ディスカッションとディベートの違い-対戦相手がいるか

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先ほどは、ディベートとディスカッションではテーマが違う、とお伝えしました。続いて、今度は選手の立場になって考えてみましょう。

  • ディスカッション-各自が自由に発言できる-各自が、その場で思ったことを発言できる。相手の意見に納得すれば途中で立場を変えることも可能。
  • ディベート-必ず立場を明確にする-肯定側(否定)になったら最後まで肯定(否定)する。途中で立場を変えたら、イコールそれは負け

ディスカッションは、各自がアイディアを出して、みんなでまとめる形で進められます。もちろん、賛成・反対・それ以外の意見も自由に述べることも可能です。

はじめに

1.ディスカッションに賛成・反対はあるか?

結論から言うと、はじめのアイディアを出すタイミングではありませんが、後半になればなるほど反論を含めて様々な意見が出てきます。

例えば、「2020年はどんな教育が求められているのか?」というテーマで議論をするとします。

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1-1 はじめは意見・アイディアを出すだけ

そのそもテーマのお題が「2020年はどんな教育が求められるか?」ですから、賛成も反対はありません。仮に反対するのであれば、「こんなテーマで議論をしても絶対に話がまとまらないから、テーマを変更するべきだ」になります。

もちろん、こんなことを言ったら、あなたはその場にいる理由がなくなると思います。(むしろ、気まずい雰囲気になる)

なので、このタイミングでは、テーマに従って、とりあえずアイディアや意見を出すことが求められます。

ですから、このタイミングでは、アイディアや意見を出すことです。

1-2 意見やアイディアを出すと必ず反論を受ける

意見やアイディアを出せば、必ず誰かは賛成をしてくれます。と、同時に、必ず反論を受けることにもなります。こればかりは仕方がありません。

参考記事「意見」と「異見」の違い?何気ない一言が「反論」になる?

1-2-1 反論も尊重を前提に行われる

反論されることを恐れないでください。反論されるだけ、あなたの意見やアイディアに価値があると思うようにして下さい。逆に、誰からも反論を受けなければ、その意見やアイディアには何の価値もないということになります。

私も人の意見に反論をすることはありますが、相手を尊重していて、その上で相手の意見について反論しています。どうでもいい人の意見は聞きながします。

1-2-2 無条件の尊重は上から目線

中には、「お互いの意見に批判をしない」をルールにした無条件肯定議論を推奨する人もいますが、あれは議論ではなく、対人恐怖症・精神障害者等の人達が社会復帰させるためのカウンセリングの手法です。

かつて、私もニート・引きこもりの方に、このカウンセリングを行いましたが、独りよがりで身勝手な発言に対しても肯定しなければならないのは精神的に負担がかかります。

本来の議論とは程遠いところにあります。というより、議論ではありません。

話が脱線するといけないので、この点については改めてお伝えします。ですから、ディスカッション=批判は絶対にしない、という思い込みは捨てて下さい。

1-3 納得いかなければ反論したい

ディスカッションでもディベートでも意見を述べれば、必ずそこから対立が生まれて、反対意見を唱える人が出てくるということです。

反対意見を前提に話を進めるべきです。ここら辺は、他の人が自分と違う意見を主張すれば反論したくなるのは、あなたも同じです。

それでも残念なところに、案外と反論のやり方について学ぶ機会が少ないのが実情です。少なくとも、中学や高校ではきちんと教えてもらえないでしょう。

せいぜい、道徳の授業で、「アメリカ人は意見と人格を分けています」と教わる程度です。先生も先生で、口では言えても、その意味についてよく理解していない場合が多いです。

そこでディベートの出番です。

2.ディベートは反論を前提とする

当サイトでは繰り返しお伝えしているように、ディベートは議論や討論をゲームにしたものです。議論の組み立ても相手の議論に対しての反論も全てゲームとして行います。

参考記事:ディベートの基礎知識-4つの特徴-

2-1 やっぱり反論されるとイヤだ

先ほど、反論をするのは相手を尊重しているから、と言いました。ところが、本音をいうと、頭でわかっていてもいざ目の前で反論されるとやっぱり嬉しくありません。(笑)

「キミのことを考えてあえて言っているんだぞ」「あなたのためを思っていっているのよ」と前置きされてお説教されても、やっぱりほとんどの場合、ありがとうとは思わないでしょう。

内容・表現に不適切な部分があれば、やっぱり反論に対して反論のひとつでも加えたくなります。もちろん、これは間違っていません。

だからこそ自分の意見と関係のないところで議論をするトレーニングを積むべきなのです。

2-2 ディベートは反論し合うゲーム

つまり、そういうことです。ディベートは、自分の意見とは関係のないところで議論をします。完全に個人の考えや想いと議論を切り離して、純粋に議論を組み立てるたり、相手の議論を崩すことにフォーカスされています。

日本政府は、タブレット授業を行うべきである、というテーマで見てきましょう。

2-3 賛成ですか、反対ですか?

日本政府は、タブレット授業を行うべきである、に賛成ですか?反対ですか?

どちらでも構いません。賛成側のチームに回れば、賛成意見を組み立て、反対側のチームに回れば反対意見を組み立てるだけです。そして、決められた時間、順番、役割の中で、お互いの議論に反論をして、最後の最後にどちらの議論の方がより説得力があったかを第三者に決めてもらいます。

2-4 自分の意見と外に置く

ディベートというゲームの中では、自分の意見は一端外に置いておいて、あくまで議論を組み立て方や伝え方に重きが置かれます。何を言うかではなく、どのように伝えるか?です。

ですから、仮にあなたが、日本政府はタブレット授業を行うことに賛成でも、反対側に回れば反対側の議論を組み立てる必要があります。加えて、相手の議論を崩す作業も行います。

2-5 意見を否定するわけではない

結果的に、ディベートでは相手の議論に反論をすることになりますが、反論をするのは意見そのものではなく、その意見を支えている根拠やその根拠から主張までに行きつく理由です。

ディベートの試合-意見の「正しさ」と「説得力」の違いとは?

要するに、相手の意見は全然否定していなくて、論理のつながりや結論を導くまでの過程がどれだけ正しいかをお互いに争っているわけです。

3.いずれにせよヘコむ?

ディベートは相手の意見を否定せずに、意見の中身に対して反論をするから、ディベートの方がディスカッションよりよい、と言いたいわけではありません。

理由は2つです。

3-1 ディスカッションもガンガンと行う

即興ディベートワークショップでは、ディベートはあくまでゲームとして1時間程度の試合を行っていますが、ディスカッションもたくさん行います。例えば、試合を行うまでにチームで議論を組み立てる作業ですね。

先ほどの、日本政府はタブレット授業を行うべきである、というテーマでディベートの試合をすることになったら、肯定側と否定側のチームに分かれて、議論やゲームの戦略を組み立てるタイムに突入です。

その時は、ディベート以上にガンガンとディスカッションをしますから。

3-2 ディベートで負けるとヘコむ

これは私自身、ディベートの試合で負けると凹みます。正直なところ。。。だって、それだけ議論の組み立て方がヘタクソってことですからね。

リアルで論破されても対して凹みませんが、やっぱりディベートの試合中に、議論がまとまらなかったり、上手に伝えられないと落ち込みますね。もちろん、これが次の試合に向けてのエネルギーにもなります。

やっぱり、ディベートが好きなんですね。プレーヤーですから。

 

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