否定側の戦略-肯定側立論直後にデメリットを出す方法

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デメリットの作り方

否定側をしていて、最も難しいのは肯定側立論直後にデメリットを出すことです。準備時間1分で肯定側立論に合わせて調整をしなければなりません。

慣れていないと大変です。

はじめに

1.デメリットの切り口

ダイエット論題ディベート
デメリットの切り口は、大きく分けて3つのパターンがあります。上の図の「ダイエットをするべき」で考えてみましょう。

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※ぱくたそさん、毎回写真提供ありがとうございます。

テーマが「写真の男性はダイエットをするべき」ですね。これだけだと具体的に何をするのかが明確でないので、プランを用意しましょう。

やや、ディベートチックに行きます。

1.プラン(テーマを具体的な行動にしたもの)

ダイエットとは生活改善のことで、以下の行動を指す

  • 食事制限をする
    • カロリーを1000キロ以内に抑える
    • お酒を飲まない、ドーナツを食べない
  • 毎日運動をする
    • 朝3kgジョギングをする
    • 夜は1時間筋トレをする
  • 体重が60kgになるまで続ける
  • 途中で倒れたら、健康を崩したら、即刻中止
  • その他必要な措置をとる

2.メリットは1点「痩せる」

内因性、重要性、解決性の3点で

内因性(現状の問題)

写真の男性は痩せたいと願っているが、現状の生活を続けている限り痩せない。

重要性(絶対に行動するべき理由)

ダイエット(生活改善)をせずに肥満のままでいるリスクは2つ

  • リスク1「健康を害する」
    太っている人はそうでない人よりも病気になる確率が高い。また回復も遅い。健康被害のリスクが高いことは、医学的にも証明されている。(テレビ番組で見た程度の知識ですが)
  • リスク2「お金がかかる」
    食費はもちろんのこと、ひと回り大きいサイズの服を買わなければならない。特に日本では、Lサイズ以上の服は生産量が少ないため、一着当たりの単価が高くなる

※他にも作ればいろいろとあるのですが、ややエグイ内容になりそうなので、自重します。

よって、いつやるか?今でしょ!

解決性(プランを採用して問題が解決するシナリオ)

ライズ●ップの事例を参照して、短期間でも徹底的に食事制限と運動を適切に行えばダイエットには成功することを示せばよいでしょう。

※もちろん、ツッコミ(反論)は、色々ありますが、突っ込まれたらツッコミ返せばよいので立論では大胆に行きましょう)

さて、こんなノリで暫定的にメリットを作ってみました。ここからが否定側の課題です。否定側は、肯定側が立論でプランとメリットを述べた直後にデメリットを提示しなければなりません。

 

2.デメリットの切り口を3つ

ダイエットをするデメリット

デメリットの出し方は、大きく分けて3種類です。

  • パターン1-テーマからデメリットを出す
  • パターン2-プランからデメリットを出す
  • パターン3-メリットからデメリットを出す

では、ひとつひとつを見ていきましょう

パターン1 テーマからデメリットを出す

テーマが「ダイエットをするべき」なので、「ダイエットをすることそのもの」からデメリットを出してみて下さい。(あえて、ここでは答えは出しません)

「何かを得るには、必ず何かを失う」と考えておくこと

別にこれはダイエットに限った話ではありません。ビジネスでも恋愛でも一緒です。お客さんは、お金を払って商品を買います。サービスを利用します。

その商品・サービスがどのように作られているかというと、経営者が社員にお金を払い、社員は経営者に時間と労働力を提供しているからです。

失うものは3つ
「お金」「時間」「労力」

こう考えると、「得る」と「失う」は、トレードオフです。超ドライな話をすると、「恋愛」は、「お金」「時間」「労力」の全てを失っています。その代わりに、プライスレスなハッピーが手に入ります。

さて、本題に入りましょう。ダイエットを通して「痩せる」というメリットを得る代わりに、「お金」「時間」「労力の3つを失うことになります。

お金・・・

ダイエットスクールに通えば、それこそウン十万のお金が吹っ飛びます。自力でダイエットをするとしても、ダンベルやジャージ、運動靴を買うことになるでしょう。ダイエット食品やサプリメントにも馬鹿になりません。ペットボトルのお茶なら130円で買えますが、ヘルシアは180円します。

このようにダイエットをするだけで、見えないところで結構お金がかかっていることになります。(もちろん、食事の量が減ってお金が浮くメリットもありますが)

時間・・・

毎朝運動をしたとしましょう。例えば、毎朝3kmジョギングをするとします。100mを60秒のペースで走ったとして、それが30セットだとすると何時間かかるでしょうか?

