なぜ囚人達がハーバード大学生にディベートで勝てたのか?

2015年10月18日

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囚人がハーバード大学生を論破した件

出典元:ハーバード学生を論破しちゃったアメリカの囚人たちがすげぇ…

NAVERのまとめの記事を読んだとき......

米国の囚人たちがハーバードの弁論部の人とディベートの試合をして勝った!という記事です。

一瞬びっくりしましたね。

どんな議論をしたのかは、細かい説明はされていなかったのが残念。

ところが、これよくよく考えてみると当たり前なのでは・・・と思ったりもしました。

即興ディベートワークショップ2019

囚人たちのほうがハーバード大生よりも試合に向けて準備をしていた

それだけですね。おそらく、その刑務所は、ディベートの専門家を招待して囚人たちをトレーニングを積んだのかもしれません。しかし、それ以上に決定的な勝因は、試合前にどれだけ準備をしたかです。

アカデミックディベートは、準備が9割の世界だと、お伝えしました。どんなに頭が良くても、議論・討論が得意でも、試合前にリサーチをしなければディベートの試合はできません。

アカデミックディベートと即興ディベートの違い

 

私は、試合前の準備がめんどくさいからアカデミックディベートではなく即興ディベートを選びました。ディベートの試合のためにプレパをする暇があるのなら、ブログの記事を一つでも多く書きます。

 

極論に聞こえるかも知れませんが、中学生が、しっかりと準備をして挑めば、社会人のチームに勝つことは可能です。

 

まぁ、こんなことを言うと、「キミはディベートの本質が解っていない」とどこかのディベート講師にお叱りを受けるのですが、それだったらあんたも学生と同じように準備をすれば、と突っ込みたくなるわけです。教授ディベーターの悪いところがもろに出ます。

 

平均的にディベートがいちばん強いのは中学生か高校生?

死刑論題でディベートの試合を3試合することになりました。1チーム3人で、形式はアカデミックディベートだとしましょう。

  • 1回戦目→中学生の弁論部
  • 2回戦目→社会人の弁論サークル
  • 3回戦目→大学生のディベートサークル

さて、どのチームが一番強いでしょうか?

正解は、中学生チームの弁論部です。一番弱いのは、社会人のディベートサークルです。

もちろん、大学生のディベートサークルも強敵という意見もあるかもしれません。

ですが、現実問題、私が選手として大会に参加をして、中学生のチームをみたら、まずは中学生のチームを警戒します。

中学生が、大学生と社会人の大会に参加をするわけですから、

  • 『絶対にリサーチを徹底して資料を作りこんできたのに違いない』
  • 『試合前にスピーチ練習を繰り返してきたのに違いない』
  • 『議論のパターンは全て出来上がっているに違いない』

と警戒をしているとおもいます。

その証拠にホラ

この人がだれかはわかりませんが、とにかく半端なくディベートが好きなのでしょう。

中学・高校生のディベート部は、部活はディベート、趣味はディベート、休日もディベート、帰宅後もディベート、みたないノリですから。

青春が全てディベートになっている人たちと
試合をして勝つ自信は流石にありません

1チーム3人だとして、3人が3人とも、試合に前に役割分担がキッチリとできている状態です。試合前の準備の量を見積もるのなら、社会人チームよりも中学生・高校生のほうがパフォーマンスが高いでしょう。

私もかつて高校生のチームとディベートをしてコテンパンにされました。もちろん、アカデミック形式です。

その話を知人にしたら、「えー、高校生に負けたの?」と馬鹿にされました。

いやいや違うんですよ。「高校生だから負けたんだ」というのが本当のところです。

確かに大学生や社会人でも、びっしりと準備をして、試合に挑んでくるチームもあります。

但し、残念なのがディベートの公式戦はチームで参加をしなければなりません。原則、一人参加はできません。そして、チームの中に一人でも足を引っ張る人がいれば、どうなるでしょうか?

ひとりだけメチャクチャスキルが高くても、他の2人がディベートのルールすら解っていないような初心者・未経験者であれば試合に勝つことはできません。

対して、中学・高校生は試合に対しての気合いが違います。

ディベート部のノリは、体育会系です。

  • ガンガンとリサーチをするのは当たり前
  • 休日はみんなで集まって図書館に行く
  • 放課後は、パソコンと格闘をする
  • 議論構築、スピーチは反復練習の繰り返し

子どもゆえ素直なのか、そんなことに疑問をもたずにディベートの試合に向けて全エネルギーを注ぎます。

さて、そろそろここまでにして話を戻すと、囚人達がハーバード大学生を論破できた理由はひとつです。

リサーチとスピーチ練習を圧倒的に行った!

それだけです。

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運営者情報

フリーランスのウェブデザイナー。元ディベート好き。30代でニートになる。2015年に本サイト:インプロ部がヒットして、副業ディベート講師として活動。 ホームページをゼロから収益化した実績が認めれ、35歳からウェブデザイナーになる。ウェブ制作会社・デジタルマーケティング会社を渡り歩き、複数社で経験を積み、現在はフリーランスのウェブデザイナーとして活動中。セミナーやオンライン相談の実践者として、現在は個人事業主の方向けにディベートやWordPress制作×集客を教えている。事業者の専門性をカタチにしたいと考えて、屋号は木村専門研究所に変更

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