3ヵ月でサポステをクビになった理由


元サポステの就労相談員の木村です。

ニートの気持ちが解らないってことで3ヵ月でサポステをクビになりました。

解雇通知を目の前に突きつけられて、有無を言わずにクビになる。
いきなり事業所を追い出される。

ビックリとショックでその時は辺りが真っ白。
3日前にサービス残業をしながら作成していたパソコン英語講座の教科書は世に出ることがありませんでした。

「え、ニートにディベートを仕掛けてボコボコにしたんですか?」と誤解されたくないので、しっかりと説明する機会を下さい。

はじめに

1.たった一日で人生が変わった

副理事長・・・理事長の奥様です。過去に私が勤めていたサポステの実質トップの人ですかね。
事業運営に関わる意思決定は、全て副理事長が行っておりました。
私を採用したのも副理事長でした。

で、サポステで働きパソコンの講師、履歴書・職務経歴書の作成、コミュニケーション講座を開くなど、それなりに充実をしたワークライフをしていました。

1-1 いきなり解雇通知を叩きつけられる

ところが、3カ月後に、その副理事長から本部に呼び出されました。

「お話があります。明日本部に来て下さい。」

要件を伝えずいきなり本部に来い・・・。何だろう?って感じです。

その期間は、あまりにも仕事の量が多くて、定時内には終わるレベルじゃない。
土曜は持ちかえりで作業をして、日曜は休日出勤をしていました。
そんな毎日でした。


サポステがブラック企業と言いたいわけではありません。面接の場で、うちには残業手当もなければ、残業なんて概念もないからね、と事前に言われました。契約書にも時間外手当の記述はありませんでした。/div>話が脱線しました。本題に戻しましょう。

そんな中、副理事長に呼び出され、本社に足を運びました。
もしかしたら、内緒で休日出勤したことがバレたのかなー、とちょっと不安になりました。

怒られたら謝ろう…と覚悟していました。

ところが、副理事長から言われたことはそんな予感を打ち砕く凄く残酷な一言

「職場のメンバーから話を聞く限りでは、あなたはニートの気持ちが解らない。」
「どうやら、相手の気持ちにたって考える態度が著しく欠落しているみたい」
「本来は、業務上、指導するべきだけれど、そんな時間はない。」

よって、今月いっぱいで解雇します。

1-2 目の前に解雇通知が1枚

・・・状況を飲みこめず、なんかの間違いだろ・・・と思っていたら、更に畳み打ちをかけるように、

「今月分は給与を払います。支社に戻ったら、スグに荷物をかたずけて、出て言って下さい。明日から来なくていいです。」

支社に戻ったら、その情報は職場のメンバーには知らされていて、気まずい雰囲気の中、私はその職場を去ることになりました。

弁解も、引き継ぎの機会も与えられないまま。。。

2.解雇になった理由を整理してみた

副理事長から嫌われたのがいちばん大きいですね。特に、致命的だったのが、「ニートを働かせるべき」と考えて仕事に取り組んでいたため。

2-1 後から調べて解ったこと

その後に、職業訓練校に通って、ある採用コンサルタントの方に出会い、外部から見てニート就労支援がどんなものかを教えてもらいました。

若者サポートステーションは、就労支援することが目的であり、若者を仕事に就かせることが目的ではない、と言うことです。

それまで私は、サポートステーション者をこのように思っていました。

  • 今はニート・無職だけれど、心の中では働きたいと思っている
  • ただ、就職活動をするとなると、様々な障害に直面する
  • 本当の意味での、「支援」や「サポート」が必要だから通っている

もちろん、中には本当に支援が必要で通っている人もいます。ですから、完全に間違いではないのですが、ほとんどの利用者が、家に一人引きこもっていてもヒマだから、誰かにかまって欲しくて通っているだけです。

