心理的リアクタンス-なぜあの人はスグに逆らうのか?-

投稿日:2016年3月5日 更新日:


ラベリング効果

「なぜあなたはオレの言うことを聞かないんだ?」
「あなたのためを思って言っているのに、その態度は何?」
「ねぇ、あなたは私に逆らいたくてそんな態度をとっているの?」

相手のためを思って、アドバイスや提案をしているのに、全く受け入れてもらえない。それどころか反論をされた!なんて経験は誰にでもあるはずです。

誰にもこんな経験はあるかと思います。

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あなたはどうでしょうか?

これを心理学の世界では心理的リアクタンスといいます。

今回は、この心理的リアクタンスを実例を交えて説明をして、この心理的リアクタンスとどのように付き合っていけばよいのか?その方法についてお伝えします。

はじめに

1.心理的リアクタンスとは?

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前提条件:人は自由を奪われたときに、その自由を回復しようとするエネルギーが働く

子供のころに、親から「宿題をしないさい」と叱られたときを思い出してください。ここで「はい!」といって素直に宿題に取り掛かる子供は少ないです。

それどころか、さっきまで宿題をしようと思っていたのに、その気が失せてしまいます

1-1 反抗期だからじゃないの?

「反抗期だから・・・」と思いますが、違います。反抗期手前の子供も、反抗期真っ最中の子供も、反抗期が過ぎた大人も、似たような態度を取ります。

現に、大人である私たちも、このような態度を自然ととる場合があります。参考になるかわかりませんが、私が転職活動をしていたときのお話をします。

1-1-1 あるキャリアコンサルタントの一言がキッカケ

志望職種はウェブデザイナーかウェブディレクター、もしくは広告の運用の仕事であることをあるキャリアコンサルタントに告げました。そしたたら、そのキャリアコンサルタントからは次の答えが返ってきました。

「いや、木村さんの年齢では厳しいです。諦めたほうがよいです。20代の時の経験を活かして、システムの運用職の仕事を目指してください。そうそう、サーバーエンジニアでいい案件があるんですよ・・・」

この一言にイラッとしたのか、そのエージェントに行くのはその時だけでした。

紹介された案件はいくつか受けて面接まで辿り着いたけれど、最終面接で落ちました。

理由は、やる気が全くなかったからです。

1-1-2 なぜやる気がなかったか?

「ウェブデザイナー・ディレクターになりたい」という意思を真っ向から否定されたことですかね。

元々、サーバーエンジニアやネットワーク技術者に興味がなく、職種を変えたいから転職活動をしてきたのに、それすらも一瞬で否定されたことがショックだったのでしょう。

もちろん、面接ではサーバーエンジニアやネットワーク技術者に興味があることを伝えましたが、本当に演技でした。最終面接で相手が社長となるとやっぱり見透かされます。

1-2 人は自由を奪われたくない

先ほどの、「主題をしなさい」に話を戻します。なぜ、「宿題をしなさい!」と言われると反抗的な態度を取るのか、その理由ですよね。

「今から宿題をやろう」と納得したいからです。これは子供も大人も同じです。

1-2-1 お店で物を買うのと一緒

例えば、店員さんから、「あなたはこの商品を買うべきです。なぜなら・・・」と理詰めで説得されたらどうでしょうか?もしくは、オラオラ営業でも構いません。

アドバイスは凄く適切で反論の余地がありません。それどころか、本当にその通りだとすら思えてきます。

1-2-2 おそらく買わない

たとえ、その店員さんのアドバイスは的確だったとしても、なんだか店員に言い負かされた気がすると思います。

それが原因で、そのお店では買わず、別のお店で同じ商品を買うかもしれません。もしくはAMAZON(笑)

