否定側が絶対に知っておきたい4つの戦略

投稿日:2015年7月15日 更新日:


ディベートのやり方-否定側編

さて、これからディベートの試合です。あなたは否定側になりました。

ところで、否定側の仕事って何でしょうか?

「肯定側がメリットを述べるのでデメリットを述べること」と教わるかと思います。その通りです。

こちらの記事でも、
肯定側はメリットを出して、
逆に否定側はデメリットを出す
と教えていますね。

ディベートの方法|肯定側立論(メリット)・否定側立論(デメリット)の作り方

一般的に、これはメリット・デメリット方式といいます。

これからお話することは、否定側はこのほかにも戦略があるということです。

否定側の戦い方を覚えると、ディベートがもっと楽しくなります。是非とも、色々と試してみて下さい。

はじめに

1.否定側はどんなことをするの?

先に答えから言っちゃいますね。

 

  • デメリット|デメリット>メリット
    デメリットを提示する。メリットよりもデメリットの方が大きいと伝える。最も王道戦略
  • ケースアタック|メリット=0
    メリットをゼロにして、プランを採用して現状を変える必要がないという判断に持ち込む。タイブレーク方式
  • カウンタープラン(CP)|CP>プラン
    代替案(カウンタープラン)を出すこと。肯定側のプランよりも否定側の代替案(カウンタープラン)の優位性を示す。
  • トピカリティ|プラン=NG
    プランがテーマを肯定していないことを立証して、プランそのものを無効にする。最も高度なテクニック

実は、どれかひとつでも決まれば否定側の勝ちです。必ずしも、デメリットを述べる必要がない!ということを覚えて下さい。

上級者となれば、1回の立論でこの4つを全て論じるディベーターもいます。初回のワークショップではここまでしませんが...。

あまり、難しく考えないでください。

「今回の試合は肯定側のプランを採用するべきでない」とジャッジが判断したら否定側に投票してくれますから。

また、ジャッジによっては

 

  • 今回の試合では、肯定側に投票をする決定的な理由がない
  • 肯定側のメリットと否定側のデメリットの両方がゼロである

と判断したら、肯定側に投票する場合もあります。

そんな前提を踏まえて、否定側の戦略についてみていきましょう。

2.否定側の戦略|立論編

即興ディベート否定側講座

いちばんオーソドックスなのは、デメリットを論じて、最後の第二反駁でメリットよりもデメリットの方が上回っているから、今回は否定側に投票してくれ、と主張することですね。

メリット・デメリット方式については、

の記事を参照下さい。

さて、残りの3つ・・・に入りたいところですが、もう一度だけこのメリットデメリット方式から入らさせて下さい。

2-1 デメリット|デメリット>メリット

デメリットの作り方
テーマから発生するデメリットが、メリットよりも大きいと主張する戦略ですね。最も王道戦略とも言えます。

デメリットを伝えるときの3要件は忘れないでくださいね。

  • 「何が起きる(発生過程)」
  • 「何が問題か?(深刻性)」
  • 「本当に起きるのか?(固有性)」

否定側の場合、肯定側のプラン+メリットに合わせて柔軟にデメリットを出さなければなりません。

要するに、今回のプランorメリットによってのみデメリットが発生することを試合を通じて証明しなければなりません。肯定側のプラン+メリットによってはデメリットが発生しないこともあるので、注意が必要です。

 

2-3 ケースアタック|メリット=0

ケースアタック否定側
もしもデメリットが思いつかなければ、立論のタイミングで反論に入っても構いません。何も言わなければ負けてしまいますからね。デメリットが思いつかないのなら、メリットをゼロにするくらいの勢いでたくさん反論して下さい。

反論のタイプを2つ紹介します。

2-2-1 反論・反証型

肯定側のメリット3要素のどれかを徹底的に攻撃してゼロにする方法です

  • 内因性が成立していない
  • 重要性が成立していない
  • 解決性が成立していない

のどれかを確実に決めることです。

メリット3要素のうち、どれかひとつがゼロになれば、メリットが成立しなくルールについて知りたい方は、「ディベートジャッジ編!メリット=内因性×重要性×解決性」「ディベートジャッジ編-メリット・デメリットの判定方法」の記事で解説をしています。

2-2-2 ターンアラウンド型

これはメリットをデメリットに180度ひっくり返す反論のやり方です。ターンアラウンドが決まれば試合運びがすごく楽になるので、是非とも覚えて下さい。

ターンアラウンドのやり方は2つあるので紹介します。※あくまで例です

  • リンクターン:「事実」をひっくり返す
    「小魚にはカルシウムがたくさん入っていて、小魚を食べれば健康になる」と相手が主張してきたら、「小魚には有害な成分がたくさん入っていて、逆に不健康になる」とマギャクの結果を示すこと
  • インパクトターン:「価値」をひっくり返す
    「無借金経営をしている企業は資本蓄積がしっかりとできているから素晴らしい企業である」と相手が主張してきたら、「借金ができるのも企業の能力の一つである。」と視点を変えて物事を評価すること

この場合、メリットの残りとターンが決まった部分の対決になります。

「ターン」の方が強く残れば、メリットはデメリットになった、とジャッジが判断をして、否定側の勝ちになります。

2-3 カウンタープラン|CP>プラン

カウンタープランの打ち方

これまでに紹介した「デメリット」や「ケースアタック」は案外とオーソドックスな戦略ですが、ここからはちょっと上級者向けの戦略を紹介します。

カウンタープラン(代替案)

否定側が自ら代替案としてプランを提示する戦略です。プランよりも代替案(カウンタープラン)を採用するべきだ!と主張する戦略です。

但し、カウンタープランを提示するのであれば、以下の3つを証明しなければいけません。

カウンタープランで証明する3つのこと

  • 非命題性|CPがテーマを肯定していないこと
  • 競合性|CPとプランは一緒にできないこと
  • 優位性|プランよりもCPの方が優れていること

詳しくは、「ディベート否定側編-カウンタープラン-3つの条件とは」を参照してください。

カウンタープランのテクニックを覚えると、
ディベートが倍楽しくなります

是非とも、余裕があればトライして下さい。

2-4 トピカリティ|プラン=NG

トピカリティーディベート

最後の戦略「トピカリティー」については、肯定側のプランの定義や解釈について反論をすることです。

肯定側は、テーマの範囲内であればプランを自由に設定することができます。ところが、時々テーマとは全く関係のないプランを仕掛けてくる肯定側もいます。

気付いていない場合もあれば、確信犯の場合もあります。言葉の定義や解釈の問題なので、カウントするべきか否かの、線引きが難しくジャッジによっても評価の仕方は様々です。

即興ディベートのジャッジを希望している人は、トピカリティーはしっかりと覚えて下さい。

詳しくは、ディベート否定側戦略-トピカリティー!言葉の定義で勝つ!を参照してください。

3.4つの中で一番有効な戦略とは?

よく受ける質問なのです。基本は、メリットに対してデメリットを出すのが手っ取り早いでしょう。

デメリット、ケースアタック、カウンタープラン、トピカリティーと4つを紹介してきましたが、この4つをそのまま行っても、それは戦略とは言えません。

社会人ディベートCafe☆時代も否定側の面白さを20%も伝えられなかったことにちょっと後悔。ここでは、120%否定側の楽しさをお伝えして いければと思います。

 

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