2-2 「就労」と「就労支援」の違い

一般的に考えると、「就労支援」の意味は、仕事につくための支援・・・つまり手助けをする、と解釈をしても差し支えありません。

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就労支援と聴いて真っ先に思い浮かぶのが、リクルートやDodaのようなキャリアエージェントかと思います。
もしくは、ハローワーク。リクナビもハローワークも仕事が欲しい人達が利用をします。

ところが、サポステの仕事は、仕事を紹介することではありません。
仕事紹介はハローワークの管轄です。

サポートステーションが行うのは就労「支援」です。

2-3 就労「支援」の「支援」の意味

やや残酷な言い方をしますが、「あなたに紹介できる求人はありません。訓練を受けてきて下さい」とハローワークから見放された人達を支援するNPO団体です。

だから、挨拶の仕方、コミュニケーションの取り方、パソコンの使い方、履歴書の書き方をゼロから教えていました。

そして、再びハローワークに戻って、就職活動をする流れです。

ここが解っていませんでした。

3.クレームになるリスクもある

ハローワークの職員であれば「あなたは働くためにここにいるんでしょ。就職活動をしないでどうする」と叱ってもOKです。それが仕事ですから。

転職エージェントであれば、「働く気があれば、マッチする求人を紹介します。働く気がなければ、帰って下さい」と突き放しても文句は言われません。それが仕事だからです。

ところが、サポートステーションでそんな態度をとるとNGです。なぜなら、サポートステーションは、「現状、ニートで働きたいかどうかわからない。」人達のたまり場だからです。

3-1 ニート・サポステ利用者も人それぞれ

本題に入るまでに、ニートも人それぞれだということをお伝えします。

  • タイプ1-「このままだと将来が不安だから働きたい」
  • タイプ2-「条件によっては仕事をしていいかも・・・」
  • タイプ3-「いや、働きたくないから。絶対に。」

主に私の担当は、タイプ1の「このままだと将来が不安だから働きたい」、タイプ2の「条件によっては仕事をしてもいいかも・・・」の人達中心でした。

女性の専任カウンセラーがいたため、タイプ3と関わる機会はほとんどありませんでした。そもそも性格上不向きです。(笑)

タイプ3について、え・・・働きたくないのになんでサポートステーションに通っているんだよ?と突っ込みたくなるかもしれませね。

3-2 単純に誰かに相手をしてもらいたいから

人と話をしたいからです。

ニート・引きこもりといえど、何日も家に引きこもって誰とも話をしないのはやっぱり苦痛です。

とはいっても、人と話す勇気もありません。だから、自分のことを受け入れてくれる人と話をしたくて、サポートステーションを利用します。

私のやり方は、タイプ1からは必要とされていましたが、タイプ3からは嫌われます。

で、もしもタイプ3のニートが市役所にクレームをつけたらどうなるでしょうか?

3-3 お金がストップする

市役所から「何があったのですか?」と尋問を受けるのは確実ですね。恐らく、注意で終わるでしょう。

ただ、最悪のケース、行政からの支援が打ち切られる可能性もあります。

NPOは、国・行政から運営資金をもらっているため、突然お金が打ち切られたら来月から事業運営ができません。

普通に考えたら、そんなことはあり得ないかもしれませんが、確実にないとも言えないわけです。

万が一起きたら、一発で資金難になり、運営困難になります。

その証拠に、私以外の職員は、ニート達を働かせようとは思っていませんでしたからね。

ある同僚K氏の一言・・・
「え・・・彼らに働いてもらう。無理でしょ。私は、とっくに見捨てていますよ・・・」とあっさりと口にしたK氏。

ちなみに、K氏は、一見人あたりがよいのですが、結構デリカシリーがないところがあって、クビになってその場を去ろうとする私にトドメを指すようにこう言いました。

「木村さん、
明日からサポートステーションに利用者として来て下さい。
内定が取れれば、こちらのポイントになるので・・・」

ちょっとビックリ。この一言を聞いて、この職場に私の居場所は完全になくなったと判断して、しがみつくのはやめました。

書いているうちに、ちょっと悲しくなったので、そろそろこの辺で。

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