ディベートで身につく論理と論理的思考-問題&解答

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ディベートの基礎知識-4つの特徴-

意見対立を前提にしたテーマを用意し、賛成側(肯定側)と反対側(否定側)のチームに分かれて、自分の意見とは関係のないところで議論を行う。ディベートは、決まったルールのによって行われ、勝敗は第三者にゆだね ...

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の記事の問題の番外編です。

論理・論理的とは、

一般的に「論理」「論理的」とは、キチンと筋道の立った考え・表現を指します

と、冒頭の記事で説明しました。

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意外と、私たちの身の回りである問題を取り上げてみました。

話の筋道は立っているように思えますが、あえて考えてみるとツッコミどころが満載だというお話をしました。

はじめに

前提:ディベートの論理・論理的思考力について

誤解がないように前置きだけさせてください。

ディベートの論理は、書店やネットで販売されているようなロジカルシンキングや論理的思考力系の書籍とは、やや異なる性質があります。

その違いは、事前に答えが用意されているか?されていないかです。

一般的なロジカルシンキングや論理的思考力系の本は、事前に答えもしくは模範解答が用意されているのに対して、ディベートの論理・論理的思考では、答えが用意されていません。

なぜなら、どんな答えも、その次のコメント(反論)で、簡単に覆せるからです。

私も、よく相手が示した答えを覆すような議論を投げますが、その議論すらも数秒後には他のだれかに覆されています。

なので、ロジカルシンキングや論理的思考力系の本に慣れすぎた人は、ディベートの論理になれないかもしれませんが、脱皮する気持ちでこの先を読み進めてください。

さて、前置きが無駄に長くなりました。

豪快に行きましょう!

1.論理・論理的について考えるときの問題

ディベートの試合では、肯定側と否定側が自分たちの議論を戦わせて、どちらのほうがジャッジ・観客の「本当なの?」「なんでそうなるの?」「だから何なの?」によりキチンと説明できたほうがゲームの勝者になります。

一見まともなようだけれど、実は案外と論理的でない問題を用意してみました。

  • ケース1.よくある英語系のプロモーション
    2020年からグローバル化は加速します。今から英語を勉強して世界で通用する人材にならないと、これからの社会では生き残っていけません。
  • ケース2.金曜のオフィスにて部下と上司のやり取り
    部長!予定の進捗より、2日分の遅れが発生しています。このままだと来週の納期に間に合いません!
  • ケース3.会社の四半期直前の定例会で
    今期は業績悪化のため、ボーナスはありません!(実際に業績が悪化していると仮定して)

さて、答えです。

【注意】
答えというより、答えもどき!です。「もしも私だったらこうツッコム」というケースです。

 

2 問題3つと各珍解答

ケース1については、「ホントかよ!?」

  • ケース1.よくある英語系のプロモーション
    2020年からグローバル化は加速します。今から英語を勉強して世界で通用する人材にならないと、これからの社会では生き残っていけません。

ホントかよ!?と突っ込みたくなります。

力也
いや!これからはグローバル化の時代だろ!英語は必要だろ!英語を話せないと生き残っていけないだろ!
え・・なんでそう思うの?
力也
だって、事実だろ!
どこで事実だと思ったの?
力也
テレビや雑誌、ネットニュースでもそういう情報はたくさんあるだろ・・・。
・・・(ダメだ。こりゃ)

「グローバル化→英会話教育必要」は、教育業界がお得意とする売り文句ですが、一歩引いて疑ってみる疑問のオンパレードです。

世の中には、カッコいい売り文句やキャッチコピー、スローガンはたくさんありますが、じっくり検討してみると根拠があるかどうかは別の話です。

政府や企業がプロパガンダを仕掛けるときには、根拠や理由を示さず、同じことをひたすら繰り返すほうが有効だったりします。けれど、ディベートの場で根拠がない主張は意味のない主張になります。

何だか耳障りがよいキャッチコピーや売り文句を聞いたら、「ホントかよ?」と突っ込むことを意識してみてください。

ケース2-だから何だ?

進捗が2日分遅れていることは事実なのかもしれませんが、「だからどうするべきか?」という主張が抜けています。

  • 納期を2日分伸ばしてもらうのか?
  • 休日出社をして強引に終わらせるのか?
  • 納期を伸ばしてもらって、そのうえで休日出社をするのか?
  • 仕事を放り投げて高飛びするのか?

と選択肢はたくさんあります。

「論理」と聞くと、理由や根拠を説明すればよいとお考えの方がおりますが、事実や出来事を説明するだけで、終わっています。肝心の「主張」や「結論」がないケースですね。

日本人は、主張をしても理由や根拠を説明するのが下手という批判がありますが、即興ディベートワークショップをはじめてから、説明は上手だけれど、主張が苦手な人が結構いました。

力也
まぁ、理由や根拠を説明しなくても、主張だけごり押しすれば通る場合もあるからな。
力也くん、それはただの力ワザ

では、この章の最後に主張します。

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こんにちは。即興ディベートワークショップを運営している木村と申します 29歳まではシステムエンジニアをしており、30から職を転々。 2017年から某英会話塾WEBデザイナーになり、多忙な日々です。 → ...

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どさくさに紛れて宣伝しました。

では、最後のケース3です。

ケース3-本当の理由は?

「業績悪化のため、ボーナスは出ません!」ですね。

2つあります。

その1 業績悪化の原因についての説明がない

業績が悪化したことが理由になっていますが、そこで終わっている点です。

肝心のなぜ業績悪化をしたのか?という原因を裏付ける理由が抜けていますよね?

例えば、不正会計が原因で売上がダウンして、是正のコストが重なって、例年通りボーナスを支払ったら会社にお金は残りません。よって、ボーナスは支払えません!と言い切れば、業績が悪化したよりもより説明がされていますね。

もちろん、そこまで説明するリスクもありますが・・・。

その2 業績悪化≠ボーナス出ない

また、「業績が悪化している」という理由と「ボーナスが出ない」は必ずしも一致しません。

力也
え!そうなの?
減らされる場合はあるけれど、完全にゼロは稀よ。

2009年のリーマンショックのときに、業績悪化が原因でボーナスが出ない会社がありました。

一方で、ボーナスが大幅カットされただけで支払われた会社もありました。私が勤めていた会社は、特殊な理由でボーナスが出ました。

ディベートの試合では、何らかの主張をしたら理由を述べなければなりませんが、本当に求められるのは理由の理由、その理由の理由、そしてその理由の理由です。

理由を、どれだけ議論を深堀できるか、です。

ケース3の場合、一見話の筋道は立っていますが、ちょっと突っ込まれるとその筋道はいとも簡単に崩れます。

 

 

 

 

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