30分ですね。他にも、着替えたり、準備運動をします。休んだりすると、何だかんで1時間は費やすでしょう。

1日1時間1つのことを毎日するのは結構大変です。

労力・・・

肉体的な体力はもちろん、「ダイエットをしなければ・・・」と自分に言い聞かせながら、毎日を過ごすのは結構なストレスです。食べたいモノを食べれずに、ストイックな運動に耐えなければいけません。

 

パターン2 プランからデメリットを出す

プランからもデメリットを出すこともできます。もちろん、とっさに対応する応用力が求められます。

  • カロリーを1000キロ以内に抑える
    食事料としては、肉は食べられない生活です。野菜中心の生活でドレッシングもほんの少しです。ご飯も茶碗に半分くらいです。過度なダイエットは健康を崩します。
  • お酒を飲まない、ドーナツを食べない
    もしもあなたがお酒や甘いものが好きなら、それらを我慢しなければならないのはストレスです。
  • 朝3kgジョギングをする
    先ほどお伝えした通りです。時間と体力を消耗します。そもそも過度な食事制限を課して慣れない運動を続けると身体を壊します。
  • 体重が60kgになるまで続ける
    現在の体重-60kgです。仮に100kgだとしたら、40kgを痩せるまで、このような生活をします。
  • 途中で倒れたら、健康を崩したら、即刻中止
    裏を言い返せば、倒れる寸前まで続けることを意味します。どれだけ辛いかは想像できますよね?

今回のダイエットプランを実行したら、具体的にどのような問題が起こるかを思いつきで列挙してみました。

ここから、更にこの次どうなるか?と話を膨らませます。どうするか?ですね。

今回の場合は、「ストレス」をメインにデメリットを出してきました。これがどんなに「辛いか」を言葉で表現できれば、深刻性が成立するため、立派なデメリットになります。

ただ、深刻性がひとつだとリスクが低いので、ここから別のデメリットを提示する方法もあります。

さて、人はストレスがたまるとどうなるか?

おそらくストレスを発散するために、別のところでお金や時間を使いかもしれません。もしもあなたが過度にストレスが溜まったときにどういう風に発散をしてきたか、と過去を振り返ってみると解りやすいです。

あまりのストレスに耐えられず、「今日は特別な日だ!」「自分にご褒美だ」と衝動的になり、焼肉屋に駆け込んでドカ食いがぶ飲みをしたら、今までの苦労が水の泡になります。

話がダイエット寄りになりましたね。デメリットの話に戻しましょう。

プランからデメリットを作る場合、「このプランを実行したら、最初にどんなことが起きるか?」だけをしっかりと固めておきましょう。次の展開については、あなたのお得意なパターンで構いません。最初に何を言うかが大事です。

 

 

パターン3 メリットからデメリットを出す

何だか矛盾をしているように思えますが、肯定側のメリットが実現した後の世界を想像してみてください。さらにその先の世界を想像して、そこからデメリットを出す方法です

今回の「ダイエットをするべきである」で考えてみましょう。

肯定側の世界は、「(太っている状態から)痩せる」が実現してハッピーエンドです。そこからアナザーストーリーを作るのです。

今回思いついたのが、ダイエットに成功をして100kgから60kgまで痩せたとします。

ここで、問題が発生

  • 今まで着用していた服がブカブカ過ぎて、着れなくなった
  • スーツからジーンズ、下着、靴下まで買いかえるハメになった

はい、金銭的なデメリットがいっちょあがりです。

他にも短期間で一気に痩せてしまうと、リバウンドをするリスク、いつかリバウンドをするのではないか?とおびえながら暮らす日々など様々なデメリットが思い浮かびます。

物語のハッピーエンドは、実はひとつのイベントであって、そこから次の展開もあるのではないか?と先を見通していれば、案外と簡単に思いつきます。

なお、このデメリットは、肯定側のメリットが実現することを全面的に認めることになるため、危険といえば危険です。使い方を誤らないようにして下さい。

最後に

以上、デメリットの出し方でした。

アンタ・・・何だか、
ネガティブだなぁ・・・

と思いましたよね?その通りです。

実際にこの記事を書いていて、自分でも驚くくらいネガティブシンキングが得意なんだなーと思ってビックリしました。

元々、マイナス思考ですから。ディベートを通じて、マイナス思考を極限まで高めたから、ポジティブシンキングもできるようになりました。反作用みたいなものですね。

ディベーターですから(笑)

まぁ、ポジティブにせよ、ネガティブにせよ、人生は何だかんで山あり谷ありです。「良いこと」「悪いこと」の繰り返しです。一喜一憂しないこと。

両方を受け入れられる器がある人が、最後の最後に「いい人生だったよ」と心の底から言えると思っています。

 

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