「ディベート=議論をするゲーム」は間違い?Wikipediaに相談してみた

2017年3月11日

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こんにちは。木村です。もうすぐ即興ディベートワークショップをはじめてから、2年目を迎えようとしています。
自分でいうのも、アレですが、ディベート未経験者・初心者の人にディベートがどういうものかを説明するのが上手になりましたね。
昔は、もっと遠回しに説明していました気がします。

さて、今回は「ディベートは議論・討論をゲームにしたもの」という定義について、果たして本当なのかを検証していきましょう。

即興ディベートワークショップ2019

はじめに

1.Wikipediaで調べてみた

はい、wiki先生に相談しました。以下、冒頭の部分だけ引用します。

ディベート(debate)とは、ある公的な主題について異なる立場に分かれ議論することをいう(広義のディベート)。討論(とうろん)や討論会とも呼ばれている。

ディベートは、厳密にはディスカッション(discussion)や単なる議論とは異なるものであるが、一般にはこれらの区別なく「ディベート」ないし「討論」と呼ばれることが多い(最広義のディベート)。この語法は既に定着している部分もある[1]が、誤った使い方であるとの見方も根強い。

様々な教育目的のために行われる教育ディベート(academic debate)が、単に「ディベート」と呼ばれることもある(狭義のディベート)。特に、教育ディベート関係者の間では、「ディベート」といえば通常は教育ディベートを指す。

教育ディベートでは、その多くが説得力を競い合う競技の形で行われる。競技として行われるディベートを競技ディベート(competitive debate)という(最狭義のディベート)。多くの異なったスタイルがあり、目的に応じて選択される。

以下では、特に断りのない限り、広義のディベートを「ディベート」と呼ぶ。
wiki先生より

wikipediaの説明って、実際のところどうなの?とよく質問されます。WIKIPEDIAの投稿は専門家はもちろん、専門家以外の人もしますからね。

1-1 wikipedeiaさんの定義

ディベート(debate)とは、ある公的な主題について異なる立場に分かれ議論することをいう(広義のディベート)。討論(会)とも呼ばれている。
wikipedia.org

「公的な主題」「異なる立場」という言葉が出てきましたね。
この文章を見たときに、わかり辛い!と思ったので、以下の言葉に言い換えました。

  • ある公的な主題=意見対立を前提にしたテーマ
  • 異なる立場に分かれ選手を賛成側(肯定側)と反対側(否定側)

そのまま引用してもよかったのですが、Wikipediaの説明だとわかりにくいと思うので、自分でアレンジをしています。

そして、最後に「議論をすること」と言っていますね?

真理
議論をする」とまでは言っているけれど、ゲームとして行う、とまでは言っていないよね?そこら辺はどうなの?
えっと、それは後から説明するね。

はい、実はその通りです。意見対立を前提にした議論こそしますが、必ずしもゲームではありません。ディスカッションと比較をしてみましょう。

1-2 ディスカッションとは違う

ディベートは、厳密にはディスカッション(discussion)や単なる議論とは異なるものであるが、一般にはこれらの区別なく「ディベート」ないし「討論」と呼ばれることが多い(最広義のディベート)。この語法は既に定着している部分もある[1]が、誤った使い方であるとの見方も根強い。
wikipedia.org

ディベーターの中では、ディベートとディスカッションはしっかりと分けていますが、一般的にはディベートもディスカッションンも同じってことですね。

どのレイヤーでディベートを見るか?ってところが凄く大切になりますね。

1-3 教育目的で行われている

引き続き、wiki先生から

様々な教育目的のために行われる教育ディベート(academic debate)が、単に「ディベート」と呼ばれることもある(狭義のディベート)。特に、教育ディベート関係者の間では、「ディベート」といえば通常は教育ディベートを指す。
wikipedia.org

ディベートも目的が大事ってことですね。言い換えるなら、この2つの質問について考えてみて下さい。

  • 「何のためにディベートをするのか?」
  • 「どのようなディベートが最適であるか?」

ディベート業界の中では、アカデミックディベートがよしとされていますね。中学・高校・大学で行われているディベートのほとんどがこのアカデミックディベートを指します。

対して、私が教えているのは、アカデミックではなく即興ディベートですから間違えないようにして下さい。

両者は似ているように見えて、全然違います。

アカデミックディベートと即興ディベートの違い

日本でも、ディベートを行っている団体はありますが、その多くが「教育」を目的にしています。ここでいう「教育」とは、一般教養を指します。

1-4 口けんかや詭弁の技術を学ぶ場なのでは?

よくある批判ですね。ディベートは詭弁の技術や相手をやり込める方法論を学ぶ場でしょ、とは誰からも言われます。恐らく、あなたもそう思っているはずです。

教育ディベートでは、その多くが説得力を競い合う競技の形で行われる。競技として行われるディベートを競技ディベート(competitive debate)という(最狭義のディベート)。多くの異なったスタイルがあり、目的に応じて選択される。
以下では、特に断りのない限り、広義のディベートを「ディベート」と呼ぶ。
wikipedia.org

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運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

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