1-2-3 本音はここ

「いや!決めるのは私だから!」です。

その商品を買う買わないの選択肢は自分にあると思っていたのに、それを店員から奪われたと感じてしまうからです。

そこに苦痛を感じてしまいます。その選択肢を取り戻すために、あえて相手の指示に応じない行動を自ら選びます。

だからこそ、お店の店員さんは、「判断はお客様にお任せします」という態度を取ります。

1-3 ロミオとジュリエット効果

心理的リアクタンスの話で有名なのが、ロミオとジュリエットですね。別名ロミオとジュリエット効果とも呼ばれています。

家族同士が敵対関係であるため、ロミオとジュリエットは結ばれない仲ではありました。

ところが、決して結ばれない仲だとわかった瞬間に「いや、この恋を実らすぜよ!」という感情が湧きおこり、2人の恋はメラメラと燃えました。

恋には障害がつきものさ!という認知的不協和まで起こしてしまいました。

社会心理学-認知的不協和理論とは?byレオン・フェスティンガー

 

ロミオとジュリエットに限らず、あなたも似たような経験があるはずです。

友人から、「あの人と付き合うのはやめた方がいいよー」とされたら、なんだか余計に気になったとか?

相手に何か指示をするということは、相手が自分のことは自分で自由に決めたいという欲求を無意識に奪っていることになります。そして発信者そのことに対して気付いていません。

「相手のために何かをしてあげている」という自己満足に浸っている場合がほとんどでしょう。

1-4 「自由」「服従」の葛藤

どこかの記事で、「人は権威に従うことを求める」と言いました。なので、ここで紹介をしている心理的リアクタンスは矛盾しているのではないか?と指摘を受けそうですが、そんなことはありません。

1-4-1 従う権威を選ぶのも本人の意思

例えば、学校の先生には逆らうけれど、暴動族の親分には従うアウトローの方はそうですね。(あえて、【不良】という言葉は使いません。)

そのアウトローくんは、従う対象が学校や親ではなく、暴走族の親分だっただけです。なぜ、暴走族の親分に従うようになったのかはわかりませんが、おそらく学校や親に反発したもの同士で共感をしたのでしょう。

1-4-2 ディベーターも先生には素直

さて、ここでちょっとディベートのお話。ディベーターも

 

2.心理的リアクタンスをもった相手を説得する方法

2-1 対処法その1-みんなの前で説得を試みる

みんなの前で説得を試みれば相手も子供みたいな態度はとれません。

オフィスの真ん中で、「あなたと議論をしている暇はない」とは言えないでしょう。

仮にそういってきたら、「わかりました。では、この仕事は他の人にお願いしますね。お忙しいところ申し訳ございませんでした」とさわやかに切り返しましょう。

あなたの議論の仕方が適切であれば、周囲はあなたの見方をしてくれるはずです。

ただ、これはものすごく外圧的なやり方です。

2-2 対処法その2-反抗を前提にお願いをする

心理的リアクタンスを発動しそうな相手に対しては、一度発動させるのも手です。どうせそのうち発動しますから。

事前に無茶な要求をして、断られることです。積極的に相手の口から断り文句を言わせてください。まずは、文句でもなんでも聞くことですね。

散々反論をさせて、最後に別のお願いをしてみて下さい。

ドアインザフェイスの応用ですね。

フットインザドアとドアインザフェイスの違い

意外と効果があります。心理的リアクタンスを発動してきた時点で、相手は周りが見えていない状態になります。ただ、それは一瞬です。相手の熱が冷めた状態でお願いをすると案外と応じてもらえます。

もしも応じてもらえなければ、それは普段の人間関係が影響しているかもしれません。

 

 

 

 

2.心理的リアクタンスを行動力につなげる

自由私は心理的リアクタンスを悪いものだと思っていません。

相手から

拒否されたとき、
断られたとき、
否定されたとき
「ダメじゃない」

と言われたときに「はい、そうですか」で終わる人よりも、自分が正しいと信じたら突き進む人のほうが魅力的だと思います。

ロミオとジュリエットだって、親の言うことに従っていれば悲劇は起こりませんでしたが、ロマンスもありませんでした。

これが何を意味するかは解るはず。

あなたが本当にやりたいこと
心の底から手に入れたいもの
どうしてもこれだけは譲れない

ということに対して、心の底から応援してくれる人は多くはありません。口では応援しているふりをしても、大抵は無関心です。自分が巻き込まれると思うと、やっぱり拒否や否定する態度を取ります。

他人なんてそんなものです。でも、こればかりは仕方ありません。

ここで心理的リアクタンスを発動させれば、自分を動かすエネルギーになるはずです。

 

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