくまで性格の違いですから。

(イギリス人的発想は受け入れがたいですが・・・)

さて、ここからが本番です。

5.「そうじ」は仕事力に直結するのか?

これはよくディベートの場で議論されたりしますね。初の即興ディベートワークショップのテーマになったくらいですから(笑)

ただ、ここまで説明からもお解りいただける通り、「そうじ」という文化は日本のビジネス文化に合うのでしょう。

 

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